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呼吸中枢は延髄にある

看護師国家試験 第103回 午前 第26問 / 必修問題 / 人体の構造と機能

国試問題にチャレンジ

103回 午前 第26問

呼吸中枢の存在する部位はどれか。

  1. 1.大脳
  2. 2.小脳
  3. 3.延髄
  4. 4.脊髄

対話形式の解説

博士 博士

今日は脳と呼吸の問題じゃ。

アユム アユム

呼吸中枢はどこにありますか。

博士 博士

正解は3の延髄じゃ。

アユム アユム

延髄にはほかにどんな中枢があるんですか。

博士 博士

循環中枢、嚥下中枢、嘔吐中枢など、生命維持に必須の中枢が集まっておる。

アユム アユム

1の大脳は。

博士 博士

思考や随意運動、感覚の中枢で、呼吸の自動リズムは作らん。

アユム アユム

2の小脳は。

博士 博士

平衡感覚と協調運動の中枢じゃ。

アユム アユム

4の脊髄は。

博士 博士

反射中枢と伝導路で、呼吸の自律リズムは発生せん。

アユム アユム

延髄が障害されたらどうなりますか。

博士 博士

呼吸停止に直結するのじゃ、だから脳幹は『生命の座』と呼ばれる。

アユム アユム

呼吸はどう調節されているんですか。

博士 博士

血中のCO2、O2、pHを化学受容体が感知し、延髄が呼吸数と換気量を調整するのじゃ。

アユム アユム

CO2が一番強い刺激なんですね。

博士 博士

そのとおり、しっかり押さえておくのじゃ。

POINT

呼吸中枢は延髄の網様体に存在し、呼吸の基本リズムを発生させます。延髄には循環中枢など生命維持の中枢が集中し、障害されると呼吸停止に至ります。延髄は化学受容体からの情報を統合し、橋とともに呼吸を調節しています。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:呼吸中枢の存在する部位はどれか。

解説:正解は 3 です。呼吸中枢は脳幹の延髄(網様体)にあり、吸息と呼息のリズムを自律的に発生させています。中枢化学受容体や末梢化学受容体(頸動脈小体・大動脈小体)からの動脈血PaCO2、PaO2、pHの情報を統合し、橋の呼吸調節中枢と協調して呼吸数や換気量を調整します。

選択肢考察

  1. × 1.  大脳

    大脳には思考、運動、感覚、言語などの高次機能の中枢がありますが、呼吸の自動的リズムを発生させる中枢ではありません。

  2. × 2.  小脳

    小脳は平衡感覚や協調運動の中枢で、随意運動の調整に関わりますが呼吸中枢は存在しません。

  3. 3.  延髄

    延髄には呼吸中枢、循環中枢、嚥下中枢など生命維持に必須の中枢が集中しています。呼吸の基本リズムを生成しています。

  4. × 4.  脊髄

    脊髄は反射中枢と神経の伝導路ですが、呼吸の自律的リズムを発生させる呼吸中枢はありません。

延髄が障害される脳幹梗塞や延髄出血では呼吸停止に直結します。橋には呼吸調節中枢(持続性吸息中枢・呼吸調節中枢)があり、延髄と協働して呼吸パターンを整えます。CO2の上昇は最も強い呼吸刺激になります。

生命維持に関わる呼吸中枢の所在(延髄)を問う基本問題です。