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人体の構造・機能

看護師国家試験「人体の構造・機能」の163トピックを、会話形式で1トピックずつ解説しています。

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人体の構造・機能とは?

「人体の構造・機能」は、看護師国家試験における最も基礎的かつ重要な科目のひとつです。人体がどのように構成され、どのように働くかという解剖学・生理学の知識を問う分野で、他のすべての看護科目の土台となります。

この分野で扱う主な内容は以下のとおりです。

これらの知識は、疾患のメカニズムを理解するための前提であり、臨床判断の根拠となる重要な基盤です。


出題傾向

出題数と配点

「人体の構造・機能」は一般問題として毎年20〜25問程度出題されます。必修問題にも関連する問題が含まれるため、実質的な出題数はさらに多くなります。

よく出るテーマ

循環器系は最頻出テーマです。心臓の4つの弁(僧帽弁・大動脈弁・肺動脈弁・三尖弁)、刺激伝導系の順序(洞房結節→房室結節→ヒス束→左右脚→プルキンエ線維)、心拍出量の計算などが繰り返し問われます。

神経系では、自律神経の働き(交感神経:心拍増加・血圧上昇・瞳孔散大など、副交感神経:その逆)、脳の各部位(大脳・小脳・延髄など)の機能が頻出です。

内分泌系は、各ホルモン(インスリン・グルカゴン・甲状腺ホルモン・副腎皮質ホルモンなど)の分泌器官と主な作用を問う問題が多いです。

腎臓の機能(糸球体ろ過・尿細管での再吸収・分泌)と電解質バランス(Na・K・Ca・Pの調節)も定番です。


効率的な勉強方法

①系統ごとにまとめて学ぶ

人体の構造・機能は、臓器・器官系ごとに整理して学習するのが最も効率的です。「心臓の構造→血液の流れ→血圧調節→関連疾患」という流れで学ぶと、疾病の分野との連携もスムーズになります。

②図解を活用する

解剖図や生理学のイラストを積極的に使いましょう。特に心臓の構造、神経の走行、ネフロンの模式図などは、テキストの文章だけでは理解しにくく、図を見ながら覚えると格段に定着します。自分で図を書き直す作業も有効です。

③正常値を体系的に覚える

血液検査の基準値(Hb・WBC・PLTなど)、バイタルサインの正常値、尿量の正常範囲(成人:約1000〜1500mL/日)などは一覧表にまとめて反復確認しましょう。

④疾病の分野と並行して学ぶ

「腎臓の構造・機能」を学んだら「腎不全・透析」の疾病分野とセットで復習するなど、構造・機能と疾病を行き来しながら学ぶと理解が深まります。


落としやすいポイント

ポイント①自律神経の働きの混同

交感神経と副交感神経の作用を逆に覚えてしまうミスが多発します。「交感神経=戦闘・緊張モード(心拍増加・血圧上昇・瞳孔散大・腸蠕動低下)」「副交感神経=休息・消化モード(心拍低下・瞳孔縮小・消化促進)」と覚えましょう。

ポイント②ホルモンの分泌器官と作用のズレ

「膵臓からインスリン(β細胞)とグルカゴン(α細胞)が出る」「副腎髄質からアドレナリン、副腎皮質からコルチゾール」など、分泌場所と作用をセットで覚えないと混乱します。

ポイント③血液ガス(酸塩基平衡)の解釈

PaO₂(正常:80〜100mmHg)・PaCO₂(正常:35〜45mmHg)・pH(正常:7.35〜7.45)の正常範囲と、アシドーシス・アルカローシスの概念は混同しやすい部分です。「CO₂が増えると酸性(アシドーシス)」という基本を押さえてください。

ポイント④腎臓の細かいメカニズム

糸球体ろ過率(GFR)、尿細管での再吸収(特にNaとH₂Oは大部分が再吸収される)、レニン・アンジオテンシン系による血圧調節など、ステップが多いため順番を混同しやすいです。流れ図を使って整理しましょう。

ポイント⑤血液の成分と機能

赤血球(酸素運搬)・白血球(免疫)・血小板(凝固)の機能は基本ですが、「好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球」の白血球の分類と各機能まで問われることがあります。


直前期の対策方法

苦手な器官系を重点的に

直前期は「自分が間違えやすい器官系」に絞って復習します。特に循環器・神経系・内分泌系は出題数が多く、重点対策の効果が高いです。

過去問で「なぜ間違えたか」を分析する

単純な知識不足なのか、問題文の読み違いなのか、正常値のあいまいさなのかを分類することで、残り時間の使い方が変わります。

図で最終確認

直前期は文章を読み込むより、解剖図・模式図を見ながら「この部位の機能は?」と自問自答するアクティブリコール法が効果的です。


まとめ

「人体の構造・機能」は覚える量が多く、苦手意識を持つ受験生も少なくありませんが、すべての看護科目の土台になる分野です。図解を活用し、系統別に整理して学ぶことで確実な知識体系が築けます。正常値・ホルモン・自律神経・腎機能などの頻出テーマを中心に対策し、他の科目との連携を意識しながら学習を進めましょう。