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後頭葉にあるのは視覚野!大脳皮質の機能局在を整理しよう

看護師国家試験 第110回 午前 第11問 / 必修問題 / 人体の構造と機能

国試問題にチャレンジ

110回 午前 第11問

後頭葉にあるのはどれか。

  1. 1.嗅覚野
  2. 2.視覚野
  3. 3.聴覚野
  4. 4.体性感覚野

対話形式の解説

博士 博士

今日は大脳皮質の機能局在について勉強するぞ。後頭葉にあるのはどれか、分かるかの?

サクラ サクラ

えっと、大脳は4つの葉に分かれているんですよね。前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉でしたっけ。

博士 博士

その通りじゃ。ではその4つがそれぞれ何を担当しとるか言えるかの?

サクラ サクラ

前頭葉は運動や思考、頭頂葉は体性感覚、側頭葉は聴覚や嗅覚、そして後頭葉は…視覚、ですか?

博士 博士

完璧じゃな!後頭葉は脳のいちばん後ろにあって、眼から入ってきた情報が最終的にたどり着く場所じゃ。

サクラ サクラ

なるほど、だから頭の後ろをぶつけると『目から火花が出る』って言うんですね。

博士 博士

面白い連想じゃな。実際に後頭葉が障害されると同名半盲や皮質盲といった視野障害が起こるんじゃ。

サクラ サクラ

聴覚野が側頭葉というのは、耳に近い位置にあるから覚えやすいですね。

博士 博士

うむ。嗅覚野も側頭葉の内側にあって大脳辺縁系とつながっておる。匂いと記憶が結びつきやすいのはこのためじゃ。

サクラ サクラ

体性感覚野は頭頂葉の中心後回、運動野は中心前回でしたよね。中心溝を挟んで向かい合っているんですね。

博士 博士

よく覚えておる。視覚の伝導路は『網膜→視神経→視交叉→外側膝状体→視放線→後頭葉』という流れも押さえておくと万全じゃ。

サクラ サクラ

位置と機能をセットで覚えれば、臨床でも症状から障害部位を推測できそうです。

POINT

後頭葉には視覚野が存在し、網膜から届いた情報を処理して『見る』という感覚を成立させています。大脳皮質は前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉の4区画に分かれ、それぞれ運動思考・体性感覚・聴覚嗅覚記憶・視覚という異なる役割を担っています。嗅覚野や聴覚野は側頭葉、体性感覚野は頭頂葉に位置するため混同しないようにしましょう。機能局在を押さえれば脳血管障害などで現れる症状と障害部位の対応も理解しやすくなります。解剖と機能をセットで覚えることが国試対策の基本です。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:後頭葉にあるのはどれか。

解説:正解は2の視覚野です。大脳は前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉の4つの葉に区分され、それぞれが異なる高次機能を担います。後頭葉は脳の最後方に位置し、網膜からの視覚入力が外側膝状体を経由して到達する一次視覚野(ブロードマン17野)と視覚連合野を含みます。ここで形・色・運動といった視覚情報が処理され、見たものの認識が成立します。後頭葉が障害されると同名半盲や皮質盲など視覚に関わる症状が生じます。

選択肢考察

  1. × 1.  嗅覚野

    嗅覚野は側頭葉内側面の鉤(うんくす)周辺に位置し、嗅神経からの入力を受けて匂いを識別します。後頭葉には存在しません。

  2. 2.  視覚野

    視覚野は後頭葉の鳥距溝周辺にあり、網膜からの情報を処理する一次視覚野と、形や動きを解析する視覚連合野から成ります。本問の正解です。

  3. × 3.  聴覚野

    聴覚野は側頭葉上部(横側頭回)に存在します。優位半球の聴覚連合野が障害されるとウェルニッケ失語が生じます。

  4. × 4.  体性感覚野

    体性感覚野は頭頂葉の中心後回に位置し、皮膚・関節・筋からの感覚情報を処理します。後頭葉ではありません。

大脳皮質の機能局在は『前頭葉=運動・思考、頭頂葉=体性感覚、側頭葉=聴覚・嗅覚・記憶、後頭葉=視覚』とまとめて覚えると整理しやすいです。視覚情報は『眼→視神経→視交叉→視索→外側膝状体→視放線→後頭葉視覚野』の経路で伝わります。

大脳皮質における機能局在、特に後頭葉が視覚情報処理を担う領域であることを問う基礎知識の問題です。