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高齢者虐待で一番多いのはどれ?

看護師国家試験 第107回 午後 第77問 / 老年看護学 / 多様な場で生活する高齢者の看護

国試問題にチャレンジ

107回 午後 第77問

平成25年度( 2013年度 )の「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」における養介護施設従事者等による虐待で最も多いのはどれか。

  1. 1.性的虐待
  2. 2.介護等放棄
  3. 3.身体的虐待
  4. 4.心理的虐待
  5. 5.経済的虐待

対話形式の解説

博士 博士

今日は高齢者虐待防止法に基づく調査結果の問題じゃ。

サクラ サクラ

虐待の類型は何種類あるのですか?

博士 博士

5類型じゃよ。身体的、心理的、性的、経済的、そして介護等放棄(ネグレクト)じゃ。

サクラ サクラ

施設職員による虐待で一番多いのはどれなのでしょうか?

博士 博士

これはずっと身体的虐待が最多なんじゃよ。平成25年度は64.2%じゃった。

サクラ サクラ

どんな行為が身体的虐待になるのですか?

博士 博士

殴る蹴るだけでなく、不必要な身体拘束や薬による行動抑制も含まれるんじゃ。

サクラ サクラ

心理的虐待はどれくらいですか?

博士 博士

32.8%で2番目じゃ。暴言、脅し、無視などが該当するぞ。

サクラ サクラ

介護等放棄は?

博士 博士

16.7%で3番目じゃ。食事を与えない、おむつ交換をしないといった放置行為じゃな。

サクラ サクラ

経済的虐待は施設よりも家族の方が多いと聞きました。

博士 博士

その通り。施設では7.7%にとどまるが、養護者(家族)では割合が上がるんじゃよ。

サクラ サクラ

性的虐待は一番少ないのですね。

博士 博士

3.5%じゃが、決して軽視してはならん重要な課題じゃ。

サクラ サクラ

看護職員として虐待を見つけたらどう対応すべきですか?

博士 博士

高齢者虐待防止法では発見者に通報義務があるんじゃ。市町村への通報が原則じゃよ。

POINT

平成25年度の養介護施設従事者等による高齢者虐待で最も多いのは選択肢3の身体的虐待で64.2%を占めていました。次いで心理的虐待32.8%、介護等放棄16.7%、経済的虐待7.7%、性的虐待3.5%の順です。身体的虐待には暴力だけでなく不必要な身体拘束や薬物による行動抑制も含まれます。医療・介護従事者には通報義務があることも併せて理解しておきましょう。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:平成25年度( 2013年度 )の「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」における養介護施設従事者等による虐待で最も多いのはどれか。

解説:正解は3です。平成25年度調査では養介護施設従事者等による虐待のうち身体的虐待が64.2%で最多でした。次いで心理的虐待、介護等放棄、経済的虐待、性的虐待の順となっています。

選択肢考察

  1. × 1.  性的虐待

    性的虐待は3.5%で施設従事者による虐待類型のうち最も少ない割合でした。

  2. × 2.  介護等放棄

    介護等放棄(ネグレクト)は16.7%で3番目の割合でした。衰弱を招く著しい減食や長時間放置が含まれます。

  3. 3.  身体的虐待

    身体的虐待は64.2%で最多です。暴力や拘束、投薬による抑制などが含まれ、介護の困難さやストレスが背景にあります。

  4. × 4.  心理的虐待

    心理的虐待は32.8%で2番目に多い類型でした。暴言や威圧的な態度、無視などが該当します。

  5. × 5.  経済的虐待

    経済的虐待は7.7%で4番目の割合でした。施設従事者より養護者(家族)によるものに多く見られる類型です。

高齢者虐待防止法では身体的・心理的・性的・経済的虐待と介護等放棄の5類型を規定しています。養護者(家族)による虐待と養介護施設従事者等による虐待は分けて集計され、いずれも身体的虐待が最多となる傾向は近年も変わりません。

高齢者虐待の最多は「身体的虐待」と覚え、類型5つを必ず押さえましょう。