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体位と肺血流量の関係を学ぼう

看護師国家試験 第104回 午前 第42問 / 成人看護学 / 呼吸器系

国試問題にチャレンジ

104回 午前 第42問

肺血流量が最も減少する体位はどれか。

  1. 1.立位
  2. 2.座位
  3. 3.仰臥位
  4. 4.Fowler〈ファウラー〉位

対話形式の解説

博士 博士

今日は体位による肺血流の違いを考えるぞい。血液は何の影響を強く受けるかな

アユム アユム

はい、血液は液体なので重力の影響を受けます

博士 博士

そのとおりじゃ。立位だと血液はどこに溜まりやすいか

アユム アユム

下肢のほうに引っ張られるので、心臓に戻る量が減ると思います

博士 博士

見事。心臓に戻る血液つまり静脈還流量が減ると、右心室から肺へ送られる血液も減るのじゃ

アユム アユム

なるほど、だから立位が一番肺血流が少ないんですね

博士 博士

その通り。では仰臥位ではどうなる

アユム アユム

全身がほぼ水平になるので、下肢に溜まらず心臓へ戻りやすいです。肺血流は増えますね

博士 博士

よく理解しておる。ファウラー位は半坐位じゃが、肺血流量はどう位置付けられるか

アユム アユム

仰臥位より少なく、座位より多いくらいだと思います

博士 博士

正しい。順に並べると立位<座位<ファウラー位<仰臥位となるぞい

アユム アユム

臨床ではどう活かせますか

博士 博士

呼吸困難の患者にファウラー位を取らせるのは、肺うっ血を減らして横隔膜を下げ、換気を楽にするためじゃ

アユム アユム

逆にショックのときは下肢を挙げるトレンデレンブルグ位ですよね

博士 博士

その通りじゃ。下肢を挙げて還流量を増やし、重要臓器への血流を保つのじゃ

アユム アユム

起立性低血圧のある患者の離床は慎重にする必要がありますね

博士 博士

段階的な体位変換が大切じゃぞ

POINT

肺血流量は重力による静脈還流量の変化で増減し、立位で最も少なく仰臥位で多くなります。臨床では呼吸困難時のファウラー位やショック時のトレンデレンブルグ位など、循環動態を意識した体位選択が重要です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:肺血流量が最も減少する体位はどれか。

解説:正解は1の立位です。重力の影響で血液は下肢側に分布しやすくなり、上半身が起きているほど静脈還流量が減って肺血流は減少します。選択肢の中では立位が最も上半身が高い位置にあるため肺血流量が最も少なくなります。

選択肢考察

  1. 1.  立位

    立位では重力により下肢に血液がうっ滞しやすく、心臓への静脈還流量が減少します。その結果、右心系から肺へ送られる血流が最も少なくなります。

  2. × 2.  座位

    座位でも下肢への血液貯留は起きますが、立位ほど重力の影響は強くありません。肺血流量は立位より多く保たれます。

  3. × 3.  仰臥位

    仰臥位では身体全体がほぼ同じ高さになり静脈還流が増加するため、選択肢の中で肺血流量は最も多くなります。

  4. × 4.  Fowler〈ファウラー〉位

    ファウラー位は半坐位で、仰臥位より肺血流は減少しますが、立位や座位ほど大きく減ることはありません。

肺血流量は立位<座位<ファウラー位<仰臥位<骨盤高位(トレンデレンブルグ位)の順で増加します。臨床では呼吸困難時に半坐位を取ると換気が楽になりますが、これは横隔膜の下降と肺うっ血の軽減という二つの効果によります。起立性低血圧の患者では立位への急な変換に注意が必要です。

体位による静脈還流と肺血流量の変化を理解しているかを問う問題で、重力と循環動態の関係を整理することがポイントです。