輸液ポンプで設定するのはどれ?
看護師国家試験 第104回 午後 第23問 / 必修問題 / 診療に伴う看護技術
国試問題にチャレンジ
輸液ポンプに設定する項目はどれか。
- 1.流量
- 2.開始時刻
- 3.薬剤の濃度
- 4.薬剤の処方内容
対話形式の解説
博士
今日は輸液ポンプの操作項目を整理するぞい。
サクラ
輸液ポンプは点滴を機械的にコントロールする機械ですよね。
博士
その通りじゃ。1時間あたり何ml流すかという流量と、合計でいくら投与するかの予定量を入れるのが基本じゃな。
サクラ
流量を入れるだけで決まった速度で流れ続けるんですか?
博士
そうじゃ。重力滴下と違い、輸液ポンプはモーターでローラーを回して薬液を押し出すから、患者の姿勢や輸液バッグの高さに左右されにくいんじゃ。
サクラ
開始時刻はどうやって設定するんですか?
博士
通常の機種では開始時刻の予約機能はないんじゃ。看護師がスタートを押したその瞬間が開始時刻となるから、自分でカルテに記載するんじゃよ。
サクラ
薬の濃度はポンプに入力しないんですか?
博士
ポンプは送液量を制御する機械じゃから、濃度は事前に調製した上で投与する。濃度を入れる項目はないんじゃ。
サクラ
処方内容はどうですか?
博士
処方は医師の指示じゃから、看護師が指示どおりにポンプへ流量を設定するという流れになるんじゃよ。
サクラ
アラームが鳴ったときはどうすればいいですか?
博士
閉塞、気泡、バッテリ低下など原因はさまざまじゃ。原因表示を確認し、ルートの折れ曲がりや三方活栓の閉塞をチェックするのが基本じゃな。
サクラ
安全に使うには監視も大事なんですね。
POINT
輸液ポンプで設定するのは流量と予定量で、開始時刻・濃度・処方内容は対象外です。機械任せにせず、ルートやアラーム、開始時刻の記録を確実に行うことが看護師の役割です。シリンジポンプとの違いも合わせて整理しておくとよいでしょう。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:輸液ポンプに設定する項目はどれか。
解説:正解は 1 です。輸液ポンプは1時間あたりの流量(ml/h)と予定量(積算量)を入力することで、設定どおりの速度で薬液を体内に送り込む機器です。流量設定は機器の根幹となる操作で、これがあるからこそ正確な投与が可能になります。
選択肢考察
-
○ 1. 流量
輸液ポンプの操作の中心は流量(ml/h)と予定量の入力で、設定された速度どおりに薬液を送り出すよう機械が制御します。
-
× 2. 開始時刻
開始時刻を予約する機能は標準的な輸液ポンプには搭載されておらず、看護師がスタートボタンを押した瞬間が投与開始時刻となります。
-
× 3. 薬剤の濃度
薬剤の濃度は投与前にあらかじめ調製しておく事項で、ポンプ自体に濃度を入力する項目はありません。
-
× 4. 薬剤の処方内容
処方内容は医師の指示によって決定され、ポンプは指示通りに送液する機械であり処方内容を入力する機能は持ちません。
輸液ポンプは滴下センサに依存せず確実に流量を制御できる反面、空気混入や閉塞などのアラーム監視、定期的なルート確認、開始時刻のカルテ記載が看護師の責務です。シリンジポンプはより少量・微量の投与に用い、流量はml/hで設定します。
輸液ポンプにおいて操作する設定項目(流量・予定量)を理解しているかを問う必修問題です。
「診療に伴う看護技術」の関連記事
-
経鼻経管栄養、なぜ「投与直前」に胃液を確認するのか
経鼻経管栄養における胃内留置確認のタイミングを問う必修問題。誤注入による重篤な合併症を避けるため「投与直前」…
114回
-
点滴の極意—80cmの高さと「関節を避ける」という基本
成人の末梢静脈持続点滴の基本手技を問う問題。穿刺部位の選択原則がポイント。
114回
-
血液製剤を二つに分けて理解する 輸血用と血漿分画
血液製剤の二大分類を理解しているかを問う必修問題。「輸血用=血球・血漿そのもの」「血漿分画=特定タンパクを精…
114回
-
重力を味方につける排痰術—体位ドレナージの仕組み
肺理学療法の基本である体位ドレナージの目的を問う問題。重力を利用した排痰促進という核心を押さえる。
114回
-
鼻腔内吸引は10秒以内 なぜそんなに短いのか
鼻腔内吸引における陰圧持続時間の上限を問う必修問題。低酸素と粘膜損傷を防ぐため「10秒以内」が原則。
114回