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体位ドレナージの目的を押さえよう

看護師国家試験 第104回 午前 第24問 / 必修問題 / 診療に伴う看護技術

国試問題にチャレンジ

104回 午前 第24問

体位ドレナージの直接の目的はどれか。

  1. 1.痛みの軽減
  2. 2.睡眠の導入
  3. 3.排痰の促進
  4. 4.廃用症候群(disuse syndrome)の予防

対話形式の解説

博士 博士

今日は体位ドレナージの直接の目的じゃ。何のために行うか分かるかの?

アユム アユム

痰を出しやすくするためですよね。

博士 博士

その通り。痰が溜まっている肺区域を上にして、重力で中枢気道へ流す手技じゃ。

アユム アユム

どのくらいの時間続けるんでしょうか?

博士 博士

一般的には1体位あたり5〜15分が目安じゃ。患者の状態を見ながら調整するんじゃぞ。

アユム アユム

途中で気をつけることはありますか?

博士 博士

SpO2や呼吸数、顔色、咳嗽の状態を観察するんじゃ。低酸素や疲労があれば中止じゃ。

アユム アユム

食事との関係はどうでしょう?

博士 博士

食直後は嘔吐の危険があるから避ける。原則は食前か食後2時間以上経ってからじゃ。

アユム アユム

頭低位は誰にでもできますか?

博士 博士

頭蓋内圧亢進、心不全、骨粗鬆症の高齢者などでは禁忌や注意が必要じゃ。

アユム アユム

スクイージングや吸引と組み合わせるんですよね。

博士 博士

そうじゃ。ネブライザーで加湿してから行うとさらに効果的じゃ。

アユム アユム

廃用予防は別のアプローチですか?

博士 博士

離床や関節可動域訓練など、全身の活動性向上が必要じゃな。

アユム アユム

目的を混同しないよう整理します。

POINT

体位ドレナージは重力を利用して気道分泌物の排出を促す呼吸理学療法です。実施前後は呼吸状態を観察し、食直後や頭蓋内圧亢進患者では避けるなど禁忌に注意します。スクイージング、吸引、加湿と組み合わせると排痰効果が高まります。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:体位ドレナージの直接の目的はどれか。

解説:正解は3の排痰の促進です。体位ドレナージは、貯留している分泌物がある肺区域を上方にする体位をとり、重力を利用して中枢気道に痰を移動させ、咳嗽や吸引による排出を促す呼吸理学療法の手技です。

選択肢考察

  1. × 1.  痛みの軽減

    体位の工夫で痛みが和らぐことはありますが、それは体位ドレナージの直接の目的ではありません。鎮痛は薬物療法やポジショニングの別の側面です。

  2. × 2.  睡眠の導入

    安楽な体位は睡眠を促す要素にはなりますが、体位ドレナージはあくまで気道分泌物の排出を目的とした手技です。

  3. 3.  排痰の促進

    痰が貯留している肺区域を上にして重力を利用し、中枢気道に分泌物を移動させて喀出を助けます。スクイージングや咳嗽介助と組み合わせると効果が高まります。

  4. × 4.  廃用症候群(disuse syndrome)の予防

    廃用症候群の予防には離床、関節可動域訓練、筋力訓練など全身の活動性を高める介入が必要であり、体位ドレナージはその目的の手技ではありません。

実施前後はSpO2や呼吸音、痰の性状を観察します。食直後は嘔吐の危険があるため避け、頭低位は頭蓋内圧亢進や心不全、骨粗鬆症の高齢者などでは禁忌または注意が必要です。実施後はネブライザーや吸引と組み合わせると効率よく排痰できます。

体位ドレナージの目的と適応・禁忌を理解しているかを問う基礎問題です。