フロセミド注射量の計算を解いてみよう
看護師国家試験 第103回 午後 第90問 / 基礎看護学 / 診療に伴う看護技術
国試問題にチャレンジ
「フロセミド注15mgを静脈内注射」の指示を受けた。注射薬のラベルに「20mg/2ml」と表示されていた。 注射量を求めよ。 ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。 解答:①.②ml
- 1.①0 ②6
- 2.①0 ②8
- 3.①1 ②0
- 4.①1 ②2
- 5.①1 ②5
対話形式の解説
博士
今日は計算問題を解いてみるぞ。20mg/2mlのフロセミドを15mg投与する場合、何ml必要かわかるかな。
アユム
まず1mlあたりの量を考えればいいんですよね。
博士
その通り。20mg/2mlは1ml中に10mgが入っているということじゃ。
アユム
ということは、15mgを得るには1.5mlでしょうか。
博士
正解じゃ。15mg÷10mg/ml=1.5ml。選択肢5の『①1 ②5』が答えになる。
アユム
比例式で解くこともできますか。
博士
できるとも。20mg:2ml=15mg:x という比例式を立てて、20x=30、x=1.5とすれば同じ答えになる。
アユム
選択肢の絞り込みのコツはありますか。
博士
1ml=10mgとわかれば、15mgはそれより多いから1ml以上必要。だから①が0の選択肢1と2は除外できるんじゃ。
アユム
選択肢4の1.2mlは12mgになりますね。
博士
そうじゃ。1.2mlでは12mgしか投与できないから不足じゃ。15mgには1.5mlが必要じゃ。
アユム
フロセミドはどんな薬ですか。
博士
ループ利尿薬の代表で、ヘンレループ上行脚に作用して強い利尿効果を示す。心不全や浮腫に使われるんじゃよ。
アユム
副作用はありますか。
博士
低カリウム血症や脱水、低血圧に注意が必要じゃ。投与後は尿量と電解質をしっかり観察するんじゃ。
アユム
計算式の基本は『投与量=指示量÷濃度』ですね。
博士
その通り。試験では落ち着いて単位を揃えれば必ず解けるぞ。
アユム
計算問題に自信が持てました。
POINT
フロセミド20mg/2mlの濃度から15mg投与に必要な量を計算する問題です。1ml=10mgなので15mg÷10mg/ml=1.5mlが正解です。比例式でも同様に求められます。薬用量計算は『投与量=指示量÷濃度』を基本に、単位を揃えて落ち着いて計算することが重要です。
解答・解説
正解は 5 です
問題文:「フロセミド注15mgを静脈内注射」の指示を受けた。注射薬のラベルに「20mg/2ml」と表示されていた。 注射量を求めよ。 ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。 解答:①.②ml
解説:正解は 5 です。20mg/2mlの濃度は1ml中に10mgなので、必要量15mgを得るには 15mg ÷ 10mg/ml = 1.5ml となります。よって解答は1.5ml、選択肢5の『①1 ②5』が正解です。
選択肢考察
-
× 1. ①0 ②6
0.6mlでは6mgしか投与できず、指示量15mgに大きく不足します。計算式(必要量÷濃度)を見直しましょう。
-
× 2. ①0 ②8
0.8mlでは8mgとなり指示量15mgに不足します。1ml=10mgであることを基準に再計算します。
-
× 3. ①1 ②0
1.0mlでは10mgしか投与できず、指示量15mgに不足します。
-
× 4. ①1 ②2
1.2mlでは12mgとなり指示量に不足します。15mgには1.5ml必要です。
-
○ 5. ①1 ②5
20mg/2ml=10mg/mlなので、15mg÷10mg/ml=1.5mlが正解です。
薬用量計算の基本式は『投与量(ml) = 指示量(mg) ÷ 濃度(mg/ml)』。比例式『含有量:容量=指示量:x』で解いてもよい。フロセミドはループ利尿薬でヘンレループ上行脚に作用し強力な利尿効果を示します。低カリウム血症や脱水に注意が必要です。
薬剤の濃度(mg/ml)から指示量(mg)に必要な注射量(ml)を計算できるかを問う基本的な計算問題です。
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