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胸骨圧迫の正しい位置を学ぼう

看護師国家試験 第104回 午前 第44問 / 基礎看護学 / 診療に伴う看護技術

国試問題にチャレンジ

104回 午前 第44問

成人の心臓マッサージ法の圧迫部位を図に示す。 正しいのはどれか。

成人の心臓マッサージ法の圧迫部位を図に示す。 正しいのはどれか。
  1. 1.
  2. 2.
  3. 3.
  4. 4.

対話形式の解説

博士 博士

心肺蘇生で最も大事な手技の一つ、胸骨圧迫について確認するぞい

アユム アユム

圧迫部位はどこが正しいんでしょうか

博士 博士

成人では胸骨の下半分、両乳頭を結んだ線の中央あたりじゃ

アユム アユム

胸骨柄や胸骨上部だと心臓直上から外れるんですね

博士 博士

そうじゃ。圧迫しても十分な心拍出量を生み出せない

アユム アユム

剣状突起の上はどうなりますか

博士 博士

剣状突起を折って肝臓を傷つけるおそれがあるから絶対に避けるべきじゃ

アユム アユム

圧迫の深さや回数の基準も教えてください

博士 博士

約5cm、6cmを超えない深さで、100〜120回/分のテンポじゃぞ

アユム アユム

圧迫と換気の比はどうですか

博士 博士

30対2が成人の標準じゃ。中断は10秒以内に抑えるのが重要じゃ

アユム アユム

リコイルって何でしたっけ

博士 博士

圧迫を解除するときに胸壁を完全に戻すことじゃ。これで心臓が再充満できる

アユム アユム

AEDを使う場合の流れも復習しておきたいです

博士 博士

ショック後はすぐに圧迫を再開し、2分後にリズムチェックするのじゃ

アユム アユム

意識・呼吸の確認、応援要請も忘れずに行います

博士 博士

その通り。質の高い胸骨圧迫が救命率を左右するのじゃ

POINT

成人の胸骨圧迫は両乳頭線の中央すなわち胸骨下半分が標準的圧迫部位です。約5cmの深さ、100〜120回/分のテンポ、完全なリコイル、中断最小化が質の高いCPRの鍵となります。剣状突起付近は損傷リスクがあるため避けるべき部位として整理しておきましょう。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:成人の心臓マッサージ法の圧迫部位を図に示す。 正しいのはどれか。

解説:正解は3です。成人の胸骨圧迫は胸骨の下半分、すなわち左右の乳頭を結んだ線の中央付近を圧迫します。これは現行の蘇生ガイドラインで誰でも迅速に判断できるわかりやすい指標として採用されています。

選択肢考察

  1. × 1.  ①

    胸骨上部(胸骨柄付近)は心臓直上ではなく、ここを圧迫しても心拍出量を確保しにくく、適切な部位ではありません。

  2. × 2.  ②

    胸骨中央でも心臓を効果的に圧迫できる位置よりやや上で、推奨部位ではありません。圧迫深度・効果が不十分になる可能性があります。

  3. 3.  ③

    胸骨下半分(両乳頭線の中央)は心臓の真上に位置し、圧迫により心拍出量を確保しやすい部位です。蘇生ガイドラインで標準とされる位置です。

  4. × 4.  ④

    剣状突起付近は誤って圧迫すると剣状突起骨折や肝損傷の危険があるため、避けるべき部位です。

成人の胸骨圧迫は約5cm(6cmを超えない)の深さ、100〜120回/分のテンポで、圧迫解除時はしっかり胸を戻すこと(リコイル)が重要です。圧迫対換気の比は30対2が標準で、AED装着・電気ショック後も速やかに圧迫を再開します。中断時間を最小化することが救命率向上の鍵となります。

成人の胸骨圧迫部位を正しく理解しているかを問う問題で、安全かつ効果的な圧迫位置の知識が要点です。