右片麻痺患者の移乗介助、車椅子と足はどこに置く?
看護師国家試験 第113回 午後 第37問 / 基礎看護学 / 日常生活援助技術
国試問題にチャレンジ
患者、看護師、ベッド、車椅子の位置を図に示す。 ベッド上にいる右片麻痺がある患者の端座位から車椅子への移乗を援助する看護師の足と車椅子の位置で適切なのはどれか。
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1.
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2.
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3.
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4.
対話形式の解説
博士
今日は113回午後37問、右片麻痺の患者さんをベッドから車椅子へ移乗する場面じゃ。
サクラ
図問題ですね。車椅子の位置と看護師の足の位置、両方が問われています。
博士
まず原則を押さえよう。片麻痺患者の移乗、車椅子はどちら側に置くべきかの?
サクラ
健側、つまり麻痺のない側です。この患者さんは右片麻痺なので車椅子は左側ですね。
博士
その通りじゃ。健側に置けば患者自身が健側の手で車椅子を握り、健側下肢を軸にピボットできる。
サクラ
では看護師はどちらに立つのでしょう?
博士
看護師は患側、つまり右側に立つのが鉄則じゃ。崩れやすい側を直接支えるためじゃな。
サクラ
なるほど、転倒するとすれば麻痺側ですもんね。
博士
さらに足の位置が重要でな、看護師は片足を患者と車椅子の間に進めて支持基底面を広げる。
サクラ
それでピボットの邪魔にならず、かつ支えやすい姿勢になるんですね。
博士
選択肢1はまさにその配置じゃ。2は車椅子の位置は良いが足が回旋を妨げる。
サクラ
3と4は車椅子が患側にあるので論外ですね。患者が自分で乗り移れません。
博士
加えて膝折れ防止に看護師の膝を患者の膝に当てる、ブレーキとフットレストの確認も忘れるでないぞ。
サクラ
実技でも必ず問われる基本ですね。覚えました。
POINT
片麻痺患者の移乗介助では、車椅子は健側に配置し看護師は患側に立つのが原則です。看護師は足を患者と車椅子の間に進めて支持面を広げ、患者がピボット動作で安全に方向転換できるよう誘導します。崩れやすい患側を介助者が直接支えられる位置取りが転倒予防の鍵となります。ブレーキ確認とフットレスト挙上を含め、一連の準備と環境整備までが移乗技術です。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:患者、看護師、ベッド、車椅子の位置を図に示す。 ベッド上にいる右片麻痺がある患者の端座位から車椅子への移乗を援助する看護師の足と車椅子の位置で適切なのはどれか。
解説:正解は1です。右片麻痺患者の移乗介助では、看護師は患側(右側)に立って支持面を確保し、車椅子は健側(左側)に配置することで、患者が健側上肢と下肢を使って主体的に立ち上がり方向転換できる環境を整えます。
選択肢考察
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○ 1.
車椅子が健側(左側)に置かれ、看護師が患側(右側)に立ち、片足を患者と車椅子の間に進めて支持基底面を広げた配置です。患者は健側の手で車椅子のアームレストを把持し、健側下肢を軸にしてピボット動作が可能となり、崩れやすい患側を看護師が直に支えられるため最も安全です。
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× 2.
車椅子は健側にありますが、看護師の足の出し方が患者と車椅子の間に入っておらず、患者が方向転換する際の回旋スペースを塞いでしまいます。結果として患者の動作を阻害し、支える力が加えにくくなるため適切ではありません。
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× 3.
車椅子が患側(右側)にあるため、患者は健側で車椅子を把持できず、患側下肢で体重を受けることになります。さらに看護師が健側に立つと麻痺側が支えられず、患側への転倒リスクが著しく高まります。
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× 4.
車椅子が患側に置かれており、看護師も健側に立っているため、患者が自力で動きにくいうえに崩れやすい患側を支援できません。足の位置も不安定で、移乗動作を安全に誘導できない配置です。
片麻痺患者の移乗は『健側に車椅子、患側に介助者』が原則です。車椅子は健側側でベッドに対し20〜30度の角度に置き、ブレーキの確認とフットレスト挙上を忘れないことがポイントです。立位時は看護師が膝を患者の患側膝に当てて膝折れを防ぎ、足先を進行方向に向けておくとピボット動作がスムーズになります。
片麻痺患者の車椅子移乗における車椅子の配置方向と介助者の立ち位置・足位置の基本原則を問う問題です。
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