腰部負担を最小化する看護師の作業姿勢
看護師国家試験 第103回 午前 第42問 / 基礎看護学 / 看護における基本技術
国試問題にチャレンジ
看護師の作業時の姿勢と作業台を図に示す。 腰部の負担が最も小さいのはどれか。
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1.
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2.
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3.
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4.
対話形式の解説
博士
看護師の腰痛は職業病とも言われるんだ。今日は腰に負担をかけない作業姿勢について考えてみよう。
アユム
博士、看護師さんって本当に腰痛が多いんですか?
博士
統計でも看護職の約6〜7割が腰痛経験者と言われているよ。患者さんの移乗や処置で前傾姿勢が多いのが原因だね。
アユム
どうすれば予防できるんですか?
博士
作業台やベッドの高さを自分の腰〜肘の高さに合わせるのが基本。前傾や中腰を避けることが大事なんだ。
アユム
今回の問題の正解はどれですか?
博士
正解は1番だよ。作業台が看護師の腰の高さに調整されていて、自然な立位で作業できているからね。
アユム
2、3、4番はどう違うんですか?
博士
2番は作業台が低くて前傾姿勢、3番は中腰、4番も前かがみと、いずれも腰椎椎間板への圧迫が増えてしまう姿勢なんだ。
アユム
前傾姿勢って具体的にどれくらい腰に負担がかかるんですか?
博士
立位を100とすると、20度前傾で約150、重い物を持ちながらだと200以上の負担になるという報告もあるよ。
アユム
ボディメカニクスの他の原則は?
博士
支持基底面を広くとる、重心を低く、大きな筋群を使う、身体を捻らない、対象に近づくこと。この5つが基本だよ。
アユム
ベッドの高さ調整はいつでもできますね。
博士
そう、電動ベッドなら処置のたびに調整するのが正解。「面倒だから」と省略せず、自分の身体を守る習慣をつけよう。
アユム
わかりました、腰に負担をかけない姿勢を心がけます。
POINT
看護師の腰痛予防には、作業台やベッドを腰〜肘の高さに調整し、自然な立位で作業することが重要である。前傾姿勢や中腰は腰椎椎間板への負荷を増大させ腰痛の原因となる。ボディメカニクスの原則に従い、支持基底面を広く重心を低く保ち、大きな筋群を使うことが基本となる。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:看護師の作業時の姿勢と作業台を図に示す。 腰部の負担が最も小さいのはどれか。
解説:正解は 1 です。看護師の腰痛は職業病の一つとされ、ボディメカニクスの観点から作業姿勢の調整が重要です。前傾姿勢や中腰姿勢では脊柱起立筋に大きな負担がかかり腰痛の原因となります。作業台の高さを看護師の腰〜肘の高さに合わせ、自然な立位で作業することで腰部への負担を最小化できます。
選択肢考察
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○ 1.
作業台が看護師の腰〜肘の高さに調整されており、自然な立位を保ったまま作業できる姿勢です。脊柱が垂直に保たれ腰部への負担が最も小さく、ボディメカニクスの原則に合致します。
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× 2.
作業台が低すぎるため前傾姿勢を強いられており、腰部の脊柱起立筋に大きな負荷がかかります。長時間続けると腰痛の原因となります。
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× 3.
中腰姿勢になっており、上半身を前に傾けた状態が腰椎椎間板への圧迫を増大させます。腰部への負担は大きく、作業姿勢として不適切です。
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× 4.
作業台が低く前かがみの姿勢になっているため腰部への負担が大きくなります。腰痛予防の観点から避けるべき姿勢です。
腰痛予防のボディメカニクス:①作業台はベッドや患者をなるべく腰〜肘の高さに調整、②支持基底面を広くとり重心を低くする、③物を持ち上げるときは膝を曲げ大きな筋群を使う、④身体を捻らず足ごと向きを変える。ベッドの高さ調整機能を積極的に活用しよう。
ボディメカニクスの原則と腰部負担を最小化する作業姿勢の理解を問う。前傾姿勢の回避と作業台の高さ調整がポイント。
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