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社会保障給付費の三大柱!年金が最大の理由

看護師国家試験 第107回 午前 第29問 / 健康支援と社会保障制度 / 社会保障制度の基本

国試問題にチャレンジ

107回 午前 第29問

平成24年度( 2012年度 )における社会保障給付費の内訳で多い順に並んでいるのはどれか。

  1. 1.年金 > 医療 > 福祉その他
  2. 2.年金 > 福祉その他 > 医療
  3. 3.医療 > 年金 > 福祉その他
  4. 4.医療 > 福祉その他 > 年金

対話形式の解説

博士 博士

今日は看護師国家試験でも頻出の社会保障給付費について学ぶのじゃ。社会保障給付費とは何のことか分かるかな?

サクラ サクラ

えっと、国が社会保障制度で国民に給付するお金の総額でしょうか?

博士 博士

その通りじゃ。国立社会保障・人口問題研究所がILO基準で毎年集計しておる。内訳は大きく3つに分かれる。

サクラ サクラ

年金、医療、福祉その他の3つですね。

博士 博士

そうじゃ。問題は「多い順」。結論から言うと「年金>医療>福祉その他」の順じゃ。

サクラ サクラ

なぜ年金が最大なんですか?

博士 博士

高齢化が進んでおるからじゃ。平成24年度の時点で、総額108.6兆円のうち、年金が約54兆円(49.7%)、医療が約35兆円(31.9%)、福祉その他が約20兆円(18.4%)じゃった。

サクラ サクラ

約半分が年金なんですね、すごい規模です。

博士 博士

高齢化率が25%近い日本では、受給世代が多く年金給付が膨らむのじゃ。医療も高齢者医療費の増大で増え続けておる。

サクラ サクラ

福祉その他には何が含まれるんですか?

博士 博士

介護、児童、失業、生活保護などじゃ。介護保険制度が2000年に始まって以来、介護給付は急増しておる。

サクラ サクラ

近年の総額はどのくらいですか?

博士 博士

令和2年度(2020年度)には約132兆円を超え、対GDP比は25%前後じゃ。年々増え続けておる。

サクラ サクラ

財源はどうなっているんですか?

博士 博士

社会保険料と公費(税金)で賄われる。だが少子高齢化で現役世代の負担が重くなり、制度の持続可能性が大きな課題じゃ。

サクラ サクラ

社会保障給付費と社会保障関係費は違うんですか?

博士 博士

よい質問じゃ。社会保障給付費はILO基準で集計した国民への給付総額、社会保障関係費は国の一般会計歳出のうち社会保障に使う分で、性格が異なる。混同しないよう注意じゃ。

サクラ サクラ

国試対策としては順位だけ覚えればいいんですか?

博士 博士

順位「年金>医療>福祉その他」は必須じゃ。加えて各項目の割合(約5:3:2)と総額の増加傾向、財源、高齢化との関係まで押さえておくとよい。

サクラ サクラ

数字は毎年変わるんですか?

博士 博士

総額は毎年増えるが、割合や順位は近年大きく変わっておらん。年金が最大で医療が次、これは安定しておる。

サクラ サクラ

問題で「最新の調査」と問われたら?

博士 博士

出題年度の調査結果に従うのが基本じゃ。ただし傾向はほぼ同じじゃから、順位は安心して「年金>医療>福祉その他」と答えるのじゃ。

サクラ サクラ

高齢化以外に社会保障費を増やす要因はありますか?

博士 博士

医療技術の高度化、新薬・高額療養の登場、単身世帯増加、介護需要増などが挙げられる。多面的な要因じゃな。

POINT

平成24年度の社会保障給付費は総額約108.6兆円で、内訳は年金49.7%、医療31.9%、福祉その他18.4%と「年金>医療>福祉その他」の順です。高齢化の進展により年金給付が最大を占め、この順序は近年も変わっていません。総額は令和年間に130兆円を超え、国家財政における最重要課題となっています。国試では順位と概算割合(約5:3:2)、財源構造、社会保障関係費との違いを整理して押さえておきましょう。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:平成24年度( 2012年度 )における社会保障給付費の内訳で多い順に並んでいるのはどれか。

解説:正解は1の「年金 > 医療 > 福祉その他」です。社会保障給付費は国民に対して社会保障制度を通じて給付された費用の合計で、国立社会保障・人口問題研究所が毎年集計しています。平成24年度(2012年度)の社会保障給付費は総額約108.6兆円で、内訳は年金が約53.99兆円(49.7%)、医療が約34.62兆円(31.9%)、福祉その他が約19.95兆円(18.4%)となっています。高齢化の進展に伴い年金給付費が最大となり、次いで医療費、介護を含む福祉その他の順となります。この順序は近年変わっておらず、総額は毎年増加しており、令和年間には130兆円を超えています。社会保障給付費の増大は国家財政の最重要課題であり、持続可能な制度設計が求められています。

選択肢考察

  1. 1.  年金 > 医療 > 福祉その他

    平成24年度の社会保障給付費は年金49.7%、医療31.9%、福祉その他18.4%で、この順序が正解です。高齢化の進行により年金が最大を占めています。

  2. × 2.  年金 > 福祉その他 > 医療

    年金が最大であることは正しいですが、2番目は医療です。福祉その他は最小の項目です。

  3. × 3.  医療 > 年金 > 福祉その他

    医療が最大ではなく、年金が最大です。医療費は年金の約6割程度の規模です。

  4. × 4.  医療 > 福祉その他 > 年金

    高齢化社会の日本では年金給付が最大を占めており、この順序は正しくありません。

社会保障給付費の概念:ILO基準で集計される給付費で、①年金(公的年金、恩給等)、②医療(医療保険、公費医療等)、③福祉その他(介護、児童、失業、生活保護等)に分類されます。近年の傾向:高齢化により年金・医療・介護が増加し、総額は右肩上がりで増え続けています。令和2年度(2020年度)で総額約132兆円を超え、対GDP比も25%程度に達しています。財源は社会保険料と公費(税)で賄われますが、少子高齢化で現役世代1人あたりの負担増が課題となっています。関連指標として「社会保障関係費」(国の一般会計歳出の社会保障分)とは異なるので注意。

社会保障給付費の内訳と順位を問う保健統計問題です。年金>医療>福祉その他の順を確実に押さえます。