StudyNurse

新生児の身体計測、正しい姿勢と基準点を一気にマスター

看護師国家試験 第114回 午前 第69問 / 母性看護学 / 早期新生児期の看護

国試問題にチャレンジ

114回 午前 第69問

出生直後の新生児の計測方法で正しいのはどれか。

  1. 1.身長は側臥位で計測する。
  2. 2.体重はオムツをつけて計測する。
  3. 3.頭囲は後頭結節とオトガイの周囲を計測する。
  4. 4.胸囲は肩甲骨直下と左右の乳頭を通る周囲を計測する。

対話形式の解説

博士 博士

今回は出生直後の新生児計測の方法を問う問題じゃ。基本的だが意外と細かいぞ。

サクラ サクラ

身長・体重・頭囲・胸囲、それぞれどう測るんでしょう。

博士 博士

まず身長は仰臥位じゃ。頭頂を固定板に密着させ、膝を伸ばして足底を移動板に当てる。

サクラ サクラ

側臥位では正確に測れないんですね。

博士 博士

脊柱の生理的彎曲があるからのう。だから選択肢1は誤り。

サクラ サクラ

体重はどう測りますか?

博士 博士

全裸で測るのが原則じゃ。オムツや衣類の重量が入ると低出生体重児の評価などが狂ってしまう。

サクラ サクラ

選択肢2も誤りですね。

博士 博士

次に頭囲。眉間(前頭部)と後頭結節を通る最大周径で測る。

サクラ サクラ

選択肢3はオトガイ(下顎先端)を通る、と書かれていますね。

博士 博士

それでは顎周囲になってしまう。誤りじゃ。

サクラ サクラ

胸囲は?

博士 博士

背側の肩甲骨直下と前胸部の左右乳頭を結ぶラインで測る。これが選択肢4で正解。

サクラ サクラ

測るタイミングはありますか?

博士 博士

泣いていない安静時、吸気と呼気の中間で巻尺をあてるのじゃ。

サクラ サクラ

新生児の計測値の目安は?

博士 博士

身長約50cm、体重約3000g、頭囲約33cm、胸囲約32cmじゃ。頭囲がわずかに胸囲を上回るのが新生児期の特徴じゃな。

サクラ サクラ

生後どのくらいで逆転するんですか?

博士 博士

約1歳で頭囲=胸囲となり、それ以降は胸囲が大きくなる。

サクラ サクラ

低出生体重児の区分も整理してください。

博士 博士

2500g未満が低出生体重児、1500g未満が極低出生体重児、1000g未満が超低出生体重児じゃ。

サクラ サクラ

計測時の安全配慮も重要ですね。

博士 博士

保温(ラジアントウォーマー、室温管理)、感染予防(清潔操作)、安全(落下防止のため2人で実施)が3本柱じゃ。

サクラ サクラ

頭囲が大きすぎたり小さすぎたりすると何が疑われますか?

博士 博士

水頭症・脳腫瘍などで過大、小頭症で過小となる。スクリーニングの意味でも正確な計測は大切じゃよ。

POINT

出生直後の新生児計測は、身長は仰臥位、体重は全裸、頭囲は眉間と後頭結節、胸囲は肩甲骨直下と乳頭を通る周囲というのが正しい手技で、本問の正解は選択肢4です。新生児期は頭囲がわずかに胸囲を上回るのが特徴で、約1歳で逆転します。計測時は保温・感染予防・安全(2人で実施)の配慮を欠かさず、低出生体重児区分や水頭症・小頭症のスクリーニングなど、計測値の正確さは新生児医療の基盤となります。看護師は単に数値を取るだけでなく、児の状態評価とご家族への成長記録の説明にも繋げる視点を持つことが重要です。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:出生直後の新生児の計測方法で正しいのはどれか。

解説:正解は 4 です。新生児の胸囲は「肩甲骨直下と左右の乳頭を通る周囲」を計測します。この基準点を結ぶラインを取り、児が泣いていない状態で吸気と呼気の中間(呼気と吸気の間の安静時)に巻尺を当てて測定するのが原則です。新生児期の胸囲は胎内発育や呼吸器・心血管系の発達評価の指標であり、頭囲とのバランスから水頭症・小頭症などの異常評価にも用いられます。

選択肢考察

  1. × 1.  身長は側臥位で計測する。

    新生児の身長は仰臥位で測定する。頭頂部を固定板に密着させ、膝を伸ばして足底を移動板に当てて測る。側臥位では脊柱の生理的彎曲により正確な値が得られない。

  2. × 2.  体重はオムツをつけて計測する。

    出生直後の体重は全裸で測定するのが原則。オムツや衣類の重量が混入すると正確な出生体重が得られず、低出生体重児の評価などに支障をきたす。

  3. × 3.  頭囲は後頭結節とオトガイの周囲を計測する。

    頭囲は「眉間(前頭部)と後頭結節を通る最大周径」を測定する。オトガイ(下顎先端)を通る計測は顎周囲となってしまい、頭囲の正しい計測点ではない。

  4. 4.  胸囲は肩甲骨直下と左右の乳頭を通る周囲を計測する。

    胸囲は背側の肩甲骨直下と前胸部の左右乳頭を通るラインで測定する。泣いていない安静時に、吸気と呼気の中間で巻尺をあてて測るのが基本。

出生時計測の正常値の目安は、身長約50cm、体重約3000g、頭囲約33cm、胸囲約32cm。頭囲が胸囲よりやや大きいのが新生児期の特徴で、生後1歳頃に頭囲=胸囲となり、その後は胸囲が頭囲を上回る。新生児計測は保温(ラジアントウォーマー使用、室温管理、計測の手早さ)、感染予防(清潔操作、計測台の消毒)、安全(落下防止のため2人で実施)に配慮して行う。低出生体重児(2500g未満)、極低出生体重児(1500g未満)、超低出生体重児(1000g未満)の区分や、頭囲過大・過小の異常スクリーニングとして計測値の正確な記録は重要。

新生児の身体計測の正しい手技を問う問題。身長は仰臥位、体重は全裸、頭囲は眉間と後頭結節、胸囲は肩甲骨直下と乳頭周囲という基準を整理して覚える。