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膝関節鏡検査の術前術後指導

看護師国家試験 第110回 午前 第45問 / 成人看護学 / 感覚器・運動器系

国試問題にチャレンジ

110回 午前 第45問

膝関節鏡検査の説明として適切なのはどれか。

  1. 1.「外来の処置室で行います」
  2. 2.「関節内に空気を入れます」
  3. 3.「検査後1日は入浴できません」
  4. 4.「検査後に下肢の麻痺が起こることはありません」

対話形式の解説

博士 博士

膝関節鏡検査はどこで行う検査じゃ。

サクラ サクラ

無菌操作が必要なので手術室で行うはずです。

博士 博士

その通りじゃ。関節は感染に弱いからの。外来の処置室では行わん。

サクラ サクラ

麻酔はどんな種類ですか。

博士 博士

局所麻酔、腰椎麻酔、全身麻酔のいずれかが選ばれる。検査だけなら局所で済むこともあるぞ。

サクラ サクラ

関節内には何を入れて観察するんですか。

博士 博士

生理食塩水を灌流しながら観察する。視野確保と洗浄を兼ねるのじゃ。空気は基本的に入れん。

サクラ サクラ

検査後の入浴はどうしたらいいですか。

博士 博士

切開創があるから、少なくとも翌日までは入浴を控えるのが基本じゃ。シャワーは創被覆で可の場合もある。

サクラ サクラ

麻痺は起こらないと伝えてよいでしょうか。

博士 博士

いや、ターニケットによる神経圧迫や麻酔の影響、まれに神経損傷で麻痺がありうる。「絶対に起こらない」とは言えんぞ。

サクラ サクラ

術後に注意すべき合併症は他に何がありますか。

博士 博士

感染、関節内出血、深部静脈血栓症じゃな。長時間同じ姿勢を避け、足関節運動を促すとよい。

サクラ サクラ

リハビリはいつから始めますか。

博士 博士

疾患と術式によるが、膝の可動域訓練と筋力訓練を段階的に進めるのが原則じゃ。

サクラ サクラ

創部の観察ポイントは何でしょう。

博士 博士

発赤・腫脹・疼痛・浸出液・発熱を見る。気になる所見があれば早めに受診じゃな。

サクラ サクラ

患者さんには「検査後1日は入浴を控えましょう」と説明すればよいんですね。

POINT

膝関節鏡検査は手術室で麻酔下に行う観血的検査で、灌流液は生理食塩水を使用します。術後は感染予防のため当日〜翌日の入浴を控える必要があり、ターニケットや麻酔による一時的な麻痺・しびれが生じる可能性にも言及した説明が適切です。合併症の早期発見とリハビリの段階的進行が回復の鍵となります。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:膝関節鏡検査の説明として適切なのはどれか。

解説:正解は3です。膝関節鏡検査は関節腔内に内視鏡を挿入する観血的検査で、感染予防のため検査当日〜翌日は創部を濡らさないよう入浴を控える指導が必要です。

選択肢考察

  1. × 1.  「外来の処置室で行います」

    関節は無菌状態を保つ必要があり、関節鏡検査は清潔が厳重に管理された手術室で麻酔下に実施されます。処置室で行う検査ではありません。

  2. × 2.  「関節内に空気を入れます」

    関節鏡検査では視野を確保し洗浄するために生理食塩水を関節腔内に灌流させます。空気を注入することはなく、注入するのは関節造影の一部で用いられる手技です。

  3. 3.  「検査後1日は入浴できません」

    皮膚切開部からの感染を防ぐため、検査翌日までは入浴を避け、創部を清潔に保つ必要があります。抜糸や創の治癒状況によっては制限期間が延びることもあります。

  4. × 4.  「検査後に下肢の麻痺が起こることはありません」

    ターニケットによる神経圧迫や麻酔の影響、まれな神経損傷により下肢のしびれや麻痺が生じる可能性があります。完全に起こらないと断定する説明は不適切です。

膝関節鏡は半月板損傷・靱帯損傷・軟骨病変の診断と治療を兼ねて行われます。合併症には感染、関節内出血、ターニケットによる神経障害、深部静脈血栓症などがあり、術後は創部観察・RICE・段階的リハビリを行います。

膝関節鏡検査の施行環境や術後の生活指導、合併症の可能性についての正しい理解を問う問題です。