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在宅チームケアの主役たち、それぞれの役割を整理

看護師国家試験 第107回 午前 第63問 / 地域・在宅看護論 / 地域包括ケアシステムと多職種連携

国試問題にチャレンジ

107回 午前 第63問

要介護2と認定された高齢者の在宅療養支援において、支援に関与する者とその役割の組合せで適切なのはどれか。

  1. 1.介護支援専門員 ----- 家事の援助
  2. 2.市町村保健師 ------- 居宅サービス計画書の作成
  3. 3.訪問看護師 --------- 日常生活動作< ADL >の向上のための訓練
  4. 4.訪問介護員 --------- 運動機能の評価

対話形式の解説

博士 博士

要介護2のご利用者を支えるメンバーはたくさんおるが、整理できておるかな?

サクラ サクラ

はい、介護支援専門員、訪問看護師、訪問介護員、理学療法士、市町村保健師などですね。

博士 博士

まず介護支援専門員、つまりケアマネジャーの仕事は何じゃ?

サクラ サクラ

居宅サービス計画書、いわゆるケアプランを作成し、各サービス事業者との連絡調整を行います。

博士 博士

そうじゃ。家事援助を直接するわけではないんじゃな。

サクラ サクラ

家事援助や身体介護は訪問介護員、ホームヘルパーの役割です。

博士 博士

では市町村保健師はどうじゃ?

サクラ サクラ

地域住民の健康相談、母子保健、感染症対策、介護予防教室など公衆衛生活動が中心です。ケアプランは作りません。

博士 博士

訪問看護師の役割を詳しく説明できるかの?

サクラ サクラ

主治医の指示に基づく医療処置、服薬管理、バイタル測定、褥瘡ケアなどに加え、ADL維持のための生活リハビリも行います。

博士 博士

看護師がリハビリも担うのは大切な視点じゃな。理学療法士とは違うんじゃ?

サクラ サクラ

理学療法士はより専門的な運動機能評価や機能訓練を行います。看護師は日常生活の中で残存機能を活かす関わりが中心ですね。

博士 博士

訪問介護員は運動機能評価をしてよいのかな?

サクラ サクラ

それは職域を超えてしまいます。訪問介護員は介護福祉士やヘルパー資格での業務で、医学的評価は行いません。

博士 博士

では設問の組み合わせで正しいものを見抜くコツは?

サクラ サクラ

職種の法的業務範囲を思い出すことです。特にケアプランはケアマネの専権事項、という大原則は要チェックですね。

博士 博士

多職種連携のカギは何じゃ?

サクラ サクラ

それぞれの専門性を尊重しつつ、共通のケア目標を共有することだと思います。サービス担当者会議が重要ですね。

博士 博士

よく勉強しておる。最後に要介護2の特徴を簡単にいうと?

サクラ サクラ

日常生活の一部に介助が必要で、歩行や排泄などで支えが必要な状態です。在宅で多職種支援を受けながら自立を目指す方が多いです。

POINT

在宅療養支援は多職種の連携で成り立ちます。ケアマネはプラン作成、ヘルパーは家事・身体介護、訪問看護師はADL向上を含む医療的ケア、保健師は地域の公衆衛生、理学療法士は運動機能評価と、役割の区分を明確に覚えることが合格への近道です。本問では訪問看護師がADL向上のための訓練を担うという組み合わせが正解となります。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:要介護2と認定された高齢者の在宅療養支援において、支援に関与する者とその役割の組合せで適切なのはどれか。

解説:正解は3です。訪問看護師は在宅療養者に対して医療処置や服薬管理だけでなく、日常生活動作の維持・向上を目的としたリハビリテーション的関わりも行います。主治医の指示の下で関節可動域訓練や起立・歩行訓練、ADL指導を実施し、利用者の自立支援とQOL向上を図ることは訪問看護の重要な役割のひとつです。

選択肢考察

  1. × 1.  介護支援専門員 ----- 家事の援助

    介護支援専門員(ケアマネジャー)は居宅サービス計画書(ケアプラン)の作成とサービス担当者間の連絡調整が中心業務です。調理や掃除といった家事援助は訪問介護員(ホームヘルパー)が担います。

  2. × 2.  市町村保健師 ------- 居宅サービス計画書の作成

    市町村保健師は地域住民の健康相談や健診、保健指導、母子保健・感染症対策など公衆衛生活動が主な役割です。ケアプラン作成の権限はなく、それは介護支援専門員の業務です。

  3. 3.  訪問看護師 --------- 日常生活動作< ADL >の向上のための訓練

    訪問看護師は医療的ケアに加え、生活の中でのリハビリや残存機能を活かしたADL訓練を行います。看護職としての視点から、全身状態を評価しつつ無理のない範囲で自立を促す支援ができる職種です。

  4. × 4.  訪問介護員 --------- 運動機能の評価

    訪問介護員は身体介護や生活援助を提供する職種で、運動機能を専門的に評価する立場ではありません。筋力・関節可動域・バランスなどの評価は理学療法士や作業療法士が担います。

介護保険サービスでは多職種が連携して在宅療養を支えます。ケアプラン作成は介護支援専門員、家事援助や身体介護は訪問介護員、医療的ケアと全身管理・生活リハビリは訪問看護師、運動機能評価と機能訓練は理学療法士・作業療法士、と役割を整理して覚えましょう。

在宅療養支援に関わる多職種(ケアマネ・保健師・訪問看護師・訪問介護員)のそれぞれの役割を正しく理解できているかを問う問題です。