地域包括ケアシステムの「互助」とは
看護師国家試験 第108回 午前 第73問 / 地域・在宅看護論 / 地域包括ケアシステムと多職種連携
国試問題にチャレンジ
地域包括ケアシステムにおける支援のあり方で、「互助」を示すのはどれか。
- 1.高齢者が生活保護を受けること
- 2.住民が定期的に体重測定すること
- 3.要介護者が介護保険サービスを利用すること
- 4.住民ボランティアが要支援者の家のごみを出すこと
対話形式の解説
博士
今日は地域包括ケアシステムの4つの助を整理しよう。自助・互助・共助・公助、全部言えるかの。
サクラ
名前は聞きますが、違いが曖昧です。
博士
まず自助は自分で自分のことをすること。健康管理や市場でサービスを買うのもここじゃ。
サクラ
選択肢2の「住民が定期的に体重測定すること」は自助ですね。
博士
その通り。次に共助は社会保険を財源としたリスク分散じゃ。介護保険や医療保険がこれにあたる。
サクラ
選択肢3の介護保険サービス利用は共助ですね。
博士
よろしい。そして公助は税を財源とする公的扶助で、生活保護や虐待対応、人権擁護などが含まれる。
サクラ
選択肢1の生活保護は公助ですね。
博士
残るのが互助じゃ。これは費用負担が制度的に裏付けられていない自発的な支え合いで、ボランティアや近隣の助け合いが典型じゃ。
サクラ
選択肢4の住民ボランティアによるごみ出しはまさに互助ですね。
博士
正解じゃ。町内会のサロン活動、見守り、配食なども互助に含まれる。
サクラ
共助と互助の違いがややこしいです。
博士
ポイントは「お金の流れ」じゃ。保険料というお金が動くと共助、無償や互酬的なら互助じゃ。
サクラ
2025年問題に向けて互助が重視される理由は。
博士
団塊世代が後期高齢者になり公的財源が逼迫する。公助や共助の拡大には限界があるため、地域住民同士の互助を強化する必要があるのじゃ。
サクラ
看護師も地域に出て互助の担い手を支援する役割がありますね。
博士
その通り、地域づくりに関わる看護の視点が大切じゃ。
POINT
地域包括ケアシステムは自助・互助・共助・公助の4層で構成されます。互助は制度化されていない自発的な支え合いで、住民ボランティアによるごみ出しが典型例です。財源が税なら公助、社会保険料なら共助、無償の助け合いなら互助と整理すると混乱しません。
解答・解説
正解は 4 です
問題文:地域包括ケアシステムにおける支援のあり方で、「互助」を示すのはどれか。
解説:正解は 4 です。地域包括ケアシステムは「自助・互助・共助・公助」の4層で構成されます。互助は、費用負担が制度的に裏付けられていない自発的な支え合いで、住民ボランティアや近隣の助け合い、町内会活動などがこれにあたります。住民ボランティアが要支援者のごみ出しを行う行為はまさに互助の典型例です。
選択肢考察
-
× 1. 高齢者が生活保護を受けること
生活保護は生活保護法に基づき公費(税)で行う最低生活保障で、公助に分類されます。
-
× 2. 住民が定期的に体重測定すること
自分の健康を自分で管理する行為であり、自助に該当します。セルフケアや介護予防活動への参加も自助です。
-
× 3. 要介護者が介護保険サービスを利用すること
介護保険は社会保険制度で、被保険者の保険料と公費で運営されるリスク分散型の制度です。共助に分類されます。
-
○ 4. 住民ボランティアが要支援者の家のごみを出すこと
ボランティア活動や近隣の助け合いは費用負担に制度的裏付けのない自発的な支え合いで、互助の典型例です。
自助=自分のことを自分でする(健康管理、市場サービスの購入)、互助=費用負担が制度化されていない相互扶助(ボランティア、住民組織)、共助=社会保険料を財源とするリスク分散(介護保険・医療保険)、公助=税を財源とする公的扶助(生活保護、虐待対応)。2025年問題を見据え、互助の拡充が重要視されています。
地域包括ケアシステムにおける「自助・互助・共助・公助」の区別と、互助の具体例を選べるかを問う問題です。
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