看護師免許の取消を定める保助看法
看護師国家試験 第108回 午後 第5問 / 必修問題 / 看護における倫理と法律
国試問題にチャレンジ
看護師の免許の取消しを規定するのはどれか。
- 1.刑法
- 2.医療法
- 3.保健師助産師看護師法
- 4.看護師等の人材確保の促進に関する法律
対話形式の解説
博士
今回は看護師免許の取消を規定する法律を問う問題じゃ。
サクラ
博士、看護師の免許取消ってどの法律ですか?
博士
正解は3の保健師助産師看護師法、通称「保助看法」じゃ。看護師の身分法とも呼ばれる重要な法律じゃな。
サクラ
身分法ってどういう意味ですか?
博士
職種の資格・免許・業務・義務などを包括的に定めた法律のことじゃ。医師法、薬剤師法、歯科医師法と同じ位置づけじゃぞ。
サクラ
具体的にどこに書いてあるんですか?
博士
保助看法第14条に、厚生労働大臣が免許取消や業務停止を命じることができる旨が規定されておる。欠格事由は第9条じゃ。
サクラ
欠格事由ってどんなものですか?
博士
4つあるのじゃ。①罰金以上の刑、②業務に関する犯罪・不正、③心身障害により業務を適正に行えない場合、④麻薬・大麻・あへん中毒じゃ。
サクラ
処分の種類は?
博士
戒告、3年以内の業務停止、免許取消の3段階じゃ。
サクラ
選択肢の他の法律はどう違うんですか?
博士
刑法は犯罪と刑罰の一般法、医療法は医療提供体制を定める法律、看護師等の人材確保法は看護師確保やナースセンター事業を規定する法律じゃ。免許取消の規定はどれにもないのじゃ。
サクラ
もし免許を取り消されたら復帰はできるんですか?
博士
再教育研修を受けて厚生労働大臣の認定を受ければ再取得の道はあるのじゃ。処分後の立ち直り支援の仕組みもあるんじゃぞ。
サクラ
看護師として法律もしっかり学ぶ必要がありますね。
博士
その通り、身分法は職業人として最も基本の法律。試験でも頻出じゃから条文の位置まで覚えておくんじゃぞ。
POINT
看護師免許の取消は保健師助産師看護師法第14条に規定されており、第9条の欠格事由に該当した場合に厚生労働大臣が処分します。処分は戒告・業務停止・免許取消の3段階で、再取得には再教育研修が必要です。刑法・医療法・看護師等人材確保法はいずれも免許取消の規定は持たないため、看護師の身分法である保助看法が正解となります。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:看護師の免許の取消しを規定するのはどれか。
解説:正解は 3 です。看護師免許の取消し・業務停止などの行政処分は、保健師助産師看護師法(保助看法)第14条に規定されています。同法第9条の欠格事由(罰金以上の刑、業務に関する犯罪・不正、麻薬・大麻・あへん中毒、心身の障害など)に該当する場合、厚生労働大臣が免許の取消しまたは3年以内の業務停止を命じることができます。
選択肢考察
-
× 1. 刑法
刑法は犯罪と刑罰を定める法律で、業務上過失致死傷罪などの刑事責任を問うものです。免許取消自体は規定していません。
-
× 2. 医療法
医療法は医療提供体制、医療機関の開設、人員配置基準などを定める法律で、看護師免許の取消は規定していません。
-
○ 3. 保健師助産師看護師法
看護師の免許、業務、義務、行政処分(免許取消・業務停止)など身分法としての内容が規定されている法律です。
-
× 4. 看護師等の人材確保の促進に関する法律
看護師の確保、資質向上、ナースセンター事業などを規定する法律で、免許取消の規定はありません。
保助看法第9条の欠格事由は①罰金以上の刑、②保健師助産師看護師の業務に関して犯罪や不正、③心身の障害により業務を適正に行えない者、④麻薬・大麻・あへん中毒者の4項目です。行政処分には戒告・3年以内の業務停止・免許取消の3段階があります。免許取消後でも再取得には「再教育研修」が義務付けられ、厚生労働大臣の認定が必要です。
看護師の身分法である保健師助産師看護師法の内容(免許取消規定)を問う基本問題。
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