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6歳臼歯ってなに?永久歯が生える順序を整理

看護師国家試験 第114回 午前 第8問 / 必修問題 / 人間の特性とライフサイクル

国試問題にチャレンジ

114回 午前 第8問

永久歯が生え始める目安となる年齢はどれか。

  1. 1.3歳
  2. 2.6歳
  3. 3.9歳
  4. 4.12歳

対話形式の解説

博士 博士

今回は歯の話じゃ。小児看護や母性看護、学校保健でも問われる、発達のマイルストーンのひとつじゃよ。

アユム アユム

乳歯と永久歯、それぞれ何本あるんでしたっけ?

博士 博士

乳歯は20本、永久歯は親知らずを含めると32本、含めないと28本じゃ。

アユム アユム

乳歯はいつごろ生え始めるんですか?

博士 博士

生後6〜8か月頃、下の前歯(中切歯)からじゃ。そして3歳頃までに20本すべてが生えそろう。離乳食の進行に合わせて歯の本数も増えていく、と覚えるとよい。

アユム アユム

永久歯は何歳から生えるんですか?

博士 博士

6歳前後じゃ。これが今回の正解。6歳ごろに『第一大臼歯』が乳歯の奥に新しく生えてくる。いわゆる『6歳臼歯』じゃな。

アユム アユム

6歳臼歯って、乳歯が抜けて生え変わるんじゃなくて、新しく生えるんですか?

博士 博士

良いところに気づいた。第一大臼歯は乳歯の列の後ろに『追加』で生えるので、乳歯が抜ける必要はない。生え変わりではなく追加萌出じゃ。同時に前歯部では下の中切歯から乳歯が抜けて永久歯に置き換わっていく。

アユム アユム

6歳から12歳くらいまでは、乳歯と永久歯が混ざった状態なんですね。

博士 博士

そう、これを『混合歯列期』と呼ぶ。この時期は歯並びや噛み合わせに影響する大切な時期で、齲歯(虫歯)予防の指導が重要じゃ。

アユム アユム

特に注意すべきなのはどの歯ですか?

博士 博士

第一大臼歯じゃ。永久歯として一番最初に生え、噛み合わせの要となる歯じゃが、噛む面が複雑で溝が深く、一番虫歯になりやすい。シーラント処置やフッ素塗布が推奨される。

アユム アユム

永久歯が全部生えるのはいつごろですか?

博士 博士

12〜14歳頃に第二大臼歯(12歳臼歯)が生えて、28本がほぼ揃う。親知らず(第三大臼歯)は17〜21歳頃に生える人もおれば、先天的になかったり、埋伏したまま生えない人もおる。

アユム アユム

数字で整理するとわかりやすいですね。乳歯は6か月・3歳・20本、永久歯は6歳・12歳・28本。

博士 博士

見事な整理じゃ。これは学校保健統計や健診の知識にもつながる。文部科学省の学校保健統計では、齲歯(未処置歯)の有病率も毎年報告されており、近年は改善傾向じゃ。

アユム アユム

看護師として歯の発達を知ることは何に役立ちますか?

博士 博士

小児の齲歯予防指導、離乳食のステップアップ判断、摂食嚥下評価、学校検診との連携、そして高齢者の口腔ケアにつながる生涯を通した口腔管理の視点じゃ。

アユム アユム

口腔は全身の健康のゲートキーパーとよく言われますよね。

博士 博士

その通り。誤嚥性肺炎予防にも口腔ケアは不可欠で、歯の知識は全年齢の看護に役立つのじゃよ。

POINT

永久歯が生え始める目安は6歳で、第一大臼歯(6歳臼歯)が乳歯の奥に新しく萌出し、前歯部では乳歯が抜けて永久歯に置き換わり始める時期です。乳歯は生後6〜8か月から生え始め3歳までに20本が生えそろい、永久歯は6歳から萌出開始、12〜14歳までに28本がほぼ完成します。6〜12歳は乳歯と永久歯が共存する『混合歯列期』で、特に第一大臼歯は噛み合わせの要である一方で最も齲歯になりやすいため、シーラント・フッ素・丁寧なブラッシングが重要です。看護師は小児期の口腔発達を理解し、齲歯予防、離乳食指導、学校保健との連携、そして高齢者の口腔ケアまで、生涯を通じた口腔管理の視点を持つことが求められます。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:永久歯が生え始める目安となる年齢はどれか。

解説:正解は 2 の「6歳」です。人の歯は、乳歯(20本)と永久歯(32本、ただし親知らずを含めない場合は28本)の2セットを経験します。乳歯は生後6〜8か月頃に下の前歯(中切歯)から生え始め、約3歳までに20本が生えそろいます。6歳前後になると、顎の成長に伴って最も後方に『第一大臼歯(6歳臼歯)』が乳歯の奥に新しく生え、また下の前歯から乳歯が抜け始めて永久歯への生え変わりが本格化します。永久歯は12〜14歳頃までに第二大臼歯を含む28本が生えそろい、第三大臼歯(親知らず)は17〜21歳頃に生える場合があります。

選択肢考察

  1. × 1.  3歳

    3歳頃は乳歯が20本ほぼ生えそろう時期。まだ永久歯は口腔内に萌出していない。

  2. 2.  6歳

    第一大臼歯(6歳臼歯)が乳歯の奥に生え、前歯部では乳歯が抜けて永久歯への生え変わりが始まる年齢。国試では『永久歯萌出開始=6歳』と覚える。

  3. × 3.  9歳

    9歳頃はすでに永久歯の生え変わりが進行している時期で、開始年齢ではない。混合歯列期の中盤にあたる。

  4. × 4.  12歳

    12歳頃は第二大臼歯(12歳臼歯)が生え、永久歯28本がほぼ揃う完成期。萌出開始の年齢ではない。

小児の歯の発達時期は国試頻出。①乳歯萌出開始:生後6〜8か月(下の中切歯から)、②乳歯完成:3歳頃(20本)、③永久歯萌出開始:6歳頃(第一大臼歯・下中切歯)、④永久歯ほぼ完成:12〜14歳頃(28本)、⑤第三大臼歯:17〜21歳頃。混合歯列期(6〜12歳)は乳歯と永久歯が共存する時期で、齲歯予防とブラッシング指導が重要。第一大臼歯(6歳臼歯)は永久歯の要で最も齲歯になりやすいため、シーラント処置やフッ素塗布が推奨される。学校歯科健診や学校保健統計でもこの知識は活用される。

小児の発達マイルストーンとして『永久歯の萌出開始=6歳』という基本事項を押さえる問題。