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ループ利尿薬の特徴を押さえよう

看護師国家試験 第110回 午後 第16問 / 必修問題 / 薬物の作用と管理

国試問題にチャレンジ

110回 午後 第16問

ループ利尿薬について正しいのはどれか。

  1. 1.作用発現が速い。
  2. 2.眠前の服用が望ましい。
  3. 3.抗不整脈薬として用いられる。
  4. 4.副作用<有害事象>に高カリウム血症( hyperkalemia )がある。

対話形式の解説

博士 博士

今日はループ利尿薬じゃ。代表薬は何か知っておるか?

アユム アユム

フロセミド、商品名ラシックスですよね。

博士 博士

その通り。作用の特徴でまず押さえるべきは?

アユム アユム

作用発現が速いことです。

博士 博士

正解じゃ。静注なら5分、経口でも30分以内に効くのじゃ。

アユム アユム

急性心不全や肺水腫の時に使われますね。

博士 博士

そうじゃ。強力な利尿で体液量を急速に減らせるからの。

アユム アユム

服用時間は朝がいいのですか。

博士 博士

その通り。夜飲むと頻尿で眠れないし、夜間の排尿で転倒の危険もあるからの。

アユム アユム

副作用で特に注意すべきは何ですか。

博士 博士

低カリウム血症じゃ。ヘンレループでNa-K-2Cl共輸送体を阻害するからカリウムも一緒に排泄されるのじゃ。

アユム アユム

ジギタリス併用では気をつけないといけませんね。

博士 博士

低K血症でジギタリス中毒が起こりやすくなるからの。心電図モニタリングも大切じゃ。

アユム アユム

高カリウム血症はカリウム保持性利尿薬の副作用でしたね。

博士 博士

そうじゃ。スピロノラクトンなどアルドステロン拮抗薬が代表じゃ。

アユム アユム

他に気をつける副作用はありますか。

博士 博士

脱水、低Na血症、聴力障害、高尿酸血症じゃ。体重と尿量、電解質のチェックが欠かせぬ。

POINT

ループ利尿薬は即効性・強力な利尿薬で、心不全や肺水腫に用いられます。朝の服用が基本で、低カリウム血症・脱水・聴力障害などの副作用に注意が必要です。抗不整脈作用はなく、むしろ低K血症から不整脈を誘発するため電解質モニタリングが重要です。カリウム保持性利尿薬との副作用の違いも整理しましょう。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:ループ利尿薬について正しいのはどれか。

解説:正解は1の作用発現が速いです。ループ利尿薬は強力で即効性の高い利尿薬で、心不全や肺水腫の急性期に第一選択となります。

選択肢考察

  1. 1.  作用発現が速い。

    フロセミドは静注で約5分、経口でも30分以内に利尿効果が現れます。強力で即効性があるため、急性心不全や肺水腫の緊急治療に用いられます。

  2. × 2.  眠前の服用が望ましい。

    夜間に服用すると頻尿で睡眠が妨げられ、トイレ移動時の転倒リスクも高まります。朝食後の服用が基本で、日中に利尿効果を出すのが原則です。

  3. × 3.  抗不整脈薬として用いられる。

    ループ利尿薬は抗不整脈作用を持ちません。むしろ低カリウム血症を誘発し、不整脈の原因となり得ます。ジギタリス併用時は特に注意が必要です。

  4. × 4.  副作用<有害事象>に高カリウム血症( hyperkalemia )がある。

    ループ利尿薬の代表的副作用は低カリウム血症です。ヘンレループ上行脚でNa-K-2Cl共輸送体を阻害し、カリウム排泄も増えるためです。高カリウム血症はカリウム保持性利尿薬の副作用となります。

代表的なループ利尿薬フロセミド(ラシックス)は、ヘンレループ上行脚太厚部でのNa-K-2Cl共輸送体を阻害して強力な利尿を発揮します。副作用として低K血症、低Na血症、脱水、聴力障害、高尿酸血症が挙げられ、血清電解質と体重・尿量のモニタリングが必須です。

ループ利尿薬の作用機序・服用時間・副作用を正しく理解しているかを問う問題です。