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細菌感染で起こるショックとは

看護師国家試験 第111回 午後 第14問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

111回 午後 第14問

細菌感染で起こるショックはどれか。

  1. 1.心原性ショック
  2. 2.敗血症性ショック
  3. 3.アナフィラキシーショック
  4. 4.循環血液量減少性ショック

対話形式の解説

博士 博士

今日はショックの分類を学ぶぞ。細菌感染で起こるショックはどれじゃ?

アユム アユム

敗血症性ショックですよね?2だと思います。

博士 博士

正解じゃ。細菌などの病原体感染に伴う全身性炎症反応が血管拡張を起こし、低血圧と臓器灌流障害を来すのが敗血症性ショックじゃ。

アユム アユム

ショックって他にもいくつか種類がありますよね。

博士 博士

そうじゃ。大きく4つに分類されるぞ。循環血液量減少性ショック、心原性ショック、血液分布異常性ショック、そして心外閉塞・拘束性ショックじゃ。

アユム アユム

敗血症性ショックはどこに入るんですか?

博士 博士

敗血症性ショックは血液分布異常性ショックに分類される。末梢血管が異常に拡張して血液が偏在し、有効循環血液量が相対的に不足するのが特徴じゃ。

アユム アユム

1の心原性ショックはどんな原因で起こりますか?

博士 博士

心筋梗塞、重症不整脈、弁膜症、心筋症などで心臓のポンプ機能が低下することで起こる。心拍出量が下がって血圧が保てなくなるんじゃ。

アユム アユム

3のアナフィラキシーショックは?

博士 博士

薬物、食物、蜂毒などに対するI型アレルギー反応が原因じゃ。IgEを介してヒスタミンが大量に放出され、血管拡張と気道浮腫を来す。血液分布異常性ショックに含まれるのぉ。

アユム アユム

4の循環血液量減少性ショックはどんなときですか?

博士 博士

出血、脱水、熱傷、大量嘔吐・下痢などで体内の循環血液量そのものが減ったときじゃ。出血性ショックが代表的じゃな。

アユム アユム

敗血症の診断基準はどうなっていますか?

博士 博士

Sepsis-3ではSOFAスコアの2点以上の増加が基準じゃ。ベッドサイドでは呼吸数22回/分以上、意識障害、収縮期血圧100mmHg以下の3項目を見るqSOFAが使われるぞ。

アユム アユム

敗血症性ショックの定義は?

博士 博士

十分な輸液後も平均動脈圧65mmHg以上を維持するのに昇圧薬が必要で、かつ血清乳酸値が2mmol/Lを超える状態を指すんじゃ。

アユム アユム

治療はどうするんですか?

博士 博士

早期の抗菌薬投与、輸液蘇生、昇圧薬による平均動脈圧の維持が基本じゃ。感染源のコントロールも忘れてはならぬ。

POINT

本問は細菌感染によって起こるショックを問う必修問題です。正解は敗血症性ショックで、血液分布異常性ショックの一型として分類されます。心原性ショックは心ポンプ不全、アナフィラキシーショックはI型アレルギー、循環血液量減少性ショックは出血や脱水が原因です。敗血症性ショックでは早期診断と抗菌薬・輸液・昇圧薬による迅速な対応が予後を大きく左右します。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:細菌感染で起こるショックはどれか。

解説:正解は 2 です。ショックは原因によって循環血液量減少性ショック、心原性ショック、血液分布異常性ショック、心外閉塞・拘束性ショックの4つに大別されます。このうち細菌などの感染に伴って発症するのが敗血症性ショックで、血液分布異常性ショックに分類されます。敗血症性ショックでは感染により末梢血管が著しく拡張し、血液分布が偏ることで有効循環血液量が相対的に低下し、血圧低下と臓器灌流障害を来します。

選択肢考察

  1. × 1.  心原性ショック

    心原性ショックは心筋梗塞・重症不整脈・弁膜症・心筋症などにより心ポンプ機能が低下し、心拍出量が不足して起こるショックです。細菌感染が原因ではありません。

  2. 2.  敗血症性ショック

    敗血症性ショックは細菌などの感染により放出されるサイトカインが血管拡張と透過性亢進を引き起こし、十分な輸液にもかかわらず低血圧が持続する病態で、細菌感染が直接の原因です。

  3. × 3.  アナフィラキシーショック

    アナフィラキシーショックは薬物・食物・蜂毒などに対するIgE介在性のI型アレルギー反応によって起こる血液分布異常性ショックで、細菌感染が原因ではありません。

  4. × 4.  循環血液量減少性ショック

    循環血液量減少性ショックは出血・脱水・熱傷・大量嘔吐などで循環血液量そのものが減少することで発症するショックであり、細菌感染が直接の原因ではありません。

敗血症は感染に対する生体反応が制御不能となり臓器障害を来す病態で、SOFAスコアの変化やqSOFAで評価されます。敗血症性ショックの定義は、十分な輸液にもかかわらず平均動脈圧65mmHg以上を保つために昇圧薬が必要で、かつ血清乳酸値が2mmol/Lを超える状態です。早期の抗菌薬投与と輸液、昇圧薬管理が予後を左右します。

ショックの4分類と、各ショックの代表的原因を対応付けられるかを問う問題です。