StudyNurse

消毒液の希釈計算をマスター!公式一本で解ける

看護師国家試験 第106回 午後 第87問 / 基礎看護学 / 診療に伴う看護技術

国試問題にチャレンジ

106回 午後 第87問

6% A 消毒液を用いて、医療器材の消毒用の0.02% A 消毒液を1,500mL作るために必要な6% A 消毒液の量を求めよ。 ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。

  1. 1.3.0 mL
  2. 2.4.0 mL
  3. 3.5.0 mL
  4. 4.6.0 mL

対話形式の解説

博士 博士

今日は消毒液の希釈計算について学ぶぞ。国試でも毎年のように出題される頻出テーマじゃ。

サクラ サクラ

計算問題は苦手で…公式とかあるんですか?

博士 博士

安心せい。希釈計算は「C1V1=C2V2」という公式一本で解けるんじゃ。

サクラ サクラ

C1V1、C2V2って?

博士 博士

C1が元の濃度、V1が元の量、C2が希釈後の濃度、V2が希釈後の量じゃ。「濃度×量=濃度×量」と覚えればいい。

サクラ サクラ

なるほど、シンプルですね。

博士 博士

この問題に当てはめてみよう。6%消毒液をx mL使って、0.02%の消毒液を1,500 mL作るんじゃ。

サクラ サクラ

C1=6%、V1=x、C2=0.02%、V2=1,500 mLですね。

博士 博士

その通り。式にすると6×x=0.02×1500、つまり6x=30、x=5となる。

サクラ サクラ

答えは5.0 mLですね!

博士 博士

うむ、正解じゃ。選択肢3番じゃな。

サクラ サクラ

別の解き方もあるんですか?

博士 博士

希釈倍率で考える方法もある。6%を0.02%にするには6÷0.02=300倍希釈が必要。仕上がり1,500 mLを300倍希釈で作るなら、1,500÷300=5 mLの原液を使えばよい。

サクラ サクラ

どちらの方法でも5 mLになりますね。

博士 博士

そうじゃ。臨床では他の消毒液の希釈でもよく使う計算じゃから、必ず身につけてほしい。

サクラ サクラ

例えばどんな消毒液がありますか?

博士 博士

ポビドンヨード(イソジン)、塩化ベンザルコニウム(オスバン)、グルコン酸クロルヘキシジン(ヒビテン)、次亜塩素酸ナトリウム(ピューラックス)などじゃな。

サクラ サクラ

濃度ってそんなに厳密に合わせる必要があるんですか?

博士 博士

もちろんじゃ。濃すぎると粘膜や器材を傷めるし、薄すぎると殺菌効果が得られん。例えば塩化ベンザルコニウムは皮膚消毒0.05〜0.1%、粘膜消毒0.02%など用途で濃度が違うんじゃ。

サクラ サクラ

濃度を間違えると患者さんに害が出るんですね。怖い…。

博士 博士

じゃからこそ正確な計算スキルが必須なんじゃ。試験では小数点処理にも注意じゃぞ。

サクラ サクラ

今回は「小数点以下第2位を四捨五入」ですね。

博士 博士

その通り。5.00を第2位で四捨五入すると5.0じゃから、答えは3番の「5.0 mL」じゃ。

サクラ サクラ

公式を使えば意外と簡単に解けるんですね!

POINT

希釈計算は「C1V1=C2V2(濃度×量=濃度×量)」という基本公式で解くことができます。6%消毒液から0.02% 1,500 mLを作る場合、6×x=0.02×1,500の式よりx=5.0 mLが答えとなります。別解として希釈倍率(6÷0.02=300倍、1,500÷300=5 mL)で考えることもできます。臨床で用いるポビドンヨード、塩化ベンザルコニウム、次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒薬は用途により必要濃度が異なり、誤った濃度は消毒効果の不足や粘膜障害を招きます。濃度計算スキルは看護師にとって患者安全に直結する基本技術であり、公式の習得と正確な計算の習慣化が不可欠です。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:6% A 消毒液を用いて、医療器材の消毒用の0.02% A 消毒液を1,500mL作るために必要な6% A 消毒液の量を求めよ。 ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。

解説:正解は 3(5.0 mL)です。希釈計算は「元の濃度×元の量=希釈後の濃度×希釈後の量」という公式で解けます。求める量をx mLとすると、6% × x = 0.02% × 1,500 mL → x = 0.02 × 1500 ÷ 6 = 30 ÷ 6 = 5.0 mL となります。つまり6%消毒液5.0 mLを水で1,500 mLに希釈すれば0.02% 消毒液が得られます。

選択肢考察

  1. × 1.  3.0 mL

    計算違い。0.02×1500÷6=5.0 mLであり、3.0 mLでは0.012%となり目的濃度に達しない。

  2. × 2.  4.0 mL

    計算違い。4.0 mLを1,500 mLに希釈すると約0.0267%×比率で0.0107%弱となり目標濃度より薄い。

  3. 3.  5.0 mL

    6%×5.0 mL=0.3、0.3÷1,500 mL×100=0.02%となり目的濃度と一致する。正解。

  4. × 4.  6.0 mL

    計算違い。6.0 mLを1,500 mLに希釈すると0.024%となり、目的濃度より濃くなる。

希釈計算の基本公式は「C1V1=C2V2」(濃度×体積=希釈後の濃度×希釈後の体積)。別解として希釈倍率で考えると、6%÷0.02%=300倍希釈が必要で、1,500 mL÷300=5.0 mLとなる。臨床で用いる消毒薬(ポビドンヨード、塩化ベンザルコニウム、次亜塩素酸ナトリウムなど)は濃度を誤ると消毒効果が得られないだけでなく、粘膜障害や機器損傷を起こすため正確な希釈が必須である。濃度単位はw/v%(1 mL中に何gの溶質を含むか×100)で表されることが多い。

濃度計算の基本公式(C1V1=C2V2)を用いた希釈問題。消毒薬の調製は臨床でも頻用される重要スキル。