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高齢者の就労機会を支える仕組み

看護師国家試験 第111回 午後 第55問 / 老年看護学 / 高齢者の生活を支える看護

国試問題にチャレンジ

111回 午後 第55問

退職した高齢者に就労機会を提供するのはどれか。

  1. 1.シルバー人材センター
  2. 2.老人福祉センター
  3. 3.老人クラブ
  4. 4.自治会

対話形式の解説

博士 博士

今日は退職後の高齢者に仕事を紹介してくれる団体について学ぼう。

サクラ サクラ

定年後にも働きたい人は多いんですか?

博士 博士

内閣府の調査でも、収入のある仕事や社会活動をしている人ほど生きがいを感じやすいという結果があるんだ。

サクラ サクラ

正解は何番ですか?

博士 博士

正解は1のシルバー人材センター。高年齢者等の雇用の安定等に関する法律を根拠に設置されているんだ。

サクラ サクラ

具体的にどんな仕事を紹介するんですか?

博士 博士

公園の除草、駐輪場管理、家事支援、学童の見守りなど、臨時的・短期的な仕事が中心だよ。

サクラ サクラ

選択肢2の老人福祉センターはどういう施設ですか?

博士 博士

老人福祉法に基づく施設で、健康相談や教養講座、レクリエーションの場を提供する。就労機会は扱わないよ。

サクラ サクラ

選択肢3の老人クラブは?

博士 博士

高齢者が自主的に集まり、健康・友愛・奉仕を目的とする活動団体。仕事の斡旋は行っていない。

サクラ サクラ

選択肢4の自治会は?

博士 博士

地域住民の任意団体で、環境活動や防災活動に取り組む組織。高齢者専門でも就労支援でもないね。

サクラ サクラ

シルバー人材センターは雇用関係なんですか?

博士 博士

いや、請負や委任契約で働くので雇用とは異なる。配分金として報酬を受ける仕組みだよ。

サクラ サクラ

最低賃金法は適用されるんですか?

博士 博士

雇用関係がないため適用外。ただし労働災害には独自の補償がある。

サクラ サクラ

制度を知っていると高齢者への支援の幅が広がりますね。

POINT

シルバー人材センターは高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき、退職後の高齢者に短期的・臨時的な就労機会を提供する団体です。老人福祉センターは憩いの場、老人クラブは自主活動、自治会は地域運営組織であり、いずれも就労斡旋を行いません。高齢者の生きがい支援の選択肢として制度を正しく理解することが重要です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:退職した高齢者に就労機会を提供するのはどれか。

解説:正解は 1 です。シルバー人材センターは高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき設置され、定年退職後の概ね60歳以上の高齢者に臨時的・短期的な就労機会を提供する公益団体です。生きがいづくりと地域社会への貢献を目的としています。

選択肢考察

  1. 1.  シルバー人材センター

    高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき設置され、退職後の高齢者に就労を斡旋する団体です。市区町村単位で設置され、就業を通じた生きがいと社会参加を支援します。

  2. × 2.  老人福祉センター

    老人福祉法に基づく施設で、地域の高齢者に各種相談、健康増進、教養講座、レクリエーションなどを無料または低額で提供しますが、就労斡旋は行いません。

  3. × 3.  老人クラブ

    地域の高齢者が自主的に組織する団体で、健康・友愛・奉仕を3本柱に仲間づくりや社会活動を行います。就労機会の提供を目的とはしていません。

  4. × 4.  自治会

    地域住民が自主的に組織する任意団体で、環境美化や防災など地域課題に取り組みます。高齢者への就労斡旋は役割ではありません。

シルバー人材センターは全国の市区町村に設置され、会員登録制で請負・委任の形で就業します。雇用関係ではないため最低賃金法は適用されませんが、配分金として報酬を受けます。高齢者の生きがい・健康増進と地域経済への貢献を両立する仕組みです。

地域で高齢者を支える団体の目的と根拠法を整理し、就労機会の提供主体を特定できるかを問う問題です。