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社会福祉協議会と社会福祉法の役割を整理しよう

看護師国家試験 第111回 午前 第31問 / 健康支援と社会保障制度 / 社会福祉の基本

国試問題にチャレンジ

111回 午前 第31問

社会福祉法に基づき社会福祉協議会が推進するのはどれか。

  1. 1.がん対策
  2. 2.男女共同参画
  3. 3.就労の支援活動
  4. 4.ボランティア活動

対話形式の解説

博士 博士

今日は第111回看護師国家試験の午前31問を一緒に見ていくぞ。社会福祉法に基づいて社会福祉協議会が推進するものは何か、という問題じゃ。

サクラ サクラ

社会福祉協議会って名前は聞いたことありますけど、実際に何をしているかよくわからないです。

博士 博士

社会福祉協議会、略して社協は1951年に旧社会福祉事業法、現在の社会福祉法に基づいて設置された非営利の民間組織なんじゃ。全国・都道府県・市区町村のそれぞれに存在していて、地域福祉を推進する中核を担っておる。

サクラ サクラ

民間団体なんですね。行政の組織かと思っていました。

博士 博士

行政と密接に連携してはおるが、あくまで民間の社会福祉法人じゃ。選択肢を見ていこう。1のがん対策はがん対策基本法に基づく施策で、所管は厚生労働省じゃ。2の男女共同参画は男女共同参画社会基本法に基づき、内閣府男女共同参画局が推進しておる。

サクラ サクラ

なるほど、法律と所管官庁が違うんですね。

博士 博士

そのとおり。3の就労支援活動は障害者総合支援法や生活困窮者自立支援法に基づくもので、これも厚生労働省の所管じゃ。そして4のボランティア活動こそ、社会福祉法第109条・第110条で社協の役割として位置づけられた事業なのじゃ。

サクラ サクラ

つまり正解は4のボランティア活動なんですね。社協にはボランティアセンターがあると聞いたことがあります。

博士 博士

そのとおりじゃ。社協はボランティアセンターを運営し、市民活動を支援することで地域福祉の担い手を育てておる。ほかにも福祉サービス利用援助事業、共同募金への協力、見守りやサロン活動、福祉教育など幅広い事業を展開しておるぞ。

サクラ サクラ

赤い羽根共同募金も社協の活動なんですね。覚えやすくなりました。

博士 博士

法律名と所管、事業内容の三点セットで整理すると、似たような選択肢が並んでも迷わなくなるぞ。

サクラ サクラ

社協の具体的な活動例をもう少し教えてください。

博士 博士

たとえば一人暮らし高齢者への見守り訪問、小地域福祉活動のサロン運営、福祉教育、災害時の生活支援、日常生活自立支援事業による金銭管理支援などがあるぞ。社会福祉法と社会福祉協議会、ボランティア活動という結びつきは国試頻出じゃから必ず押さえておこう。

POINT

社会福祉協議会は社会福祉法に基づく非営利の民間組織で、地域福祉推進の中核を担います。ボランティア・市民活動支援、日常生活自立支援事業、共同募金協力などが主な事業です。がん対策基本法・男女共同参画社会基本法・障害者総合支援法など他法に基づく事業と区別できるようにしておきましょう。法律名と所管官庁をセットで覚えることが国試対策の近道です。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:社会福祉法に基づき社会福祉協議会が推進するのはどれか。

解説:正解は 4 です。社会福祉協議会(社協)は1951年の社会福祉事業法(現:社会福祉法)に基づいて設置された非営利の民間組織で、全国・都道府県・市区町村の各レベルに存在します。地域福祉を推進する中核的団体として、住民参加の促進、福祉サービスの提供、ボランティア活動の支援、共同募金への協力、民生委員との連携などを行い、「ともに生きる豊かな地域社会」の実現を目指しています。

選択肢考察

  1. × 1.  がん対策

    がん対策はがん対策基本法(2006年制定)に基づき、国および地方公共団体が連携して予防・早期発見・治療体制整備などを進める施策であり、社会福祉協議会の所管ではありません。

  2. × 2.  男女共同参画

    男女共同参画は男女共同参画社会基本法(1999年)に基づき、内閣府男女共同参画局が中心となって推進する取り組みで、社会福祉協議会の事業ではありません。

  3. × 3.  就労の支援活動

    就労支援は障害者総合支援法や生活困窮者自立支援法に基づき、厚生労働省が所管して障害者・生活困窮者などを対象に行う施策で、社会福祉法による社協の主務ではありません。

  4. 4.  ボランティア活動

    社会福祉法第109条・第110条は社会福祉協議会に地域福祉推進の役割を定めており、ボランティアセンターの運営や市民活動支援を通じて地域のボランティア活動を推進することは社協の中核的事業です。

社協の主な事業には、ボランティア・市民活動支援、福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)、共同募金(赤い羽根)への協力、見守り・サロン活動、福祉教育などがあります。法律名と所管を結びつける「法律名→事業内容→主体」の三点セットで覚えると、がん対策基本法・男女共同参画社会基本法・障害者総合支援法との区別がつきやすくなります。

社会福祉法に位置づけられた社会福祉協議会の役割を理解しているかを問う問題です。ボランティア活動推進が社協の中核事業である点を押さえることが鍵です。