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環境要因と健康障害の組み合わせを整理じゃ

看護師国家試験 第104回 午前 第33問 / 健康支援と社会保障制度 / 健康と公衆衛生

国試問題にチャレンジ

104回 午前 第33問

環境要因と健康への影響の組合せで正しいのはどれか。

  1. 1.高温 ――――――――― 難聴(deafness)
  2. 2.ヒ素 ――――――――― イタイイタイ病(Itai-Itai disease)
  3. 3.オゾンホール ――――― 赤外線障害
  4. 4.光化学オキシダント ―― 粘膜刺激

対話形式の解説

博士 博士

学生くん、四大公害病とその原因物質を言えるかの?

サクラ サクラ

水俣病はメチル水銀、イタイイタイ病はカドミウム、四日市ぜんそくは硫黄酸化物、新潟水俣病もメチル水銀ですね。

博士 博士

見事じゃ。だから選択肢2のヒ素=イタイイタイ病は誤りで、正しくはカドミウムじゃな。

サクラ サクラ

ヒ素はどんな健康障害を起こすのですか?

博士 博士

急性では消化器症状やショック、慢性では皮膚色素沈着、角化症、皮膚癌や肺癌などを引き起こすのじゃ。

サクラ サクラ

選択肢1の高温と難聴の組み合わせはどうですか?

博士 博士

難聴を起こす環境要因は騒音じゃ。高温は熱中症の原因となるのじゃよ。

サクラ サクラ

オゾンホールは紫外線でしたよね?

博士 博士

その通り。フロンガスでオゾン層が破壊されると、地表に届く紫外線(特にUV-B)が増えて皮膚癌や白内障のリスクが高まるのじゃ。赤外線ではないぞ。

サクラ サクラ

光化学オキシダントについて詳しく教えてください。

博士 博士

自動車や工場から出る窒素酸化物と揮発性有機化合物が、強い日差しの紫外線で反応して生じるオゾンなどの酸化性物質じゃ。

サクラ サクラ

どんな症状が出るのですか?

博士 博士

強い酸化力で粘膜を刺激し、目がチカチカする、涙が出る、咽喉痛、咳嗽などじゃ。喘息発作の誘因にもなるのじゃ。

サクラ サクラ

いつ多いのですか?

博士 博士

気温が高く日差しが強い夏場に発生しやすく、注意報や警報が発令されるのじゃ。

サクラ サクラ

環境基準も覚えておきたいです。

博士 博士

光化学オキシダントは1時間値0.06ppm以下が環境基準じゃ。覚えておくとよいぞ。

POINT

環境要因と健康障害の正しい組み合わせは、光化学オキシダントによる粘膜刺激です。難聴の原因は騒音、イタイイタイ病の原因はカドミウム、オゾンホールにより増えるのは紫外線です。四大公害病の原因物質は水俣病・新潟水俣病=メチル水銀、イタイイタイ病=カドミウム、四日市ぜんそく=硫黄酸化物として整理して覚えておきましょう。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:環境要因と健康への影響の組合せで正しいのはどれか。

解説:正解は4です。光化学オキシダントは自動車排気ガスや工場から排出される窒素酸化物・揮発性有機化合物が紫外線で光化学反応を起こして生じるオゾンなどの酸化性物質で、目や喉などの粘膜を刺激し、流涙、咳、咽頭痛などを引き起こします。

選択肢考察

  1. × 1.  高温 ――――――――― 難聴(deafness)

    難聴の原因として代表的な環境要因は騒音です。高温による健康障害は熱中症(熱射病、熱痙攣、熱疲労)が中心です。

  2. × 2.  ヒ素 ――――――――― イタイイタイ病(Itai-Itai disease)

    イタイイタイ病はカドミウムによる慢性中毒で、富山県神通川流域で発生した四大公害病の一つです。ヒ素は急性中毒のほか皮膚色素沈着、皮膚癌、肺癌などを起こします。

  3. × 3.  オゾンホール ――――― 赤外線障害

    オゾン層が破壊されると地表に到達する紫外線(UV-B)が増加し、皮膚癌、白内障、免疫低下などのリスクが高まります。赤外線障害ではありません。

  4. 4.  光化学オキシダント ―― 粘膜刺激

    光化学オキシダントは強い酸化作用で目や呼吸器の粘膜を刺激し、流涙、咽頭痛、咳嗽などを引き起こします。光化学スモッグ注意報の指標物質です。

四大公害病とその原因物質は重要:水俣病・新潟水俣病=メチル水銀、イタイイタイ病=カドミウム、四日市ぜんそく=硫黄酸化物。光化学オキシダントの環境基準は1時間値0.06ppm以下と定められています。

代表的な環境要因と健康障害の組み合わせを正しく把握しているかを問う設問で、特に四大公害病の原因物質や大気汚染による症状の知識が問われます。