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定期予防接種の対象疾患を整理する

看護師国家試験 第103回 午前 第85問 / 健康支援と社会保障制度 / 感染症と生活環境への対策

国試問題にチャレンジ

103回 午前 第85問

予防接種法において定期予防接種の対象となっている疾患はどれか。2つ選べ。

  1. 1.結核(tuberculosis)
  2. 2.水痘(varicella)
  3. 3.風しん(rubella)
  4. 4.B型肝炎(hepatitis B)
  5. 5.流行性耳下腺炎(mumps)

対話形式の解説

博士 博士

今日は予防接種法の定期接種について整理するぞ。この問題は2014年2月の出題なので、当時の定期接種対象を考えるのがポイントじゃ。

サクラ サクラ

博士、定期接種と任意接種の違いは何ですか?

博士 博士

定期接種は予防接種法に基づいて自治体が行うもので公費負担、努力義務がある。任意接種は希望者が自己負担で受けるものじゃ。

サクラ サクラ

A類とB類というのは?

博士 博士

A類は集団予防・重篤疾患予防が目的で、ジフテリアや麻しん、風しん、結核などが含まれる。B類は個人予防が目的で、高齢者のインフルや肺炎球菌じゃ。

サクラ サクラ

選択肢1の結核は?

博士 博士

結核はBCGワクチンとして1歳未満で定期接種、これは正解じゃ。

サクラ サクラ

2番の水痘はどうですか?

博士 博士

ここが落とし穴じゃ。水痘は2014年10月から定期接種化されたが、出題時点の2014年2月ではまだ任意接種じゃった。当時の正解には含まれん。

サクラ サクラ

3番の風しんは?

博士 博士

MRワクチンとして昔から定期接種されておる。妊婦が罹患すると先天性風疹症候群を起こすため重要じゃ。これは正解じゃな。

サクラ サクラ

4番のB型肝炎は?

博士 博士

B型肝炎は2016年10月から定期接種化されたので、2014年時点では任意接種じゃ。

サクラ サクラ

5番のおたふくかぜは?

博士 博士

流行性耳下腺炎、いわゆるおたふくかぜは現在でも任意接種のままじゃ。ムンプス難聴や髄膜炎の合併があるので接種が推奨されるが、定期ではない。

サクラ サクラ

では正解は1の結核と3の風しんですね。

博士 博士

その通り。出題年に応じた定期接種対象を整理しておくことが大切じゃ。

POINT

2014年時点の予防接種法における定期接種対象として、選択肢中では結核と風しんが該当します。水痘は2014年10月、B型肝炎は2016年10月から定期接種化されました。流行性耳下腺炎は現在も任意接種です。出題年ごとの制度変遷を意識して整理することが重要です。

解答・解説

正解は 1 3 です

問題文:予防接種法において定期予防接種の対象となっている疾患はどれか。2つ選べ。

解説:正解は 1 と 3 です。本問は2014年実施の問題であり、当時の予防接種法における定期予防接種(A類疾病)対象は、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、麻しん、風しん、日本脳炎、結核(BCG)、Hib、肺炎球菌、HPV、水痘(2014年10月以降)等でした。出題時点では選択肢中で結核と風しんが定期接種対象に該当していました。

選択肢考察

  1. 1.  結核(tuberculosis)

    結核はBCGワクチンとして1歳未満を対象に定期接種が行われています。

  2. × 2.  水痘(varicella)

    本問出題時(2014年2月)は任意接種でした。同年10月から定期接種化され現在はA類疾病に含まれます。

  3. 3.  風しん(rubella)

    風しんはMR(麻しん風しん混合)ワクチンとして第1期・第2期で定期接種されています。

  4. × 4.  B型肝炎(hepatitis B)

    本問出題時は任意接種でした。2016年10月から定期接種化されています。

  5. × 5.  流行性耳下腺炎(mumps)

    おたふくかぜは現在も任意接種であり、定期接種対象には含まれていません。

予防接種法のA類疾病は集団予防・重篤疾患予防を目的とし、対象者には接種努力義務があります。現在のA類は、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、麻しん、風しん、日本脳炎、結核、Hib、小児用肺炎球菌、水痘、B型肝炎、HPV、ロタウイルスなど。B類はインフルエンザ、高齢者用肺炎球菌、新型コロナです。流行性耳下腺炎は依然として任意接種である点に注意が必要です。

予防接種法の定期接種(A類)と任意接種の区別、特に出題年時点での対象疾患を識別できるかを問う問題です。