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国際機関の役割を整理しよう

看護師国家試験 第110回 午後 第72問 / 看護の統合と実践 / 国際化と看護

国試問題にチャレンジ

110回 午後 第72問

国際機関と事業内容の組合せで正しいのはどれか。

  1. 1.国際労働機関<ILO> ――――― 難民の帰還支援
  2. 2.世界保健機関<WHO> ―――― 保健分野における研究の促進
  3. 3.国連人口基金<UNFPA> ――― 平和維持活動
  4. 4.国連世界食糧計画<WFP> ―― 二国間の国際保健医療協力

対話形式の解説

博士 博士

今回は国際機関とその仕事の組合せ問題じゃ。

アユム アユム

WHO、ILO、UNFPA、WFPが出ていますね。

博士 博士

まずWHOは何をする機関じゃ?

アユム アユム

健康を基本的人権として位置づけ、世界の保健を指導する機関ですね。研究の促進も行っています。

博士 博士

正解。ではILOはどうじゃ?

アユム アユム

国際労働機関で、労働条件や働く人の権利を守る機関です。

博士 博士

その通り。難民の帰還支援をする機関は?

アユム アユム

国連難民高等弁務官事務所、UNHCRですね。

博士 博士

UNFPAはどうじゃ?

アユム アユム

国連人口基金で、妊産婦保健やリプロダクティブヘルスを担当します。

博士 博士

平和維持活動は?

アユム アユム

PKOですね。国連が紛争地の平和を維持するための活動です。

博士 博士

WFPの役割は?

アユム アユム

国連世界食糧計画で、緊急時の食糧援助や飢餓撲滅の活動をします。

博士 博士

二国間の保健医療協力の代表機関は?

アユム アユム

日本ではJICA、国際協力機構ですね。

POINT

国際機関は名称と活動領域をセットで覚えることが重要です。WHOは保健、ILOは労働、UNHCRは難民、UNFPAは人口・母子保健、WFPは食糧、JICAは二国間協力という具合に整理しましょう。国家試験ではこれらの組合せ問題が繰り返し出題されており、略称と日本語名、主な事業の3点を押さえることが得点源になります。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:国際機関と事業内容の組合せで正しいのはどれか。

解説:正解は 2 です。世界保健機関(WHO)は国連の保健分野の専門機関で、人々の健康を基本的人権と位置づけ、国際的な保健規則の策定、感染症対策、保健分野の研究や技術協力の推進などを担っています。選択肢の中で機関名と事業内容が正しく対応しているのはWHOと研究促進の組合せのみです。

選択肢考察

  1. × 1.  国際労働機関<ILO> ――――― 難民の帰還支援

    ILOは労働者の権利保護や雇用の創出、社会対話の促進を目的とする機関で、労働条件や社会保障の国際基準を策定しています。難民の帰還支援を担うのは国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)です。

  2. 2.  世界保健機関<WHO> ―――― 保健分野における研究の促進

    WHOは国際保健の指導機関として研究の促進・指導、国際的な保健基準の策定、パンデミック対応、必須医薬品リストの作成などを行っています。研究促進はWHO憲章にも明記された中心的機能です。

  3. × 3.  国連人口基金<UNFPA> ――― 平和維持活動

    UNFPAは人口問題やリプロダクティブヘルス、妊産婦保健の向上を使命とする機関です。平和維持活動(PKO)は国連安全保障理事会の決議に基づいて展開される国連平和維持活動部隊が担当します。

  4. × 4.  国連世界食糧計画<WFP> ―― 二国間の国際保健医療協力

    WFPは緊急時の食糧支援や飢餓撲滅を目的とする国連の食糧援助機関です。日本における二国間の保健医療協力の実施機関は国際協力機構(JICA)が代表的であり、WFPの事業内容とは一致しません。

国際保健関連の略語を語呂で覚えると混乱しにくく、WHO=保健、UNHCR=難民、UNFPA=人口・母子、WFP=食糧、ILO=労働、UNICEF=子どもと整理できます。日本の二国間協力の代表はJICA、多国間協力はWHOやUNICEF等の拠出金という形で行われます。

主要な国際機関の名称と事業内容を正しく結びつけられるかを問う、国際看護の基本問題です。