SDGsとMDGsをしっかり区別しよう
看護師国家試験 第110回 午前 第72問 / 看護の統合と実践 / 国際化と看護
国試問題にチャレンジ
国際連合<UN>で採択された2016年から2030年までの開発に関する世界的な取り組みはどれか。
- 1.持続可能な開発目標<Sustainable Development Goals:SDGs>
- 2.ミレニアム開発目標<Millennium Development Goals:MDGs>
- 3.プライマリヘルスケア
- 4.政府開発援助<ODA>
対話形式の解説
博士
国際看護で頻出のSDGsについて整理するぞ
アユム
お願いします。SDGsとMDGsの違いがあやふやなので一緒に確認したいです
博士
まずMDGsは2000年の国連ミレニアムサミットで採択され、2015年までを達成期限とした8つの目標じゃ
アユム
貧困と飢餓の撲滅とか、乳幼児死亡率の削減などでしたね
博士
その通り。主に途上国の開発課題に焦点を当てていたんじゃ
アユム
ではSDGsはその後継なのですね
博士
うむ。2015年9月の国連サミットで全会一致採択、2016年から2030年までの17目標169ターゲットじゃ
アユム
17目標と聞くとかなり幅広いですね
博士
健康だけでなく、ジェンダー平等、気候変動、海の豊かさまで含む。先進国も取り組む普遍性が特徴じゃな
アユム
先進国も対象というのが大きな違いなんですね
博士
そうじゃ。看護で押さえるべきは目標3「すべての人に健康と福祉を」じゃ
アユム
プライマリヘルスケアやODAは選択肢で紛らわしいですが、期間が定められた開発目標ではないですよね
博士
良く理解しておる。プライマリヘルスケアは1978年のアルマ・アタ宣言、ODAは先進国から途上国への援助の枠組みじゃ
アユム
問題文の「2016年から2030年まで」でSDGsと即答できそうです。ありがとうございました
POINT
SDGsは2015年に国連で採択された2016〜2030年の国際開発目標で、17のゴールと169のターゲットから構成されます。前身のMDGsは2000年採択で対象期間が2015年まで、プライマリヘルスケアは1978年アルマ・アタ宣言の理念、ODAは政府による国際援助の枠組みと、それぞれ概念の位相が異なります。期間と採択年、特徴を対応づけて覚えるのが得点の近道です。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:国際連合<UN>で採択された2016年から2030年までの開発に関する世界的な取り組みはどれか。
解説:正解は1です。2015年9月の国連サミットで採択され、2016年から2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットからなる国際的な枠組みが、持続可能な開発目標(SDGs)です。
選択肢考察
-
○ 1. 持続可能な開発目標<Sustainable Development Goals:SDGs>
SDGsは2015年に国連加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核をなすものです。貧困や飢餓の撲滅、ジェンダー平等、気候変動対策など17の包括的な目標を掲げ、先進国・途上国を問わず取り組む普遍性が特徴です。
-
× 2. ミレニアム開発目標<Millennium Development Goals:MDGs>
MDGsは2000年の国連ミレニアムサミットで採択されたSDGsの前身で、2015年を達成期限として8つの目標を掲げました。対象期間が異なるため本問の答えにはなりません。
-
× 3. プライマリヘルスケア
プライマリヘルスケアは1978年のアルマ・アタ宣言で提唱された理念で、すべての人に健康をという目標のもと住民参加や適正技術を重視する考え方です。特定の期間が定められた開発目標ではありません。
-
× 4. 政府開発援助<ODA>
ODAは開発途上国の経済社会発展を目的に先進国政府が行う資金協力や技術協力の総称で、特定年限の国際目標ではなく継続的な援助の枠組みを指します。
SDGsの17目標のうち看護に特に関連するのは「目標3 すべての人に健康と福祉を」です。MDGsが主に途上国を対象としていたのに対し、SDGsは先進国を含むすべての国が取り組む点が大きな違いとして出題されやすいポイントです。
国際保健における代表的な開発目標の名称と対象期間を正しく識別できるかを問う設問です。
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