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新生児の養育者への指導

看護師国家試験 第108回 午前 第60問 / 小児看護学 / 健康増進のための小児看護

国試問題にチャレンジ

108回 午前 第60問

新生児の養育者に対する看護師の指導で正しいのはどれか。

  1. 1.「脂漏性湿疹は石けんで洗いましょう」
  2. 2.「臍帯はおむつで覆いましょう」
  3. 3.「うつぶせ寝にしましょう」
  4. 4.「日光浴をしましょう」

対話形式の解説

博士 博士

今日は新生児期の養育者への看護指導を整理するぞ。

アユム アユム

正解はどれですか?

博士 博士

正解は1の「脂漏性湿疹は石けんで洗いましょう」じゃ。

アユム アユム

新生児ってどうして脂漏性湿疹ができやすいんですか?

博士 博士

母体由来のホルモンの影響で皮脂腺の活動が活発になり、皮脂分泌が多いんじゃ。毛穴が未発達で詰まりやすいのも原因じゃな。

アユム アユム

洗い方のコツは?

博士 博士

ベビー石けんをよく泡立てて、こすらず泡で優しく洗う。ぬるま湯で十分にすすぎ、洗った後は保湿剤でスキンケアするのがポイントじゃ。

アユム アユム

選択肢2の「臍帯をおむつで覆う」はどうして違うんですか?

博士 博士

臍帯は乾燥させて自然脱落を促すのが原則じゃ。おむつで覆うと湿潤環境になり臍炎を起こしやすい。おむつは臍帯にかからないよう折り返して留めるんじゃ。

アユム アユム

選択肢3のうつぶせ寝は?

博士 博士

SIDS(乳幼児突然死症候群)の主要リスクじゃ。厚生労働省は1歳までは仰向け寝を推奨しておる。寝具は硬めに、顔周りに物を置かないのも大切じゃ。

アユム アユム

SIDS予防の三原則って聞いたことがあります。

博士 博士

①仰向け寝②禁煙③母乳育児じゃ。この3つで発症リスクを大幅に下げられるぞ。

アユム アユム

選択肢4の日光浴は?

博士 博士

昔は推奨されていたが、紫外線による皮膚障害のリスクから現在は外気浴に変更されたんじゃ。1998年の母子健康手帳改訂で明文化されたぞ。

アユム アユム

外気浴はいつから始めますか?

博士 博士

生後1か月頃から短時間の外気浴を始め、徐々に時間を延ばしていくのが一般的じゃ。直射日光は避けるぞ。

アユム アユム

新生児の体温管理はどうすればいいですか?

博士 博士

室温26〜28℃、湿度50〜60%が目安じゃ。衣服は大人より1枚少なめが基本で、首の後ろや背中を触って熱感や発汗がないか確認するんじゃよ。

アユム アユム

沐浴の頻度は?

博士 博士

1日1回が基本じゃ。38〜40℃のお湯に5〜10分程度、食後すぐや空腹時は避けるのがコツじゃな。

アユム アユム

脂漏性湿疹はいつ頃治りますか?

博士 博士

生後3か月頃までに自然軽快することが多い。改善しない場合は乳児湿疹として皮膚科受診を検討するんじゃ。

アユム アユム

覚え方のコツは?

博士 博士

「清潔・乾燥・仰向け・外気浴」が新生児ケアの4本柱じゃ。

POINT

新生児期のケアでは、脂漏性湿疹は石けんで清潔に洗い、臍帯は乾燥を保ち、SIDS予防のため仰向け寝を徹底し、日光浴ではなく外気浴を生後1か月から行うのが標準的指導です。スキンケア・SIDS予防・臍帯ケア・体温管理・母乳支援を包括的に行うことで健やかな発育を支えます。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:新生児の養育者に対する看護師の指導で正しいのはどれか。

解説:正解は 1 です。新生児期は母体由来のホルモンの影響と皮脂腺の活動で皮脂分泌が盛んになり、頭皮・顔面・眉などに黄色いかさぶた状の脂漏性湿疹が生じやすくなります。ベビー石けんをよく泡立てて優しく洗い、ぬるま湯で十分にすすいで清潔を保つことが基本的ケアです。

選択肢考察

  1. 1.  「脂漏性湿疹は石けんで洗いましょう」

    脂漏性湿疹は皮脂と汚れが毛穴に詰まって生じるため、ベビー石けんでの洗浄が基本です。こすらず泡で優しく洗い、十分にすすいで保湿することで改善します。

  2. × 2.  「臍帯はおむつで覆いましょう」

    臍帯は乾燥させて自然脱落を促す必要があり、おむつで覆うと湿潤環境となり感染(臍炎)リスクが高まります。おむつは臍帯にかからないよう折り返して留めます。

  3. × 3.  「うつぶせ寝にしましょう」

    うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)の主要な危険因子で、厚生労働省は1歳までは仰向け寝を推奨しています。寝具は硬めに、顔の周りに物を置かないことも重要です。

  4. × 4.  「日光浴をしましょう」

    かつて日光浴が推奨されていましたが、現在は紫外線による皮膚障害リスクから外気浴(直射日光を避けた外気との接触)が推奨されます。外気浴は生後1か月頃から徐々に始めます。

新生児ケアの重要ポイントは、①SIDS予防(仰向け寝・禁煙・母乳育児)、②臍帯ケア(乾燥維持・消毒)、③スキンケア(清潔保持と保湿)、④体温管理(26〜28℃の室温、衣服で調整)、⑤母乳栄養の支援です。1998年の母子健康手帳改訂で日光浴は外気浴に変更され、現在も外気浴推奨が続いています。脂漏性湿疹は生後3か月頃までに多く自然軽快しますが、改善しない場合は乳児湿疹として皮膚科受診を検討します。

新生児期のスキンケア・SIDS予防・臍帯ケア・外気浴など基本的育児指導を問う問題です。