シムス位って何?画像で覚える基本体位4種+応用
看護師国家試験 第106回 午後 第20問 / 必修問題 / 日常生活援助技術
国試問題にチャレンジ
体位を図に示す。Sims〈シムス〉位はどれか。
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1.
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2.
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3.
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4.
対話形式の解説
博士
今回は体位を問う画像問題じゃ。シムス位は看護師国試で頻出じゃから、しっかり特徴を押さえるのじゃ。
アユム
シムス位という言葉、初めて聞きました。
博士
19世紀のアメリカの外科医J.M. Simsが婦人科診察のために考案した体位じゃ。基本は左側臥位なのじゃが、ひと工夫あるのじゃよ。
アユム
どんな姿勢ですか?
博士
左側を下にして寝て、右膝を深く曲げて前方(体の前)に出し、上半身をややうつ伏せ気味にする半腹臥位じゃ。左腕は背中側に回し、右腕は頭側で枕を抱えるように置くのが基本じゃ。
アユム
左側臥位とどう違うんですか?
博士
左側臥位は体を真横にして両膝を軽く曲げる体位。シムス位はそれよりも上半身がうつ伏せ寄りで、右膝の屈曲が深いのがポイントじゃな。
アユム
何のために使うんですか?
博士
主な用途は3つ。①直腸診や浣腸、②妊娠後期の安楽体位、③意識のない患者の気道確保(回復体位)じゃ。
アユム
妊婦さんに使うのはなぜ?
博士
妊娠後期は仰臥位だと大きくなった子宮が下大静脈を圧迫して血圧が下がる「仰臥位低血圧症候群」が起こりうる。シムス位なら左側臥位の利点を活かしつつ、腹部の圧迫も軽減できて楽なのじゃ。
アユム
回復体位というのは?
博士
意識のない患者を安全に寝かせる体位じゃ。シムス位に近く、嘔吐物が気道に入らないよう顔を横に向けられる。救急現場で使われるぞ。
アユム
他の応用体位も教えてください。
博士
ファウラー位は上半身を45〜60度挙上した半座位、セミファウラー位は30度挙上、トレンデレンブルグ位は頭低位でショック時などに使う。砕石位(截石位)は仰向けで両膝を曲げて股を開く分娩・婦人科診察の体位じゃ。
アユム
体位ってこんなにたくさんあるんですね。
博士
うむ、しかも目的ごとに使い分けるのじゃ。呼吸を楽にしたい人にはファウラー位、褥瘡予防には体位変換を2時間ごとに、気道確保には回復体位、という具合にな。
アユム
褥瘡予防の体位変換は2時間が目安なんですね。
博士
そう。ただし患者の皮膚状態や活動度によって時間は調整する。シムス位も褥瘡予防の体位変換のひとつに組み込まれることがあるぞ。
アユム
画像問題では、膝の曲げ方と体の向きに注目すればいいですね。
博士
その通り!シムス位は「左側臥位+右膝を強く曲げて半分うつ伏せ」がキーワードじゃ。図をよく見て判断するのじゃぞ。
アユム
応用体位は名前だけでなく目的と姿勢をセットで覚えるのが大事ですね。
POINT
シムス位は左側臥位を基本としながら右膝を深く屈曲して前方に出し、上半身をやや伏せた半腹臥位です。婦人科医J.M. Simsが考案し、直腸診・浣腸、妊娠後期の安楽体位、意識のない患者の気道確保(回復体位)などに用いられます。仰臥位・側臥位・腹臥位・座位の基本4体位に加え、シムス位・ファウラー位・トレンデレンブルグ位・砕石位などの応用体位は、目的と姿勢をセットで理解しておくことが重要です。看護師は患者の状態や処置の目的に応じて適切な体位を選択し、安楽と安全を両立させる役割を担います。国試では画像問題でも出題されるため、姿勢の特徴を視覚的に覚えておくと強いです。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:体位を図に示す。Sims〈シムス〉位はどれか。
解説:正解は 1 です。シムス位は、左側臥位を基本としながら右膝を強く屈曲して前方に出し、上半身をややうつ伏せ気味にした半腹臥位の一種。19世紀の外科医J.M. Simsが婦人科診察のために考案した体位で、直腸診・浣腸・妊婦の安楽な側臥位として用いられる。左下側の上肢を背側に回し、右上肢は頭側で枕を抱えるように置くのが基本姿勢である(画像を見て判断する問題だが、典型的シムス位の姿勢を理解しておくことが重要)。
選択肢考察
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○ 1. (画像:シムス位)
左側臥位をベースに右膝を深く屈曲して前方に出し、上半身をやや伏せた半腹臥位の姿勢がシムス位に該当する。妊婦の安楽体位や直腸診・浣腸時に用いられる。
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× 2. (画像:左側臥位)
体を左横に向けて両膝をそろえて軽く曲げた体位が左側臥位。シムス位と違い上半身が側方を向き、両膝の屈曲角度も対称的。浣腸時の基本体位。
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× 3. (画像:仰臥位)
背中を下にして仰向けに寝た体位。最も基本的な臥位で、診察・処置・休息時に広く用いられる。シムス位ではない。
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× 4. (画像:腹臥位)
腹部を下にしてうつ伏せになった体位。ARDSや褥瘡予防で用いられるが、シムス位とは異なる(シムス位は半うつ伏せ)。
代表的な体位はまず仰臥位・側臥位・腹臥位・座位の4つを基本として押さえる。その上で応用体位として、シムス位(半腹臥位)、セミファウラー位(上半身30度挙上)、ファウラー位(45〜60度)、トレンデレンブルグ位(頭低位)、砕石位(截石位、分娩・婦人科診察の体位)などを学ぶとよい。シムス位は特に①妊娠後期の安楽体位(下大静脈圧迫を避けながら腹部への圧を減らせる)、②意識のない患者の気道確保(回復体位)、③直腸診や浣腸時、などで用いられる。国試では画像問題で頻出。
代表的な体位の識別(特にシムス位)を問う画像問題。シムス位=半腹臥位と覚える。
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