洗髪介助のポイント
看護師国家試験 第110回 午後 第20問 / 必修問題 / 日常生活援助技術
国試問題にチャレンジ
患者の洗髪の介助方法で適切なのはどれか。
- 1.30℃の湯をかける。
- 2.脱脂綿で耳栓をする。
- 3.指の腹を使って洗う。
- 4.強い振動を加えて洗う。
対話形式の解説
博士
今日は洗髪の介助じゃ。湯の温度は何度くらいが適切か知っておるか?
アユム
38〜41℃くらいのやや温かいお湯ですね。
博士
正解じゃ。30℃だと冷たく感じてしまう。手首などで温度確認するとよいぞ。
アユム
耳にはどう対処しますか。
博士
青梅綿で耳栓をする。脱脂綿は吸水性が高くて湯を吸い込んでしまうからの。
アユム
青梅綿は油脂を含み撥水性があるんですね。
博士
そうじゃ。耳内に湯が入ると外耳炎の原因にもなるから必須じゃ。
アユム
洗い方は指の腹ですよね。
博士
その通り。爪を立てず頭皮をマッサージするように洗うのじゃ。血行促進にもなるぞ。
アユム
振動を加えるのはよくないのですね。
博士
強い振動は頭部が揺れてめまいや頭蓋内圧上昇を招く。片手で頭を支えて安定させるのじゃ。
アユム
ベッド上洗髪ではケリーパッドを使いますね。
博士
そうじゃ。頸部や肩をタオルで保護してプライバシーにも配慮するのじゃ。
アユム
バイタル変動にも注意が必要ですか。
博士
長時間の臥位や温度刺激で血圧変動が起こることもある。事前に体調確認し、顔色や表情を見ながら行うのじゃ。
アユム
安楽と安全の両立が大切ですね。
POINT
洗髪介助では38〜41℃の湯温、青梅綿による耳栓、指の腹でのマッサージ洗い、頭部の安定保持が基本です。30℃では冷たく振動は眩暈を招きます。ベッド上ではケリーパッド使用、プライバシーとバイタル管理にも配慮します。清潔保持と爽快感の提供を通じて療養生活の質を高めましょう。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:患者の洗髪の介助方法で適切なのはどれか。
解説:正解は3の指の腹を使って洗うです。爪で頭皮を傷つけないよう指の腹を用い、やさしくマッサージするように洗うことが基本です。
選択肢考察
-
× 1. 30℃の湯をかける。
30℃では患者が冷たく感じ不快感や血圧変動を招きます。快適な洗髪には38〜41℃程度のやや温かい湯が適しており、事前に手首などで温度確認を行います。
-
× 2. 脱脂綿で耳栓をする。
脱脂綿は吸水性が高く、湯が耳内に侵入して外耳炎の原因になりかねません。油脂を含み撥水性のある青梅綿を用いるのが適切です。
-
○ 3. 指の腹を使って洗う。
指の腹で頭皮をマッサージするように洗うと、皮脂や汚れを落としつつ血行促進効果も得られ、頭皮を傷つけません。爪を立てないよう注意が必要です。
-
× 4. 強い振動を加えて洗う。
強い振動は頭部動揺によるめまいや頸椎への負担、頭蓋内圧上昇を招きます。片手で頭部を軽く支え、頭頸部を安定させて洗うのが原則です。
ベッド上洗髪ではケリーパッドを活用し、湯温は38〜41℃、湯量は事前に確認します。青梅綿で耳栓、タオルで頸部と肩を保護、プライバシー配慮とバイタル変動への注意も重要です。長期臥床患者では頭皮トラブル予防のため定期的な洗髪が望まれます。
洗髪介助の湯温・耳の保護・洗い方・頭部支持など基本手技を総合的に理解しているかを問う問題です。
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