足浴の湯温は40±2℃!安全で心地よいケアを提供しよう
看護師国家試験 第110回 午前 第20問 / 必修問題 / 日常生活援助技術
国試問題にチャレンジ
足浴に使用する湯の温度で最も適切なのはどれか。
- 1.26~28℃
- 2.32~34℃
- 3.38~40℃
- 4.44~46℃
対話形式の解説
博士
足浴は看護の基本技術じゃが、適切な湯温は何℃くらいか分かるかの?
アユム
たしか40℃前後ですよね。
博士
正解じゃ!具体的には40±2℃、つまり38~40℃が基本とされとる。
アユム
この温度だと、血行が良くなってリラックスできる感じですね。
博士
うむ。体温より少し高いこの温度帯が、末梢血管を程よく拡張させて一番効果的なんじゃ。
アユム
足浴の目的って清潔以外にも色々あるんですよね。
博士
そうじゃ。血行促進、保温、筋緊張の緩和、不眠改善、精神的リラックス、そしてコミュニケーションの機会にもなる。
アユム
全身浴より負担が少ないのもメリットですよね。
博士
その通り。心機能が低下した人や高齢者でも比較的安全に実施できるケアじゃ。
アユム
実施中はどんなことに注意すればいいですか?
博士
まず湯温を温度計で確認すること、そして患者さんに『熱くないですか』と声かけして感覚を確かめることじゃ。
アユム
特に注意が必要な患者さんはいますか?
博士
糖尿病性神経障害がある患者さんじゃな。末梢の感覚が鈍って熱さを感じにくく、熱傷のリスクが高い。
アユム
だから本人の自覚だけに頼ってはダメなんですね。
博士
そう、必ず温度計で確認する。時間は10~15分が目安じゃ。
アユム
終わった後のケアは?
博士
指の間までしっかり水分を拭き取って、必要に応じて保湿する。白癬や皮膚トラブルの予防じゃ。
アユム
湯温が44~46℃だとどうなりますか?
博士
熱すぎて交感神経が刺激されて緊張してしまい、リラックス効果は得られん。熱傷リスクも高い。
アユム
38~40℃、絶対に覚えます!
POINT
足浴に適切な湯の温度は38~40℃、つまり40±2℃が基本です。この温度帯なら末梢血管が適度に拡張して血行促進と保温、リラックス効果が得られ、筋緊張の緩和や不眠改善にもつながります。全身浴より循環器系の負担が少ないため高齢者や重症患者にも適した看護ケアです。実施時は必ず温度計で確認し、糖尿病性神経障害など感覚が鈍った患者では熱傷予防のため患者本人の感覚だけに頼らないことが重要です。終了後は指間まで水分を拭き取り、皮膚トラブルを予防して安楽を提供しましょう。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:足浴に使用する湯の温度で最も適切なのはどれか。
解説:正解は3の38~40℃です。足浴は下肢の清潔保持だけでなく、末梢血管拡張による血行促進、保温、筋緊張緩和、リラックス効果、不眠の改善、コミュニケーション機会の創出など多面的な目的を持つ看護ケアです。適切な湯温は一般に40±2℃、つまり38~40℃が基本とされ、熱すぎず冷たすぎず、リラックス効果と血行促進効果の両方が得られる温度帯です。実施中は皮膚状態・疼痛・熱傷の有無を観察し、患者本人に熱さの感覚を確認しながら調整します。高齢者・糖尿病性神経障害・知覚障害患者は熱さを感じにくく熱傷リスクが高いため特に注意が必要です。
選択肢考察
-
× 1. 26~28℃
体温より低く、冷たく感じる温度帯です。血管が収縮してしまい血行促進やリラックス効果は得られません。
-
× 2. 32~34℃
ぬるま湯程度の温度でやや低く、湯冷めしやすく足浴の効果が十分に発揮されません。
-
○ 3. 38~40℃
40±2℃の範囲に該当し、血行促進・保温・リラックスの効果が得られる最適な温度帯です。
-
× 4. 44~46℃
熱すぎて皮膚への負担が大きく、熱傷や交感神経優位による緊張を招くためリラックス効果が得られません。
足浴は全身浴に比べて循環器系への負担が少なく、高齢者や重症患者でも安全に実施できます。時間は10~15分程度が目安で、実施後は水分をよく拭き取って保湿し、指の間まで乾燥させて皮膚トラブルを予防します。糖尿病患者では必ず湯温を温度計で確認し、患者の自覚ではなく数値で安全を担保しましょう。
日常生活援助技術としての足浴の適切な湯温を問う問題で、『40±2℃』という基本値を覚えているかが鍵となります。
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