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思春期の発達課題、エリクソンの理論で整理しよう

看護師国家試験 第103回 午後 第24問 / 必修問題 / 人間の特性とライフサイクル

国試問題にチャレンジ

103回 午後 第24問

思春期に特徴的にみられるのはどれか。

  1. 1.愛着行動
  2. 2.分離不安
  3. 3.自己同一性の確立
  4. 4.基本的信頼関係の確立

対話形式の解説

博士 博士

エリクソンが提唱した発達理論を知っているかね?

アユム アユム

人生を8段階に分けて、それぞれに発達課題があるという理論ですよね。

博士 博士

その通りじゃ。今回は思春期に特徴的なものを選ぶ問題じゃな。

アユム アユム

正解は何ですか?

博士 博士

正解は3の自己同一性の確立じゃ。エリクソンが青年期の発達課題として位置づけておる、いわゆるアイデンティティの確立じゃよ。

アユム アユム

1の愛着行動はどの時期ですか?

博士 博士

愛着行動はボウルビィの理論で、生後6か月から2歳頃に養育者との情緒的絆を形成する行動じゃ。乳児期の特徴じゃな。

アユム アユム

2の分離不安も乳児期ですか?

博士 博士

そうじゃ、生後6〜8か月頃に出現する反応で、愛着形成の表れじゃよ。

アユム アユム

4の基本的信頼関係はどうですか?

博士 博士

これはエリクソンの最初の段階、乳児期の発達課題じゃ。養育者との安定した関係から世界への信頼を獲得する時期じゃな。

アユム アユム

思春期は自分とは何者かを問う時期なんですね。

博士 博士

そうじゃ、身体的成長と心理的葛藤が混在し、自己を確立していく重要な時期なんじゃ。失敗すると同一性拡散に陥ることもある。

アユム アユム

看護でも思春期患者への関わり方は配慮が必要ですね。

博士 博士

その通り、自我を尊重し、本人の意思決定を支援する姿勢が求められるぞ。

POINT

思春期は青年期に含まれる発達段階で、エリクソンは自己同一性の確立を発達課題としました。愛着行動・分離不安・基本的信頼関係はいずれも乳児期に関連する内容です。発達段階に応じた看護介入の理解が国家試験では重要視されています。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:思春期に特徴的にみられるのはどれか。

解説:正解は3です。エリクソンは人間の発達を8段階に区分し、それぞれの段階に固有の発達課題を提唱しました。思春期から青年期にあたる第5段階の発達課題は「自己同一性(アイデンティティ)の確立」であり、自分は何者かという問いに答えを見いだすことが中心となります。これに失敗すると同一性拡散の状態に陥ります。他の選択肢はいずれも乳幼児期の発達課題に関するもので、思春期の特徴ではありません。

選択肢考察

  1. × 1.  愛着行動

    愛着行動はボウルビィの理論で、生後6か月頃から2歳頃にかけて主たる養育者との情緒的絆を形成する行動です。乳児期から幼児期早期にみられる特徴です。

  2. × 2.  分離不安

    分離不安は生後6〜8か月頃に出現し、養育者と離れることに対して泣くなど不安を示す反応です。愛着形成の表れで乳児期にみられる現象です。

  3. 3.  自己同一性の確立

    エリクソンの発達段階で青年期(思春期含む)の課題とされ、自分はどのような存在かという問いに答えを見出すことが中心です。失敗すると同一性拡散となります。

  4. × 4.  基本的信頼関係の確立

    エリクソンの発達段階で乳児期(0〜1歳)の課題で、養育者との安定した関係から世界への基本的信頼を獲得することです。思春期の課題ではありません。

エリクソンの8段階:乳児期(基本的信頼)、幼児前期(自律性)、幼児後期(自発性)、学童期(勤勉性)、青年期(同一性確立)、成人前期(親密性)、壮年期(生殖性)、老年期(統合性)。思春期は身体的成長と心理的葛藤が混在する発達期です。

エリクソンの発達課題と各ライフサイクル期の特徴を結びつけて理解しているかを問う問題です。