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キューブラー・ロスの5段階!第5段階は死の受容

看護師国家試験 第110回 午前 第13問 / 必修問題 / 人間の特性とライフサイクル

国試問題にチャレンジ

110回 午前 第13問

キューブラー・ロス, E. ( Kübler-Ross, E.)による死にゆく人の心理過程で第5段階はどれか。

  1. 1.怒り
  2. 2.否認
  3. 3.死の受容
  4. 4.取り引き

対話形式の解説

博士 博士

終末期看護でよく出るキューブラー・ロスの死の受容過程、5段階を順番に言えるかの?

サクラ サクラ

えっと…否認、怒り、取り引き、抑うつ、受容、でしょうか?

博士 博士

完璧じゃな!では第5段階は?

サクラ サクラ

受容、つまり死を受け入れる段階ですね。

博士 博士

その通り。受容は『もうダメだ』という諦めとは違って、死を自然な流れとして静かに受け入れる心境じゃ。

サクラ サクラ

ただ投げやりになっているわけではないんですね。

博士 博士

そこが大事じゃ。抑うつと受容の違いがよく問われるからの。

サクラ サクラ

抑うつは『死にたくないのに避けられない』という悲しみ、受容は『穏やかに受け止める』状態、という感じでしょうか。

博士 博士

ぴったりじゃ。ちなみに第3段階の取り引きはどんな様子か分かるかの?

サクラ サクラ

『神様、もう少し生きられたら善い行いをします』みたいに、何かに縋る段階ですよね。

博士 博士

うむ。宗教的な行動や治療への過剰な期待が出ることもある。

サクラ サクラ

怒りの段階では医療者に当たってしまう患者さんもいると聞きました。

博士 博士

そうじゃ。そのときは『なぜ怒りを向けるのか』を理解して、否定せず受け止めることが看護の基本じゃ。

サクラ サクラ

5段階は必ずしも順番通りに進むわけではないんですよね。

博士 博士

その通りじゃ。行ったり来たり、飛び越えたりすることもある。患者さん一人ひとりのペースに寄り添うことが何より大切じゃ。

サクラ サクラ

覚え方は『否・怒・取・抑・受』でバッチリです!

POINT

キューブラー・ロスの死の受容過程は、否認・怒り・取り引き・抑うつ・受容という5段階で示されます。第5段階の受容は、死への抵抗や悲嘆を経て心が静まり、死を自然な過程として受け入れる段階で、穏やかに最期を迎える準備が整う時期とされています。この5段階は直線的に進むとは限らず、行きつ戻りつしたり特定の段階に留まることもあります。看護師は患者がどの段階にあっても共感的に傾聴し、その感情を否定せず寄り添う姿勢が求められます。終末期ケアを支える基礎理論として必ず押さえておきたい内容です。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:キューブラー・ロス, E. ( Kübler-Ross, E.)による死にゆく人の心理過程で第5段階はどれか。

解説:正解は3の死の受容です。キューブラー・ロスは終末期にある人の心の動きを5つの段階に分け、第1段階『否認と孤立』、第2段階『怒り』、第3段階『取り引き』、第4段階『抑うつ』、第5段階『受容』と整理しました。受容の段階では、死への抵抗や悲嘆を経て『死は自分にも訪れる自然なこと』として受け入れ、心が静かに落ち着いた状態に至るとされます。ただし全ての患者が順番通りに5段階を経るわけではなく、段階を行き来したり特定の段階に留まることもあります。

選択肢考察

  1. × 1.  怒り

    『なぜ自分がこんな目に』という感情が表出する段階で、第2段階にあたります。医療者や家族に攻撃的な言動が向けられることもあります。

  2. × 2.  否認

    自分が死に向かっているという事実を認めたくないと感じる第1段階です。『何かの間違いだ』と周囲から孤立しやすい時期です。

  3. 3.  死の受容

    死を自然な過程として受け入れ、心の平穏が訪れる第5段階で、本問の正解です。

  4. × 4.  取り引き

    神仏や運命に『もう少し生きられたら何でもする』と願う第3段階で、希望にすがる時期です。

5段階は『否・怒・取・抑・受(ひ・ど・とり・よく・じゅ)』と語呂で覚えると整理しやすいです。現在ではこのモデルは必ずしも直線的に進むものではなく、個々の患者の反応は多様であると理解されています。看護ではどの段階にある患者にも『傾聴と共感』が基本姿勢となります。

キューブラー・ロスの死の受容過程5段階の順序を問う典型問題で、第5段階=受容を確実に答える必要があります。