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スタンダードプリコーションの対象

看護師国家試験 第105回 午後 第20問 / 必修問題 / 患者の安全・安楽を守る看護技術

国試問題にチャレンジ

105回 午後 第20問

スタンダードプリコーションの対象はどれか。

  1. 1.
  2. 2.
  3. 3.唾液
  4. 4.頭髪

対話形式の解説

博士 博士

標準予防策で対象となるものを正確に答えられるかな?

アユム アユム

たしか汗を除くすべての体液や分泌物、血液、排泄物、損傷した皮膚、粘膜…だったと思います。

博士 博士

よく覚えておるな。ポイントは『汗を除く』という点じゃ。この問題では何が正解になるかな?

アユム アユム

選択肢の中で体液といえるのは3の唾液ですね。

博士 博士

正解は3じゃ。唾液は分泌物として標準予防策の対象となる。口腔ケアや吸引で接触する機会も多いから意識が必要じゃ。

アユム アユム

1の汗はなぜ除外されているのですか?

博士 博士

汗には通常、感染力のある病原体が含まれないと考えられているからじゃ。だから定義から明示的に除外されておる。

アユム アユム

2の爪は?

博士 博士

爪そのものは体液ではない。ただし爪の下は汚染しやすいので、手指衛生の時にはブラシで丁寧に洗うことが推奨されておるぞ。

アユム アユム

4の頭髪も体液ではないですね。

博士 博士

そうじゃ、頭髪も対象外。ただし手術室などでは頭髪からの落下菌を防ぐために帽子を着用するのが通常じゃ。

アユム アユム

感染経路別予防策もありますよね。

博士 博士

その通り、接触・飛沫・空気の3つに分かれる。MRSAは接触、インフルエンザは飛沫、結核・麻疹・水痘は空気予防策じゃ。

アユム アユム

手指衛生のタイミングも重要ですね。

博士 博士

WHOの『5モーメント』を覚えておくとよい。患者接触前、清潔・無菌操作前、体液曝露後、患者接触後、患者環境接触後の5つじゃ。

アユム アユム

個人防護具の着脱順も間違えやすいです。

博士 博士

着用はガウン→マスク→ゴーグル→手袋、脱衣は手袋→ゴーグル→ガウン→マスクの順が基本じゃ。

アユム アユム

汗だけが除外…覚えました。

博士 博士

定義を正確に押さえることで国試でも現場でも自信を持って対応できるぞ。

POINT

スタンダードプリコーションの対象は唾液で正解は3です。CDCの定義により汗を除くすべての体液・分泌物・排泄物、損傷皮膚、粘膜が感染源として扱われます。爪・頭髪は体液ではないため対象外、汗も明示的に除外されます。手指衛生と個人防護具の適切な使用を基本に、必要時は接触・飛沫・空気予防策を追加して実施します。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:スタンダードプリコーションの対象はどれか。

解説:正解は 3 です。スタンダードプリコーション(標準予防策)はCDCが提唱した感染対策の基本概念で、すべての患者に対して『血液、汗を除くすべての体液・分泌物・排泄物、損傷した皮膚、粘膜』は感染性があるものとして扱う考え方です。唾液は体液であり感染源となりうるため対象に含まれます。爪や頭髪は体液ではないため対象外、汗は定義から明示的に除外されています。

選択肢考察

  1. × 1.  汗

    汗は定義上『感染性のある体液』から除外されており、スタンダードプリコーションの対象ではありません。

  2. × 2.  爪

    爪自体は体液・分泌物ではないため対象外ですが、爪の下は汚染しやすいため手指衛生の対象となります。

  3. 3.  唾液

    唾液は体液・分泌物であり、口腔内ケアや吸引などで接触するため標準予防策の対象です。

  4. × 4.  頭髪

    頭髪は体液ではないため対象外で、通常は接触感染対策の一部として帽子等での対応を検討する程度です。

スタンダードプリコーションの具体的手技には、手指衛生、個人防護具(マスク・ガウン・手袋・ゴーグル)、呼吸器衛生・咳エチケット、患者配置、鋭利器材の安全な取扱い、環境整備、リネン管理、安全な注射手技などがあります。さらに特定の感染経路が判明した場合は『感染経路別予防策』として接触予防策・飛沫予防策・空気予防策を追加し、対象の例はMRSA・インフルエンザ・結核などです。

スタンダードプリコーションの定義(汗を除く体液が対象)を理解しているかを問う必修問題。