褥瘡深達度分類を視覚的にイメージしよう
看護師国家試験 第111回 午後 第24問 / 必修問題 / 患者の安全・安楽を守る看護技術
国試問題にチャレンジ
褥瘡の深達度分類で水疱形成のステージはどれか。
- 1.Ⅰ
- 2.Ⅱ
- 3.Ⅲ
- 4.Ⅳ
対話形式の解説
博士
今日は褥瘡の深達度分類の問題じゃ。褥瘡は臥床患者の看護で最も注意すべき合併症の一つじゃぞ。
アユム
博士、NPUAPの分類ってどういうものですか?
博士
NPUAPは米国褥瘡諮問委員会のことで、褥瘡の深達度を4段階に分類しておる。ステージⅠが最も浅く、Ⅳが最も深いという構成じゃ。
アユム
今回の問題では水疱形成がどのステージかを問われていますね。
博士
正解は2のステージⅡじゃ。ステージⅡは「部分層欠損」と定義され、真皮に達する表皮剥離・水疱・びらん・浅い潰瘍を認めるのが特徴じゃ。
アユム
ステージⅠの1はどのような状態ですか?
博士
ステージⅠは「消退しない発赤」じゃ。指で圧しても赤みが消えない持続性の発赤が特徴で、まだ皮膚損傷は起きていない初期段階じゃ。
アユム
ステージⅢの3はどう違うのですか?
博士
ステージⅢは「全層皮膚欠損」で、皮下脂肪まで損傷が及ぶが筋肉や骨はまだ露出していない。深い潰瘍ができている状態じゃな。
アユム
ステージⅣの4は最重症ですね。
博士
その通りじゃ。ステージⅣは「全層組織欠損」で筋肉・腱・骨まで損傷が達する。ポケット形成も伴いやすく、感染リスクも非常に高い。
アユム
水疱ができたら看護ではどう対応するのですか?
博士
水疱はできるだけ破らず、感染予防のためドレッシング材で保護するのが原則じゃ。破れた場合は創洗浄と被覆材で湿潤環境を保つ。
アユム
日本独自の分類もあるのですか?
博士
日本褥瘡学会のDESIGN-Rがある。Depth(深さ)・Exudate(滲出液)・Size(大きさ)・Inflammation/Infection(炎症・感染)・Granulation(肉芽)・Necrotic tissue(壊死)・Pocket(ポケット)の頭文字で、経過評価に用いられるぞ。
アユム
褥瘡予防で重要なことは何ですか?
博士
体位変換は2時間ごとが基本、体圧分散寝具の使用、スキンケア、低栄養の改善じゃ。特に仙骨部・踵部・大転子部など骨突出部の観察を怠らないことが大事じゃぞ。
POINT
NPUAP分類のステージⅡは真皮に達する水疱・びらん・浅い潰瘍を示す「部分層欠損」です。ステージⅠは消退しない発赤、Ⅲは皮下脂肪までの全層皮膚欠損、Ⅳは筋肉・骨に達する全層組織欠損と区別します。日本ではDESIGN-Rも併用され、体位変換・体圧分散・スキンケア・栄養管理が予防の基本となります。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:褥瘡の深達度分類で水疱形成のステージはどれか。
解説:正解は 2 です。NPUAP(米国褥瘡諮問委員会)の褥瘡深達度分類において、ステージⅡは「部分層欠損」と定義され、真皮に及ぶ表皮剥離・水疱・びらん・浅い潰瘍を形成した状態です。壊死組織は存在せず、皮膚の浅層が損傷している段階に相当します。
選択肢考察
-
× 1. Ⅰ
ステージⅠは「消退しない発赤」で、皮膚の損傷はなく指で圧しても赤みが消えない発赤のみの状態。水疱はまだ形成されない。
-
○ 2. Ⅱ
ステージⅡは部分層欠損で、真皮に達する表皮剥離・水疱・びらん・浅い潰瘍を認める段階。水疱形成が特徴的な所見となる。
-
× 3. Ⅲ
ステージⅢは全層皮膚欠損で、皮下脂肪まで損傷が及ぶ。筋肉・腱・骨は露出していない深い潰瘍の状態。
-
× 4. Ⅳ
ステージⅣは全層組織欠損で、筋肉・腱・骨まで損傷が達した最も重度の状態。ポケット形成も伴いやすい。
褥瘡の深達度分類にはNPUAPのほか、日本褥瘡学会のDESIGN-Rという評価ツールがあります。DESIGN-Rは深さ(Depth)、滲出液(Exudate)、大きさ(Size)、炎症・感染(Inflammation/Infection)、肉芽組織(Granulation)、壊死組織(Necrotic tissue)、ポケット(Pocket)の頭文字で構成され、経過評価に用いられます。予防には体位変換、体圧分散寝具、スキンケア、栄養管理が重要です。
NPUAP分類のステージⅡ=水疱形成という基本知識を問う必修問題。深達度別の臨床所見を正確に暗記しているかがポイント。
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