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黄疸の観察は眼球結膜から

看護師国家試験 第103回 午前 第12問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

103回 午前 第12問

黄疸で黄染を確認しやすい部位はどれか。

  1. 1.
  2. 2.毛髪
  3. 3.爪床
  4. 4.眼球結膜

対話形式の解説

博士 博士

今日は黄疸の観察部位の問題じゃ。歯、毛髪、爪床、眼球結膜のどこが分かりやすいかのう。

アユム アユム

黄疸って皮膚が黄色くなる状態ですよね。なぜ眼球結膜なんですか?

博士 博士

ビリルビンはエラスチンという繊維と結合しやすいんじゃ。眼球結膜はエラスチンが豊富で、しかも白色背景じゃから、軽度の黄染も発見しやすい。

アユム アユム

なるほど、コントラストがはっきりするんですね。

博士 博士

その通り。日本人は肌の色のせいで皮膚の黄染が分かりにくいから、まず眼球結膜を見るのがコツじゃ。

アユム アユム

血清ビリルビン値はどれくらいで現れるんですか?

博士 博士

だいたい2.0mg/dL以上で視認されるようになる。正常は1.0mg/dL以下じゃ。

アユム アユム

歯や毛髪は黄染しないんですか?

博士 博士

歯はエナメル質、毛髪はメラニンで色が決まるからビリルビンは沈着せん。

アユム アユム

爪床は?

博士 博士

爪床はチアノーゼの観察部位じゃな。末梢循環の評価に使うが、黄疸観察には向かん。

アユム アユム

部位ごとに観察目的が違うんですね。

博士 博士

肝細胞性、閉塞性、溶血性と原因も様々じゃから、直接・間接ビリルビンの比率で鑑別するんじゃ。

アユム アユム

新生児黄疸でも眼球結膜は観察するんですか?

博士 博士

もちろんじゃ。光線療法の判断にも使われる重要な所見じゃよ。

POINT

黄疸はビリルビンが組織に沈着する状態で、エラスチンが豊富な眼球結膜から早期に出現します。日本人では皮膚の黄染が判別しにくく、白い背景で観察しやすい眼球結膜が第一の観察部位です。歯はエナメル質、毛髪はメラニンで色調が決まり、爪床はチアノーゼ観察に用いる部位です。血清ビリルビン2.0mg/dLが視認の目安となります。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:黄疸で黄染を確認しやすい部位はどれか。

解説:正解は 4 です。黄疸は血中ビリルビンが上昇し、皮膚や粘膜に沈着して黄色くなる状態で、血清ビリルビン値がおよそ2.0mg/dL以上で視認されます。ビリルビンはエラスチン繊維との親和性が高く、エラスチンが豊富な眼球結膜(白目部分)に早期から沈着しやすいのが特徴です。日本人は皮膚の色調により軽度の黄染が判別しにくいため、まず眼球結膜を観察するのが定石となります。

選択肢考察

  1. × 1.  歯

    歯はエナメル質で覆われビリルビン沈着は起こらず、黄染の観察対象になりません。

  2. × 2.  毛髪

    毛髪はメラニンで色調が決まり、ビリルビン沈着による黄染は確認できません。

  3. × 3.  爪床

    爪床はチアノーゼや末梢循環の評価部位として用いられ、黄疸観察には適しません。

  4. 4.  眼球結膜

    エラスチンが豊富で背景が白いため、軽度の黄染も早期に発見でき黄疸観察の最適部位です。

黄疸の鑑別では肝細胞性・閉塞性・溶血性に分類し、直接ビリルビンと間接ビリルビンの比率で原因を推定します。新生児黄疸の観察では皮膚の黄染進行や眼球結膜の確認が重要で、光線療法の判断材料となります。

黄疸の観察部位として眼球結膜が選ばれる解剖学的理由を理解しているかを問う問題です。