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頻回嘔吐は脱水に直結する

看護師国家試験 第103回 午前 第13問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

103回 午前 第13問

頻回の嘔吐で起こりやすいのはどれか。

  1. 1.脱水
  2. 2.貧血
  3. 3.発熱
  4. 4.血尿

対話形式の解説

博士 博士

今日は嘔吐の合併症の問題じゃ。頻回の嘔吐で何が起こりやすいか分かるかな。

サクラ サクラ

脱水ですよね。水分が出てしまうので。

博士 博士

その通り、正解は脱水じゃ。嘔吐では胃や十二指腸の内容物と水分、電解質、胃酸まで失われる。

サクラ サクラ

電解質も出ていくんですね。

博士 博士

ナトリウム、カリウム、塩素イオンが減りやすい。胃酸喪失で代謝性アルカローシスにもなりやすいんじゃ。

サクラ サクラ

貧血にはならないんですか?

博士 博士

嘔吐単独では赤血球は失われん。むしろ血液濃縮で見かけ上ヘモグロビンが上がることもあるぞ。

サクラ サクラ

発熱は?

博士 博士

嘔吐自体は発熱の原因にはならん。原疾患で熱が出ることはあるがの。

サクラ サクラ

血尿も嘔吐とは関係ないんですね。

博士 博士

腎や尿路への直接影響はないからの。

サクラ サクラ

脱水になったらどう対処するんですか?

博士 博士

軽症なら経口補水液じゃ。ナトリウムとブドウ糖をバランスよく含むORSが基本じゃな。

サクラ サクラ

重症の場合は?

博士 博士

輸液で補正する。低カリウム血症やアルカローシスの是正も並行して行うんじゃ。

サクラ サクラ

乳幼児や高齢者は要注意ですね。

博士 博士

脱水進行が早く、ショックに至る危険もある。早期対応が重要じゃ。

POINT

頻回の嘔吐では水分と電解質が大量に失われ脱水が起こります。胃酸喪失による代謝性アルカローシスや低カリウム血症も併発しやすく、特に乳幼児や高齢者では循環血液量減少性ショックに進展する危険があります。経口補水液による補給を基本とし、重症例では輸液による補正が必要です。貧血や発熱、血尿は嘔吐の直接の結果ではありません。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:頻回の嘔吐で起こりやすいのはどれか。

解説:正解は 1 です。嘔吐では胃や十二指腸の内容物とともに大量の水分・電解質(特にナトリウム、カリウム、塩素イオン)と胃酸が体外へ失われます。水分喪失が続くと体液量が減少して脱水状態となり、同時に胃酸喪失による代謝性アルカローシスや低カリウム血症も併発しやすくなります。乳幼児や高齢者では脱水進行が急速で、循環血液量減少性ショックに至る危険もあります。

選択肢考察

  1. 1.  脱水

    嘔吐により水分と電解質が大量に失われるため、脱水は最も起こりやすい合併症です。

  2. × 2.  貧血

    嘔吐単独では赤血球やヘモグロビンの喪失はなく、むしろ血液濃縮で見かけ上ヘモグロビンは上昇します。

  3. × 3.  発熱

    嘔吐自体に発熱を引き起こす機序はなく、原疾患による発熱はあっても嘔吐の直接結果ではありません。

  4. × 4.  血尿

    嘔吐は腎や尿路への直接の影響はなく、血尿の原因にはなりません。

嘔吐後の水分補給は経口補水液(ORS)が基本で、ナトリウムとブドウ糖をバランスよく含むものが適しています。重度脱水では輸液による補正が必要で、低カリウム血症や代謝性アルカローシスの是正も並行して行います。

嘔吐による体液・電解質喪失と脱水の関係を理解しているかを問う基礎的な問題です。