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喀血は泡沫状!吐血との違いをマスターしよう

看護師国家試験 第110回 午前 第15問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

110回 午前 第15問

喀血の特徴はどれか。

  1. 1.酸性である。
  2. 2.泡沫状である。
  3. 3.食物残渣を含む。
  4. 4.コーヒー残渣様である。

対話形式の解説

博士 博士

今日は喀血の特徴を学ぶぞ。喀血と吐血、似ているようで全く違う病態じゃ。

サクラ サクラ

喀血は肺からの出血で、吐血は胃からの出血ですよね。

博士 博士

その通り。出血部位が違えば性状も変わる。喀血の典型的な特徴は何かの?

サクラ サクラ

鮮紅色で泡が混じっていて…泡沫状というやつですね。

博士 博士

正解じゃ!なぜ泡が混じると思う?

サクラ サクラ

気道からの出血だから、呼吸の空気と混ざって泡立つんですね。

博士 博士

よく考えたのぅ。さらに気道はアルカリ性なので喀血もアルカリ性になる。

サクラ サクラ

吐血は胃酸と混ざるから酸性で、黒っぽくなるんですよね。

博士 博士

その通り。胃酸と血液が反応すると塩酸ヘマチンになって、いわゆるコーヒー残渣様になるんじゃ。

サクラ サクラ

食物残渣が混じっていたら明らかに吐血ですね。

博士 博士

うむ。排出の仕方も大事じゃ。喀血は咳とともに、吐血は嘔吐とともに出る。

サクラ サクラ

患者さんにどんな風に血が出たか聞くのは大切ですね。

博士 博士

まさにその通り。大量喀血は窒息の危険があるから、気道確保が最優先になる。

サクラ サクラ

体位はどうすればいいですか?

博士 博士

出血側を下にする側臥位にして、健側の肺に血液が流れ込まないようにするんじゃ。

サクラ サクラ

喀血の原因疾患にはどんなものがありますか?

博士 博士

肺結核、気管支拡張症、肺がん、アスペルギルス症などじゃな。意外と鑑別疾患は多いぞ。

サクラ サクラ

色・性状・pH・排出様式、この4点で鑑別ですね、覚えます!

POINT

喀血は肺・気管支など下気道からの出血で、鮮紅色・泡沫状・アルカリ性が典型的な特徴です。呼気と血液が混ざることで泡立ち、咳嗽とともに口から排出されます。一方、吐血は上部消化管からの出血で、胃酸の影響により酸性・暗赤色・コーヒー残渣様となり、食物残渣を含むこともあります。看護師は性状から出血源を推定し、大量喀血時は窒息予防のため気道確保と患側を下にする体位を取ります。両者の鑑別は臨床判断の基本となるため、特徴をしっかり区別して覚えましょう。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:喀血の特徴はどれか。

解説:正解は2の泡沫状であることです。喀血は肺や気管支など下気道からの出血が咳嗽とともに口から排出される現象で、鮮紅色でアルカリ性、空気と混ざるために泡沫(泡まじり)を呈するのが典型的な特徴です。原因疾患には肺結核、気管支拡張症、肺がん、肺アスペルギルス症などがあります。一方、吐血は食道・胃・十二指腸など上部消化管からの出血が嘔吐とともに排出されるもので、胃酸の影響で酸性・暗赤色・コーヒー残渣様となり、食物残渣を含むことがあります。両者を性状で鑑別できることが臨床上重要です。

選択肢考察

  1. × 1.  酸性である。

    胃酸の影響を受ける吐血の特徴です。喀血は気道由来のためアルカリ性で、リトマス紙でも鑑別可能です。

  2. 2.  泡沫状である。

    気道からの出血が呼気と混ざることで泡を含み、鮮紅色を呈するのが喀血の典型的な特徴です。

  3. × 3.  食物残渣を含む。

    胃内容物と一緒に排出される吐血の特徴です。喀血は消化管由来ではないので食物は混じりません。

  4. × 4.  コーヒー残渣様である。

    胃酸の塩酸ヘマチン化により黒褐色化した血液で、吐血の典型所見です。喀血は鮮紅色が基本です。

喀血と吐血の鑑別ポイントは『色(鮮紅色vs暗赤色)』『性状(泡沫状vs食物残渣混在)』『pH(アルカリ性vs酸性)』『排出様式(咳嗽vs嘔吐)』の4点です。大量喀血は窒息のリスクがあるため、出血側を下にする側臥位(患側下)や気道確保が最優先となります。

喀血と吐血の性状の違いを問う基本問題で、喀血=泡沫状・鮮紅色・アルカリ性をセットで覚えているかが問われます。