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チェーン-ストークス呼吸を図で見分ける

看護師国家試験 第111回 午前 第18問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

111回 午前 第18問

呼吸パターンを図に示す。 Cheyne-Stokes〈チェーン-ストークス〉呼吸はどれか。

呼吸パターンを図に示す。 Cheyne-Stokes〈チェーン-ストークス〉呼吸はどれか。
  1. 1.
  2. 2.
  3. 3.
  4. 4.

対話形式の解説

博士 博士

今日は異常呼吸パターンじゃ。Cheyne-Stokes呼吸の特徴を説明できるかの?

アユム アユム

たしか、呼吸が強くなったり弱くなったりを繰り返す呼吸ですよね。

博士 博士

その通り、正解は1じゃ。無呼吸→徐々に深く速くなる過換気→徐々に浅く遅くなる→無呼吸という周期を規則的に繰り返すのじゃ。

アユム アユム

どうしてそんな呼吸パターンになるのですか?

博士 博士

呼吸中枢の二酸化炭素に対する感受性が低下しておるためじゃ。CO2が溜まってから反応が始まり、一気に換気して、CO2が下がりすぎて無呼吸になる、を繰り返すのじゃよ。

アユム アユム

どんな疾患で見られるのですか?

博士 博士

重症心不全、脳血管障害、尿毒症、薬物中毒、そして終末期じゃ。特に心不全患者の夜間睡眠中によく見られる。

アユム アユム

2の②はどんな呼吸ですか?

博士 博士

②はビオー呼吸じゃ。深く速い呼吸と無呼吸が不規則に出現する。延髄の障害や髄膜炎末期で、予後不良のサインじゃ。

アユム アユム

チェーン-ストークス呼吸との違いは?

博士 博士

チェーン-ストークスは『規則的に漸増漸減』じゃが、ビオーは『不規則』じゃ。ここが鑑別点じゃよ。

アユム アユム

3の③は多呼吸ですか?

博士 博士

そうじゃ。多呼吸は呼吸数と深さが両方増えた呼吸で、過換気症候群や肺塞栓、発熱で見られる。周期性はない。

アユム アユム

4の④は?

博士 博士

④は徐呼吸、呼吸数9回/分以下で深さは変わらないパターンじゃ。頭蓋内圧亢進、麻酔、モルヒネ中毒などが原因じゃ。

アユム アユム

他に覚えておくべき異常呼吸はありますか?

博士 博士

クスマウル呼吸じゃな。異常に深く規則的な呼吸で、糖尿病性ケトアシドーシスや尿毒症で見られる。代謝性アシドーシスを代償するための呼吸じゃ。

アユム アユム

それと下顎呼吸も重要ですよね。

博士 博士

その通り、下顎呼吸は死戦期呼吸で、心停止直前に見られる。これらを図や臨床で見分けられることが大切じゃ。

POINT

Cheyne-Stokes呼吸は無呼吸を挟み漸増漸減を周期的に繰り返す呼吸で、図の①が該当します。重症心不全や脳血管障害で出現し、呼吸中枢のCO2感受性低下が原因です。②はビオー呼吸、③は多呼吸、④は徐呼吸です。それぞれの特徴と原因疾患を理解することで重症度評価と予後予測に役立ちます。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:呼吸パターンを図に示す。 Cheyne-Stokes〈チェーン-ストークス〉呼吸はどれか。

解説:正解は 1 です。Cheyne-Stokes呼吸は、無呼吸期を挟んで徐々に深く速くなりその後浅く遅くなる周期的な呼吸パターンです。重症心不全、脳血管障害、尿毒症、中枢神経障害、薬物中毒、終末期などで出現します。呼吸中枢の二酸化炭素に対する感受性低下が原因とされます。

選択肢考察

  1. 1.  ①

    ①はCheyne-Stokes呼吸を示しています。無呼吸→漸増する過換気→漸減→無呼吸という周期を規則的に繰り返すのが特徴で、重症心不全や脳障害で見られます。

  2. × 2.  ②

    ②はビオー呼吸(群発呼吸)です。深く速い呼吸と無呼吸が不規則に出現し、延髄レベルの障害や髄膜炎末期でみられる、予後不良を示すパターンです。

  3. × 3.  ③

    ③は多呼吸(または過呼吸)で、呼吸数と深さが増加するパターンです。過換気症候群、肺塞栓症、発熱などで出現します。周期性はありません。

  4. × 4.  ④

    ④は徐呼吸(減呼吸)で、呼吸数が9回/分以下に減少したパターンです。頭蓋内圧亢進、麻酔時、モルヒネ中毒などで出現します。

代表的な異常呼吸パターンには、Cheyne-Stokes呼吸(周期的)、ビオー呼吸(不規則な群発)、クスマウル呼吸(異常に深く規則的、糖尿病性ケトアシドーシスや尿毒症で出現)、多呼吸・頻呼吸、徐呼吸、下顎呼吸(死戦期呼吸)などがあります。Cheyne-Stokes呼吸は心不全患者の夜間に多く、重症度の指標にもなります。ビオー呼吸は予後不良のサインで、救命の最終段階で見られます。

代表的な異常呼吸パターンを図から識別できるかを問う問題で、重症度評価や予後判定に直結する重要項目です。