次亜塩素酸ナトリウムの希釈計算に挑戦
看護師国家試験 第110回 午後 第90問 / 基礎看護学 / 診療に伴う看護技術
国試問題にチャレンジ
6%の次亜塩素酸ナトリウム液を用いて0.1%次亜塩素酸ナトリウム液を1,000mL作るために必要な6%次亜塩素酸ナトリウム液の量を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。 解答:➀➁mL
- 1.➀1 ➁3
- 2.➀1 ➁5
- 3.➀1 ➁7
- 4.➀2 ➁3
- 5.➀2 ➁5
対話形式の解説
博士
今日は計算問題じゃ。希釈の基本公式は覚えておるかの?
アユム
『原液濃度×原液量=希釈液濃度×希釈液量』ですね。
博士
その通り。この問題では6%の原液から0.1%の溶液を1000mL作りたい。何mL必要じゃ?
アユム
原液量をXとすると、6×X=0.1×1000の式が立ちますね。
博士
うむ。計算してみよ。
アユム
X=100÷6で、16.666…になります。
博士
小数点第1位を四捨五入するのじゃから、答えは?
アユム
17mLですね。選択肢3の『①1 ②7』が正解です。
博士
完璧じゃ。次亜塩素酸ナトリウム0.1%はどんな時に使う?
アユム
ノロウイルス感染時の嘔吐物や排泄物の処理に使われます。1000ppmですね。
博士
その通り。C.difficileの環境消毒にも使うぞ。
アユム
0.02%の用途は何でしょうか?
博士
200ppmじゃな。通常の環境消毒や哺乳瓶の消毒に使う。ただし金属腐食性があるから手指消毒には使わんぞ。
アユム
作り置きしてもいいですか?
博士
いかん。光と熱で分解されて効力が落ちるから、用時調製が原則じゃ。
アユム
看護師として濃度計算は必須ですね。
博士
その通り。希釈公式と代表的な濃度(0.1%=1000ppm、0.02%=200ppm)はセットで覚えるのじゃ。
アユム
計算ミスを避けるコツはありますか?
博士
『両辺に何g溶けているか』を意識するとよい。目標は1000mL×0.1%=1gで、これを原液から引き出すと覚える。
アユム
しっかり練習します。
POINT
希釈計算の公式『原液濃度×原液量=希釈液濃度×希釈液量』に当てはめると、6×X=0.1×1000からX=16.666…となり、四捨五入して17mLが正解です。次亜塩素酸ナトリウムは濃度により用途が異なり、0.1%は感染性排泄物処理、0.02%は環境消毒に使用します。光・熱による分解のため用時調製が原則で、金属腐食性や手指への刺激性にも注意が必要です。濃度計算は看護実践の基本スキルとして確実に身につけましょう。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:6%の次亜塩素酸ナトリウム液を用いて0.1%次亜塩素酸ナトリウム液を1,000mL作るために必要な6%次亜塩素酸ナトリウム液の量を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。 解答:➀➁mL
解説:正解は 3 の『①1 ②7』すなわち17mLです。希釈前後の溶質量が等しいという公式から、6×X=0.1×1000 を解いて X≒16.67 を四捨五入します。
選択肢考察
-
× 1. ➀1 ➁3
13mLでは溶質量が13×0.06=0.78gとなり、目標の1gに達しません。計算上誤りです。
-
× 2. ➀1 ➁5
15mLでは溶質量が15×0.06=0.9gで不足し、0.1%の濃度になりません。
-
○ 3. ➀1 ➁7
6×X=0.1×1000 の式からX=100÷6=16.666…となり、小数点第1位を四捨五入すると17mLです。これが正解の組み合わせです。
-
× 4. ➀2 ➁3
23mLでは6×23=1.38gと濃度が過剰で、0.14%程度になり目標濃度を超えてしまいます。
-
× 5. ➀2 ➁5
25mLでは6×25=1.5gと濃度が過剰で、0.15%に達してしまい、目標より濃くなります。
希釈計算の基本公式は『原液濃度×原液量=希釈液濃度×希釈液量』です。次亜塩素酸ナトリウムは病棟でノロウイルスやC.difficileの環境消毒に使われます。0.1%(1000ppm)は嘔吐物・排泄物処理、0.02%(200ppm)は手指以外の通常消毒が目安です。作り置きは効力低下するため用時調製が原則です。
希釈の基本公式を用いて、6%次亜塩素酸ナトリウムから0.1%を作る際の原液量を計算する問題です。
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