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流動性知能と結晶性知能を区別しよう

看護師国家試験 第104回 午前 第54問 / 老年看護学 / 高齢者の理解と生活

国試問題にチャレンジ

104回 午前 第54問

流動性知能はどれか。

  1. 1.新聞を読む。
  2. 2.町内会の役員を務める。
  3. 3.結婚式のマナーを知っている。
  4. 4.携帯電話に電話番号を登録する。

対話形式の解説

博士 博士

今日は知能の話じゃ。流動性知能と結晶性知能の違いは分かるかね?

アユム アユム

はい、流動性知能は新しい場面に適応する力で、結晶性知能は経験の積み重ねによる知識だったと思います。

博士 博士

その通りじゃ。提唱者はキャッテルとホーンで、加齢で低下しやすいのはどちらかの?

アユム アユム

流動性知能の方です。20代頃をピークに緩やかに低下します。

博士 博士

逆に結晶性知能は高齢期まで維持・向上するんじゃ。

アユム アユム

選択肢を見ると、新聞を読むのは語彙力で結晶性ですね。

博士 博士

そうじゃ。町内会の役員も社会経験を活かす結晶性知能の活動じゃの。

アユム アユム

結婚式のマナーも文化的な蓄積知識ですから結晶性ですね。

博士 博士

残るは携帯電話に電話番号を登録する作業じゃが、これはどう考えるかの?

アユム アユム

新しい機器の操作を覚える必要があるので、流動性知能だと思います。

博士 博士

正解!新規場面の適応は流動性知能の典型例じゃ。

アユム アユム

高齢者は新しい機械操作を覚えにくいのも、流動性知能が低下するからですね。

博士 博士

その通り。だから操作手順を簡素化したり繰り返し練習する支援が必要なんじゃよ。

アユム アユム

一方で結晶性知能は活かせるので、人生経験を尊重した関わりが大切ですね。

POINT

流動性知能は新規場面への適応や情報処理を担い加齢で低下する一方、結晶性知能は経験で蓄積される知識として高齢期まで維持されます。本問では新しい機器操作の習得が流動性知能の典型例で、新聞・役員・マナーは結晶性知能に分類されます。高齢者支援では結晶性知能を活かしつつ、流動性知能の低下を補う環境整備が重要です。具体例で両者を識別できることが学習上のポイントです。臨床判断や教育場面でも応用される基本概念といえます。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:流動性知能はどれか。

解説:正解は4です。流動性知能とは新しい場面に適応するために必要な情報処理能力で、推論・記憶・計算・新しい技術の習得などが含まれます。携帯電話の操作を覚えて電話番号を登録するのは新しい機器の使い方を学ぶ作業であり、流動性知能の働きにあたります。

選択肢考察

  1. × 1.  新聞を読む。

    新聞を読むには長年の読書経験で蓄積した語彙力や文脈理解が必要で、これは結晶性知能に該当します。加齢の影響を受けにくい知能です。

  2. × 2.  町内会の役員を務める。

    役員の仕事は社会経験や対人スキルなど蓄積された知識・経験を活かす活動であり、結晶性知能の働きです。

  3. × 3.  結婚式のマナーを知っている。

    冠婚葬祭のマナーは過去の経験や文化的知識として蓄積されたもので、結晶性知能に分類されます。

  4. 4.  携帯電話に電話番号を登録する。

    新しい機器の操作手順を理解し記憶して実行する作業は、新規場面への適応を要するため流動性知能の働きにあたります。加齢で低下しやすい能力でもあります。

キャッテルとホーンは知能を流動性知能と結晶性知能に分類しました。流動性知能は20代頃にピークを迎えその後低下しますが、結晶性知能は経験の蓄積で高齢期まで維持・向上します。高齢者支援では結晶性知能を活用しつつ、流動性知能の低下に配慮した環境調整が大切です。

流動性知能と結晶性知能の違いを具体例で識別できるかを問う問題です。新規場面への適応か蓄積知識の活用かで見分けます。