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家族周期と完結期を理解する

看護師国家試験 第113回 午後 第48問 / 健康支援と社会保障制度 / 社会・家族機能と生活基盤

国試問題にチャレンジ

113回 午後 第48問

家族周期における発達段階で、高齢者が配偶者を失った後の段階はどれか。

  1. 1.完結期
  2. 2.教育期
  3. 3.充実期
  4. 4.分離期

対話形式の解説

博士 博士

家族周期の段階はスラスラ言えるかな。

アユム アユム

新婚期から始まって、養育期、教育期…その先が不安です。

博士 博士

よし、今日はそれを整理しよう。子が巣立つ時期はなんと呼ぶ?

アユム アユム

分離期ですよね。

博士 博士

そうじゃ。では夫婦二人に戻り、趣味や仕事を楽しむ時期は?

アユム アユム

充実期でしょうか。

博士 博士

正解じゃ。ではその後、配偶者を失った後はどうじゃ?

アユム アユム

完結期、と答えるのが良いと思います。

博士 博士

うむ、それで合っておる。家族としての物語を締めくくる時期じゃな。

アユム アユム

高齢者はこの時期に孤立しやすいのでしょうか。

博士 博士

その通りじゃ。悲嘆反応や生活機能低下に目を向ける必要があるぞ。

アユム アユム

地域包括支援センターや民生委員との連携も大切ですね。

博士 博士

よう気付いた。社会資源を活用して孤立を防ぐのじゃ。

アユム アユム

喪の作業への寄り添いも忘れないようにします。

POINT

家族周期における完結期は、配偶者との死別後に残された高齢者が家族役割を閉じていく最終段階です。単身での生活再構築、悲嘆へのケア、社会的孤立の予防が主要な看護課題となります。各段階の発達課題を押さえておくと、家族全体の状況把握と支援計画立案に役立ちます。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:家族周期における発達段階で、高齢者が配偶者を失った後の段階はどれか。

解説:正解は1の「完結期」です。家族周期(ファミリーライフサイクル)では、結婚から子の独立、そして配偶者との死別を経て残された者が単身で生活する段階までを捉えます。配偶者を失い、家族としての役割を閉じていく時期が完結期であり、喪の作業や生活再構築、社会的孤立の予防が看護上の大きな課題となります。

選択肢考察

  1. 1.  完結期

    家族周期の最終段階で、配偶者との死別後に一人となった高齢者が人生を統合し、残りの生活を整えていく時期です。悲嘆ケアや社会資源の活用支援が求められます。

  2. × 2.  教育期

    子どもが学齢期にあり、親が養育・教育に力を注ぐ時期を指します。配偶者との死別段階とは異なり、子育て中心の家族課題が焦点となります。

  3. × 3.  充実期

    子どもが独立し夫婦二人で残された生活を再構築する時期で、仕事や趣味に充実感を見いだす段階です。配偶者はまだ存命であり、単独生活を前提としません。

  4. × 4.  分離期

    子どもが巣立って家族から離れていく時期を示し、親は空の巣症候群などの適応課題に直面します。配偶者の喪失とは異なる局面です。

家族周期は研究者により呼称がやや異なり、新婚期・養育期・教育期・分離期・充実期・完結期と展開するモデルが代表的です。看護では各期の発達課題を把握し、家族の力量に見合った支援を計画することが大切です。

家族周期の各段階の呼称と、配偶者喪失後に相当する最終段階を正しく識別できるかを問う問題です。