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レオポルド触診法と胎児心音聴取部位

看護師国家試験 第111回 午前 第104問 / 母性看護学 / 状況設定問題

国試問題にチャレンジ

111回 午前 第104問

次の文を読み以下の問いに答えよ。 Aさん(30歳、初産婦)はX年2月5日に妊婦健康診査のために来院した。 受診日はX年2月5日、分娩予定日はX年2月28日である。 AさんにLeopold〈レオポルド〉触診法で触診を行ったところ、第2胎向で、子宮底付近にやや柔らかい球状の塊を、恥骨結合側に硬い球状のものを触れた。腹部前面を図に示す。 Aさんの胎児心音聴取部位で適切なのはどれか。

次の文を読み以下の問いに答えよ。 Aさん(30歳、初産婦)はX年2月5日に妊婦健康診査のために来院した。 受診日はX年2月5日、分娩予定日はX年2月28日である。 AさんにLeopold〈レオポルド〉触診法で触診を行ったところ、第2胎向で、子宮底付近にやや柔らかい球状の塊を、恥骨結合側に硬い球状のものを触れた。腹部前面を図に示す。 Aさんの胎児心音聴取部位で適切なのはどれか。
  1. 1.
  2. 2.
  3. 3.
  4. 4.

対話形式の解説

博士 博士

111回午前104問じゃ。レオポルド触診の所見から心音最強点を特定する問題じゃな。

アユム アユム

博士、まずレオポルド触診法って何を調べるんですか?

博士 博士

母体の腹壁を四段階で触診して、胎位・胎向・胎勢・子宮底の高さを評価する方法じゃ。妊娠中期以降に実施できるぞ。

アユム アユム

この問題では子宮底にやや柔らかい球状、恥骨側に硬い球状があるとありますが?

博士 博士

硬く丸いのは児頭、柔らかく不整なのは臀部の特徴じゃ。つまり児頭は下、臀部は上、これは頭位を示しておる。

アユム アユム

第2胎向というのはどういう意味ですか?

博士 博士

児背が母体の右側にある状態じゃ。第1胎向が左、第2胎向が右と覚えるとよい。

アユム アユム

頭位で児背が右なら、心音はどこが最も強く聴こえるんでしょう?

博士 博士

胎児心音は児背側で最もよく聴取できるんじゃ。頭位のときは臍と上前腸骨棘を結ぶ臍棘線上、児背側が最強点になるぞ。

アユム アユム

ということは母体の右下腹部、図の③ですね。

博士 博士

その通り、正解は3番じゃ。

アユム アユム

①や④はどうして違うんですか?

博士 博士

①は左上腹部で、骨盤位かつ第1胎向のときじゃ。④は右上腹部で、骨盤位・第2胎向のときじゃ。どちらも臀位の場合で今回は当てはまらん。

アユム アユム

②は頭位でも左下なので第1胎向のパターンですね。

博士 博士

その通り。胎位(頭位か骨盤位か)と胎向(右か左か)の組み合わせで聴取部位が決まるんじゃ。

アユム アユム

胎児心拍は分娩監視の基本ですものね。

博士 博士

そうじゃ。NSTや分娩監視装置でも児背側にプローブを当てるのが原則じゃから、触診での胎位・胎向の把握は欠かせんのじゃ。

POINT

レオポルド触診法では児頭は硬く丸く、臀部は柔らかく不整な特徴があります。本問は頭位・第2胎向(児背が母体右側)のため、心音最強点は右下腹部の臍棘線上(③)となります。胎位・胎向と聴取部位の関係を覚えることは、胎児心拍聴取や分娩監視の基本となります。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:次の文を読み以下の問いに答えよ。 Aさん(30歳、初産婦)はX年2月5日に妊婦健康診査のために来院した。 受診日はX年2月5日、分娩予定日はX年2月28日である。 AさんにLeopold〈レオポルド〉触診法で触診を行ったところ、第2胎向で、子宮底付近にやや柔らかい球状の塊を、恥骨結合側に硬い球状のものを触れた。腹部前面を図に示す。 Aさんの胎児心音聴取部位で適切なのはどれか。

解説:正解は 3 です。子宮底のやや柔らかい球状は胎児臀部、恥骨側の硬い球状は児頭を示し胎位は頭位です。第2胎向は児背が母体の右側に位置するため、頭位での心音最強点は臍と右上前腸骨棘を結ぶ臍棘線上、つまり母体右下腹部となります。

選択肢考察

  1. × 1.  ①

    母体左上腹部は骨盤位かつ第1胎向のときの聴取部位に相当し、頭位・第2胎向のAさんには該当しません。

  2. × 2.  ②

    母体左下腹部は頭位・第1胎向(児背が左)の場合の聴取部位であり、Aさんのように児背が右の第2胎向では適切ではありません。

  3. 3.  ③

    母体右下腹部(臍と右上前腸骨棘を結ぶ臍棘線上)は頭位・第2胎向での児背側に一致し、胎児心音の最強点として適切です。

  4. × 4.  ④

    母体右上腹部は骨盤位・第2胎向(臀位で児背が右)の聴取部位に相当し、頭位のAさんには該当しません。

Leopold触診法は第1段法で子宮底、第2段法で側腹部、第3段法で恥骨上、第4段法で骨盤入口部を触れて胎位・胎向・胎勢を評価します。児頭は硬く丸く浮球感があり、臀部は柔らかく不整で浮球感がありません。胎児心音は児背側で最もよく聴取されます。

Leopold触診法の所見から胎位・胎向を判断し、胎児心音最強点を特定できるかを問う問題です。