小児の不慮の事故、年齢で原因が変わる
看護師国家試験 第108回 午後 第52問 / 小児看護学 / 子どもと家族を取り巻く環境
国試問題にチャレンジ
平成27年(2015年)の人口動態調査で、5~9歳の死因における不慮の事故の原因で最も多いのはどれか。
- 1.窒息
- 2.交通事故
- 3.転倒・転落
- 4.溺死および溺水
対話形式の解説
博士
こんにちは博士じゃ。今日は小児の死因、特に不慮の事故の原因について学ぶぞ。
アユム
学生です。子どもの事故って年齢で違うんですか?
博士
その通りじゃ。平成27年の人口動態調査では、5~9歳の死因第1位は悪性新生物、第2位が不慮の事故なんじゃ。
アユム
不慮の事故の中で最も多いのは何ですか?
博士
選択肢を見てみよう。窒息、交通事故、転倒・転落、溺死および溺水じゃな。正解は2の交通事故じゃ。
アユム
なぜ交通事故が多いんですか?
博士
学童期は登下校や外遊びで道路を横断する機会が増える一方、危険予測がまだ甘いんじゃ。歩行中や自転車乗車中の事故が多い。
アユム
他の選択肢はどうですか?
博士
窒息は0歳児で圧倒的に多い。誤嚥や就寝中の気道閉塞が原因じゃ。転倒・転落は歩き始める1~4歳で上位に入る。溺死・溺水は浴槽や屋外の水辺での事故で、夏季に多い。
アユム
年齢で原因が変わるんですね。
博士
そうじゃ。予防策も年齢に応じて変える必要がある。乳児ならうつぶせ寝回避、幼児なら階段や窓の柵、学童ならヘルメット着用や交通安全教育じゃな。
アユム
なるほど、発達段階に合わせた事故予防ですね。
博士
看護職は家族に年齢別のリスクと対策を伝える役割も担う。国民衛生の動向で最新データも確認しておくとよいぞ。
アユム
覚えておきます。ありがとうございました。
POINT
平成27年人口動態統計で5~9歳の不慮の事故原因第1位は交通事故です。1歳以上では交通事故が主要で、0歳では窒息が突出しています。学童期は行動範囲拡大と危険予測能力の未熟さが交通事故の背景です。年齢に応じた事故予防教育が看護の重要課題となります。最新の統計値も確認しておきましょう。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:平成27年(2015年)の人口動態調査で、5~9歳の死因における不慮の事故の原因で最も多いのはどれか。
解説:正解は 2 です。平成27年(2015年)人口動態統計において、5~9歳の死因の第1位は悪性新生物、第2位が不慮の事故で、その不慮の事故の中で最も多いのは交通事故です。この年齢の子どもは行動範囲が広がり登下校や外遊びで道路を横断する機会が増える一方、危険予測能力がまだ十分ではないため歩行中・自転車乗車中の交通事故が多発しやすく、対策として通学路の安全確保やヘルメット着用、交通安全教育が重要となります。
選択肢考察
-
× 1. 窒息
窒息は0歳児の不慮の事故で第1位を占めますが、これは誤嚥や就寝中の気道閉塞などによるものです。5~9歳では首位にはなりません。
-
○ 2. 交通事故
1歳以上の小児では不慮の事故の死因として交通事故が上位を占め、5~9歳でも第1位です。歩行中・自転車乗車中の事故が多いのが特徴です。
-
× 3. 転倒・転落
転倒・転落は幼児期(3~4歳)で不慮の事故の上位に入りますが、5~9歳で首位ではありません。
-
× 4. 溺死および溺水
溺死・溺水は夏季の水難事故として一定数発生しますが、5~9歳における不慮の事故の第1位ではありません。
0歳児では窒息(誤嚥・就寝時の気道閉塞)が突出して多く、1歳以上では交通事故が主要原因になります。年齢による発達特性に応じて事故予防対策を変える視点が重要です。国民衛生の動向や最新の人口動態統計で数値を更新しておきましょう。
年齢階級別の不慮の事故原因を問う問題。特に1歳以上では交通事故が主要死因であることを押さえるのがポイントです。
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