小児慢性特定疾病の医療費助成を整理しよう
看護師国家試験 第108回 午後 第53問 / 小児看護学 / 子どもと家族を取り巻く環境
国試問題にチャレンジ
小児慢性特定疾病対策における医療費助成で正しいのはどれか。
- 1.対象は5疾患群である。
- 2.対象年齢は20歳未満である。
- 3.医療費の自己負担分の一部を助成する。
- 4.難病の患者に対する医療等に関する法律に定められている。
対話形式の解説
博士
今日は小児慢性特定疾病対策の医療費助成について学ぶぞ。
サクラ
長期の治療が必要な子どもを支える制度ですよね。
博士
その通り。児童福祉法に基づく制度で、健全育成と家計の負担軽減が目的じゃ。
サクラ
選択肢を一緒に見てもよいですか?
博士
うむ、選択肢は4つ。対象5疾患群、対象20歳未満、自己負担一部助成、難病法に定められている、じゃな。
サクラ
正解はどれですか?
博士
正解は3の自己負担分の一部を助成するじゃ。世帯の所得に応じて月額自己負担上限が決まっておる。
サクラ
対象疾患群は5つではないんですね。
博士
違うぞ。16疾患群あり、対象疾病は700を超える。悪性新生物・慢性腎疾患・慢性呼吸器疾患・慢性心疾患・内分泌疾患などじゃ。
サクラ
対象年齢の20歳未満というのは?
博士
新規申請は原則18歳未満じゃ。ただし18歳時点で対象で引き続き治療が必要と認められれば20歳未満まで延長できる。
サクラ
根拠法は難病法ではないんですね。
博士
そうじゃ。小児は児童福祉法、成人の指定難病は難病法じゃ。混同しやすいから要注意。
サクラ
成人になったらどうなるんですか?
博士
指定難病に該当すれば難病法の助成に移行する。成人移行期支援が重要な課題じゃ。
サクラ
よく理解できました。
博士
申請窓口は都道府県・指定都市・中核市で、指定医が意見書を書く。この流れも押さえておこう。
サクラ
ありがとうございました。
POINT
小児慢性特定疾病対策は児童福祉法に基づき、16疾患群・原則18歳未満を対象に自己負担の一部を助成する制度です。自己負担上限は世帯所得で決まります。難病法とは別制度で、成人移行期には指定難病医療費助成への接続が課題となります。根拠法・対象・助成内容を整理して覚えましょう。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:小児慢性特定疾病対策における医療費助成で正しいのはどれか。
解説:正解は 3 です。小児慢性特定疾病対策は児童福祉法に基づく医療費助成制度で、長期にわたる治療が必要な小児慢性特定疾病にかかる児童等の健全育成と家庭の医療費負担軽減を目的としています。自己負担分の一部を助成する仕組みで、世帯の所得に応じて自己負担上限月額が決定されます。対象は16疾患群・原則18歳未満(継続治療が必要な場合は20歳未満まで延長可)です。
選択肢考察
-
× 1. 対象は5疾患群である。
対象は悪性新生物・慢性腎疾患・慢性呼吸器疾患・慢性心疾患など16疾患群で、対象疾病は700以上あります。
-
× 2. 対象年齢は20歳未満である。
新規申請は原則18歳未満が対象です。18歳到達時点で対象で、引き続き治療が必要と認められる場合に限り20歳未満まで継続可能です。
-
○ 3. 医療費の自己負担分の一部を助成する。
自己負担分の一部を助成する制度で、世帯の所得に応じて月額上限が設定されます。医療費を全額無料にするものではありません。
-
× 4. 難病の患者に対する医療等に関する法律に定められている。
根拠法は児童福祉法です。難病法(難病の患者に対する医療等に関する法律)は成人を含む指定難病が対象で、別制度です。
小児慢性特定疾病と指定難病は別制度であり、根拠法も児童福祉法と難病法で異なります。小児慢性特定疾病の申請は都道府県・指定都市・中核市が窓口で、指定医が医療意見書を作成します。成人移行期には成人の難病医療費助成へのスムーズな接続が課題となります。
小児慢性特定疾病対策の根拠法(児童福祉法)、対象疾患群数、対象年齢、助成内容を正確に押さえることがポイントです。
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