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地域連携クリニカルパスの本質

看護師国家試験 第103回 午後 第46問 / 地域・在宅看護論 / 地域包括ケアシステムと多職種連携

国試問題にチャレンジ

103回 午後 第46問

地域連携クリニカルパスについて正しいのはどれか。

  1. 1.診療報酬の評価の対象ではない。
  2. 2.市町村を単位とした連携である。
  3. 3.記載内容は医師の治療計画である。
  4. 4.医療機関から在宅まで継続した医療を提供する。

対話形式の解説

博士 博士

今日は地域連携クリニカルパスについて学ぶぞ。これは地域包括ケアシステムを支える重要な仕組みじゃ。

アユム アユム

博士、普通のクリニカルパスとは違うんですか?

博士 博士

院内パスは1つの病院内での診療計画じゃが、地域連携パスは複数の医療機関や在宅をまたいで共有するんじゃ。

アユム アユム

では正解は何番ですか?

博士 博士

正解は4番じゃ。医療機関から在宅まで継続した医療を提供するのが目的なんじゃよ。

アユム アユム

1番の診療報酬の対象ではない、というのは?

博士 博士

誤りじゃ。地域連携診療計画加算として算定対象になっておる。

アユム アユム

2番の市町村単位というのも違うんですね。

博士 博士

うむ、単位は地域というより疾病じゃ。脳卒中、大腿骨頸部骨折、がんなど対象疾患が決まっておるんじゃ。

アユム アユム

3番の医師の治療計画というのは部分的な記述ですね。

博士 博士

その通り。看護師、薬剤師、リハビリ職、ソーシャルワーカーなど多職種の計画やADL評価が記載されるんじゃ。

アユム アユム

患者さんも内容を見られるんですか?

博士 博士

うむ、患者・家族にも治療経過が可視化され、納得のいく医療選択につながるんじゃ。

アユム アユム

切れ目のないケアを支える基盤なんですね。

POINT

地域連携クリニカルパスは急性期から回復期、在宅まで関係医療機関で共有する診療計画表で、診療報酬上の評価対象でもあります。疾病単位で多職種が記載し、患者中心の継続的医療を実現します。地域包括ケアシステムを支える重要なツールです。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:地域連携クリニカルパスについて正しいのはどれか。

解説:正解は4です。地域連携クリニカルパスは、急性期病院から回復期病院、診療所、在宅まで切れ目のない医療を提供するために、関係する医療機関で共有する診療計画表です。脳卒中や大腿骨頸部骨折、がんなどの疾病ごとに作成され、患者中心の継続したケアを実現します。

選択肢考察

  1. × 1.  診療報酬の評価の対象ではない。

    誤った記述です。地域連携診療計画加算として診療報酬上で評価されており、対象疾患を扱う医療機関で算定可能です。

  2. × 2.  市町村を単位とした連携である。

    誤った記述です。市町村単位ではなく、疾病単位で関係医療機関が連携する仕組みです。

  3. × 3.  記載内容は医師の治療計画である。

    誤った記述です。医師だけでなく看護師、薬剤師、理学療法士、医療ソーシャルワーカーなど多職種の計画やADL評価が記載されます。

  4. 4.  医療機関から在宅まで継続した医療を提供する。

    正しい記述です。急性期から回復期、維持期、在宅までの全過程を見通したケアの連続性を保つことが地域連携クリニカルパスの目的です。

対象となる代表的疾患は脳卒中、大腿骨頸部骨折、がんの5大がん、糖尿病などです。クリニカルパスにより患者・家族にも治療経過が可視化され、納得のいく医療選択を促します。地域包括ケアシステムを支える基盤の一つです。

地域連携クリニカルパスの目的と運用の特徴を理解しているかを問う問題です。