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高齢者の服薬支援とセルフケア維持

看護師国家試験 第104回 午後 第69問 / 地域・在宅看護論 / 症状・疾患・治療に応じた看護

国試問題にチャレンジ

104回 午後 第69問

Aさん(80歳、女性)は、1人で暮らしている。内科と整形外科とを受診しているが、2週前から内服薬の飲み間違いがあり、主治医から訪問看護師に服薬管理の依頼があった。 Aさんがセルフケアを維持して内服するための訪問看護師の服薬管理の支援で最も適切なのはどれか。

  1. 1.内服薬は薬局から訪問看護師が受け取る。
  2. 2.自宅での内服薬の保管場所を分散する。
  3. 3.内服指導を診療科ごとに依頼する。
  4. 4.内服薬を1回分ごとにまとめる。

対話形式の解説

博士 博士

今日は80歳一人暮らしの服薬管理を考えるぞい。

サクラ サクラ

2週前から飲み間違いがあるとのことですね。

博士 博士

内服薬を訪問看護師が受け取るのはどうじゃ。

サクラ サクラ

Aさんが薬剤師から説明を受ける機会が減って、セルフケアを損ないますね。

博士 博士

保管場所を分散させるのはどうかの。

サクラ サクラ

飲み忘れや管理ミスが増えるので、見える場所に1か所でまとめる方が良いです。

博士 博士

診療科ごとに内服指導を依頼するのは。

サクラ サクラ

情報が重複・矛盾して混乱を招くので、一元管理が望ましいですね。

博士 博士

では正解は何じゃ。

サクラ サクラ

内服薬を1回分ごとにまとめる、つまり一包化ですね。

博士 博士

複数科の薬をまとめると視覚的にわかりやすく、飲み間違いが減るのじゃ。

サクラ サクラ

お薬カレンダーやアラームの活用も組み合わせたいです。

博士 博士

ポリファーマシーや嚥下機能の確認も忘れず行うぞい。

サクラ サクラ

Aさんが自分でできる部分を最大限に保つ視点が大切ですね。

POINT

高齢者の服薬支援は安全と自立の両立が目標です。一包化により複数科の薬を時点ごとにまとめると、視覚的に1回分が分かりやすく飲み間違いを防げます。看護師が薬を代わりに受け取るとセルフケア機会が減り、保管場所の分散や診療科ごとの個別指導は混乱を招きます。一包化に加えて、お薬カレンダーやアラーム、家族・薬局との連携、ポリファーマシー評価を組み合わせて支援します。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:Aさん(80歳、女性)は、1人で暮らしている。内科と整形外科とを受診しているが、2週前から内服薬の飲み間違いがあり、主治医から訪問看護師に服薬管理の依頼があった。 Aさんがセルフケアを維持して内服するための訪問看護師の服薬管理の支援で最も適切なのはどれか。

解説:正解は4です。複数科からの処方を1回分ごとにまとめる一包化により、Aさんが視覚的に1回分の服薬を確認しやすくなり、飲み忘れや飲み間違いを防ぎつつセルフケアの継続が可能になります。

選択肢考察

  1. × 1.  内服薬は薬局から訪問看護師が受け取る。

    Aさん本人が薬局で薬剤師から説明を受ける機会を奪うことになり、セルフケアの維持という支援目標から外れます。

  2. × 2.  自宅での内服薬の保管場所を分散する。

    保管場所が分散すると飲み忘れや管理ミスが増えます。決まった見える場所に1か所でまとめて保管するのが原則です。

  3. × 3.  内服指導を診療科ごとに依頼する。

    情報源が複数になると説明が重複・矛盾し混乱を招きます。一元管理の方がセルフケア継続に有効です。

  4. 4.  内服薬を1回分ごとにまとめる。

    薬局へ一包化を依頼すると、複数科の薬を時点ごとに1包にまとめられ、視覚的に分かりやすく飲み間違いを防止できます。

高齢者の服薬支援では一包化、お薬カレンダー、服薬チェック表、アラーム活用、薬局や家族との連携が有効です。ポリファーマシーの確認や腎機能・嚥下機能の評価もあわせて行い、安全と自立を両立させる工夫が求められます。

セルフケアを維持しながら高齢者の服薬を支援するための具体的方法を選べるかを問う問題です。