少子化の現実 平成23年の出生数を読み解く
看護師国家試験 第103回 午前 第1問 / 必修問題 / 健康の定義と影響要因
国試問題にチャレンジ
日本の平成23年(2011年)における出生数に最も近いのはどれか。
- 1.55万人
- 2.105万人
- 3.155万人
- 4.205万人
対話形式の解説
博士
今日は人口動態統計の基本中の基本、出生数の問題じゃ。看護師国家試験では年度を入れ替えて何度も出題されるから、長期トレンドで覚えるのがコツじゃぞ。
サクラ
博士、平成23年って2011年ですよね。当時の出生数って、感覚的にはどれくらいだったんでしょう?
博士
平成23年の出生数は約105万698人じゃった。したがって正解は2の105万人になるな。前の年、平成22年は約107万人じゃったから、ちょっとだけ減少した年じゃ。
サクラ
105万人ってけっこう多い気もしますが、少子化って言われてますよね?
博士
それは長期トレンドで見るとよくわかる。第一次ベビーブームの1947〜1949年はなんと年間約270万人、第二次ベビーブームの1971〜1974年は約200万人を超えておったんじゃ。
サクラ
それと比べると、105万人は半分くらいなんですね。
博士
そのとおり。1990年に「1.57ショック」と呼ばれた合計特殊出生率の急落があり、その後も減少が続いた。2016年にはついに出生数が100万人を割り込み、令和5年は約72万7千人にまで落ち込んでおる。
サクラ
選択肢1の55万人は、まだ到達していない数字なんですね。
博士
そう、55万人は将来推計でも21世紀後半に達するかどうかという水準じゃ。3の155万人は1980年代前半の値、4の205万人は第二次ベビーブーム期のピークじゃな。年代をイメージできれば一発で消せる選択肢じゃよ。
サクラ
合計特殊出生率はどう変化していますか?
博士
2011年は1.39じゃった。2005年の1.26が過去最低で、近年は1.2台に再び落ち込んでおる。人口を維持するには2.07程度必要と言われておるから、相当な低水準じゃな。
サクラ
看護の現場にはどう影響するんでしょうか?
博士
出生数の減少は将来の生産年齢人口の縮小と高齢化率の上昇に直結する。小児看護の対象は減る一方で、高齢者看護や在宅看護の需要は急増していく。だから少子高齢化のデータは看護師にとって自分事として理解しておく必要があるんじゃ。
サクラ
統計はただの数字じゃなくて、看護の未来を映す鏡なんですね。
博士
いい視点じゃ。年度別の出生数は、第一次ベビーブーム270万、第二次200万、1990年122万、2010年代100万台、令和5年72万、と節目で覚えておくと類題に強くなるぞ。
サクラ
節目で覚える、なるほど!しっかり整理して暗記します。
POINT
平成23年(2011年)の日本の出生数は約105万698人で、選択肢2の「105万人」が正解です。出生数は第二次ベビーブーム期の年間約200万人をピークに長期的な減少傾向にあり、2011年時点で約105万人、2016年には100万人を割り込み、令和5年には約72万7千人にまで減少しています。合計特殊出生率も2011年は1.39と人口維持水準(2.07)を大きく下回っています。出生数の動向は将来の労働力供給や医療・看護・介護需要に直結する重要指標であり、節目の年代と数値をセットで押さえておくことが国試対策の基本です。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:日本の平成23年(2011年)における出生数に最も近いのはどれか。
解説:正解は 2 です。平成23年(2011年)の日本の出生数は約105万698人で、選択肢の中で最も近いのは「105万人」です。日本の出生数は第二次ベビーブーム期(1971〜1974年)には年間約200万人を超えていましたが、その後は長期的な減少傾向が続き、2000年代以降は概ね100万人台前半で推移しました。平成23年は前年の平成22年(約107万人)に比べわずかに減少しており、ゆるやかな減少と微増を繰り返しながら、平成28年に統計開始以来初めて100万人を下回り(約97万7千人)、平成29年は約94万6千人、令和に入ってからはさらに減少してついに令和4年には77万人台、令和5年は約72万7千人にまで落ち込んでいます。少子化は社会保障や労働力供給に直結する大きな課題であり、看護師国家試験では出生数・合計特殊出生率(2011年は1.39)などの基本数値を押さえておくことが大切です。
選択肢考察
-
× 1. 55万人
55万人は平成23年の出生数の約半分で、現在のペースでも該当しません。将来推計でも21世紀後半に減少して到達するかどうかという水準で、誤りです。
-
○ 2. 105万人
正しい選択肢です。平成23年(2011年)の出生数は約105万698人で、選択肢の中で最も近い値です。前年(平成22年)の約107万人からわずかに減少しています。
-
× 3. 155万人
155万人は1980年代前半の出生数に近い値です。1990年代以降の出生数は120万人台、2000年代以降は110万人台から100万人台へと減少しており、2011年時点では該当しません。
-
× 4. 205万人
205万人は第二次ベビーブーム期(1971〜1974年)のピーク時の出生数に近い値です。当時は年間200万人を超えていましたが、それ以降減少が続いており、2011年の値としては誤りです。
出生数の長期トレンドを覚えておくと、年度を変えた類題にも対応できます。第一次ベビーブーム(1947〜1949年)は年間約270万人、第二次ベビーブーム(1971〜1974年)は約200万人、1990年(1.57ショック)が約122万人、2005年に過去最低の合計特殊出生率1.26を記録。2016年に100万人を下回り、令和に入ってからはさらに減少が加速しています。出生数の減少は将来の生産年齢人口減少と高齢化率上昇に直結し、医療・看護・介護分野の人材需要にも影響します。
平成23年(2011年)の出生数は約105万人で、長期的な少子化傾向の中での値である。
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