思春期の子どもの親への態度は?
看護師国家試験 第104回 午前 第6問 / 必修問題 / 人間の特性とライフサイクル
国試問題にチャレンジ
思春期の子どもの親に対する行動の特徴で適切なのはどれか。
- 1.親からの干渉を嫌うようになる。
- 2.親と離れると不安な様子になる。
- 3.親に秘密を打ち明けるようになる。
- 4.親からの助言を素直に聞けるようになる。
対話形式の解説
博士
今日は思春期の発達課題について話そう。
アユム
思春期はだいたい10歳以降ですよね。
博士
そうじゃ。第二次性徴とともに心理社会的にも大きく変化する時期じゃ。
アユム
親に対する態度はどう変わるんですか?
博士
親からの干渉を嫌い、自立を求める「心理的離乳」が起こる。
アユム
いわゆる第二反抗期ですね。
博士
その通り。仲間集団との同一視も強まる。
アユム
選択肢の「親と離れると不安になる」は違いますよね?
博士
それは乳幼児期の分離不安の特徴じゃ。
アユム
秘密を打ち明けるのも親より友人なんですね。
博士
そう、内面の共有相手は同年代の仲間に移っていく。
アユム
助言を素直に聞くのも難しい時期ですね。
博士
批判的に親を見るようになるが、これは自立に必要な過程じゃ。
アユム
看護ではどう関わるべきでしょう?
博士
プライバシーを尊重し、本人の意思を確認しながら支援することじゃ。
アユム
エリクソンの「同一性の確立」を理解して接するんですね。
POINT
思春期は心理的離乳と第二反抗期の時期で、親の干渉を嫌う傾向が強まります。発達課題は同一性の確立で、看護では本人の自律性を尊重した関わりが重要です。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:思春期の子どもの親に対する行動の特徴で適切なのはどれか。
解説:正解は1の親からの干渉を嫌うようになるです。思春期はおおむね10〜18歳頃に相当し、第二次性徴に伴う身体的変化と心理社会的発達課題が急速に進む時期です。エリクソンの発達段階論では「同一性(アイデンティティ)の確立」が課題とされ、親からの心理的離乳、仲間集団との同一視、自我の確立が中心的な作業となります。これに伴い親の指示や干渉を煩わしく感じ、反抗(第二反抗期)として表出されます。一方で内心では依存と自立の間で揺れ動く不安定さも伴います。
選択肢考察
-
○ 1. 親からの干渉を嫌うようになる。
心理的離乳と第二反抗期の特徴を端的に表しており、思春期の典型的行動です。
-
× 2. 親と離れると不安な様子になる。
分離不安は乳幼児期に特徴的な反応で、思春期では自立志向が強まり該当しません。
-
× 3. 親に秘密を打ち明けるようになる。
思春期には親より同年代の友人に内面を共有する傾向が強くなります。
-
× 4. 親からの助言を素直に聞けるようになる。
自我の確立期で親の助言には批判的・反抗的態度をとりやすい時期です。
心理的離乳はホリングワースが提唱した概念で、親への依存から離れて自我を確立する過程を指します。第二反抗期は思春期、第一反抗期は2〜3歳のイヤイヤ期に対応すると整理できます。
思春期の心理社会的発達課題と親子関係の特徴を問う問題です。
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