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乳幼児はカウプ、学童はローレル、大人はBMI

看護師国家試験 第106回 午後 第21問 / 必修問題 / 人間の特性とライフサイクル

国試問題にチャレンジ

106回 午後 第21問

Kaup〈カウプ〉指数の計算式はどれか。

  1. 1. 選択肢1
  2. 2. 選択肢2
  3. 3. 選択肢3
  4. 4. 選択肢4

対話形式の解説

博士 博士

今日は体格指数の話じゃ。乳幼児の発育評価に使う『カウプ指数』を覚えておるかな?

サクラ サクラ

名前は聞いたことがあるんですが、計算式までは…。BMIと何が違うんでしょう?

博士 博士

よい疑問じゃ。カウプ指数の式は『体重(g) ÷ 身長(cm)² × 10』。単位を整えればBMI(kg/m²)とほぼ同じ値になるのじゃよ。

サクラ サクラ

あ、同じような計算なんですね。でもなぜ乳幼児用と成人用で名前が違うんですか?

博士 博士

体型の変化が年齢で大きく異なるからじゃ。同じ数値でも意味する体格が違うため、年齢別に基準値が設けられておる。

サクラ サクラ

なるほど。じゃあ『ローレル指数』はどこで使うんでしたっけ?

博士 博士

ローレル指数は学童期(6歳〜中学生くらい)の体格評価に使う。式は『体重(g) ÷ 身長(cm)³ × 10⁴』じゃ。160前後が標準で、160以上は肥満傾向とされる。

サクラ サクラ

身長の3乗!カウプとは式の形が違うんですね。

博士 博士

その通り。学童期は身長がぐんと伸びるため、3乗にすることで身長の影響を整えておるのじゃ。

サクラ サクラ

カウプ指数の正常範囲はどのくらいなんですか?

博士 博士

年齢で少しずれるが、おおむね15〜19が普通域、13未満でやせすぎ、20以上で太りすぎと判定される。生後3か月ごろから5歳ごろまで使うぞ。

サクラ サクラ

では今回の選択肢1が『体重(g)/身長(cm)² × 10』の式で、これがカウプ指数なんですね。

博士 博士

正解!選択肢3はBMI、4は肥満度(%)の式で、それぞれ対象や意味が違う。混同しないようにな。

サクラ サクラ

ライフステージごとに体格指数が分かれているのは、発育の特徴を反映しているからなんですね。

博士 博士

うむ。看護師は小児の成長発達をカウプやローレル、成長曲線などで総合的に評価し、栄養指導や保健指導につなげる役割があるのじゃ。

POINT

カウプ指数は乳幼児の体格・栄養状態を評価する指数で、計算式は『体重(g) ÷ 身長(cm)² × 10』です。学童期にはローレル指数、成人にはBMI、学校健診などでは肥満度(%)というように、発達段階ごとに用いる体格指標が異なります。数値そのものだけでなく、成長曲線の推移やパーセンタイル、食習慣・運動習慣なども合わせて評価することが重要です。看護師は各ライフステージの基準値を正確に把握し、保護者への保健指導や早期の栄養介入につなげる視点を持つ必要があります。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:Kaup〈カウプ〉指数の計算式はどれか。

解説:正解は 1 です。カウプ指数は乳幼児(生後3か月〜5歳ごろ)の体格・栄養状態を評価する指数で、計算式は『体重(g) ÷ 身長(cm)² × 10』(あるいは体重(kg) ÷ 身長(m)² と等価)です。値が小さすぎればやせ、大きすぎれば肥満傾向と判定します。

選択肢考察

  1. 1.  (カウプ指数の式:体重(g)/身長(cm)² × 10)
    選択肢1

    カウプ指数の正しい計算式。乳幼児期の体格判定に用いられ、一般に15〜19が普通、13未満はやせすぎ、20以上は肥満傾向とされる。

  2. × 2.  (ローレル指数の式:体重(g)/身長(cm)³ × 10⁴)
    選択肢2

    ローレル指数の計算式。学童期(6歳〜中学生)の体格判定に使用し、160前後が標準、100未満でやせ、160以上で肥満傾向とされる。

  3. × 3.  (BMIの式:体重(kg)/身長(m)²)
    選択肢3

    BMI(Body Mass Index)の計算式。成人の肥満度評価に用いられ、日本肥満学会では25以上を肥満、18.5未満をやせと定義する。

  4. × 4.  (肥満度の式:(実測体重−標準体重)/標準体重 × 100)
    選択肢4

    肥満度(%)の計算式で、学童の肥満判定などに使われる。標準体重からの乖離を百分率で示すもので、乳幼児の体格指数そのものではない。

発育段階ごとに主に使われる体格指数が異なる点を押さえたい。乳幼児はカウプ指数、学童はローレル指数、成人はBMIが中心。小児ではこれらに加え、身長・体重のパーセンタイル曲線や成長曲線を用いた経時的評価がより重要となる。

乳幼児の栄養・体格評価指標であるカウプ指数の計算式を、他の体格指数(ローレル指数・BMI・肥満度)と区別して答えられるかが問われている。